小6受験後~卒業


各方面にお詫び行脚

合格した附属中学の入学をお断り?した娘、週末にあった合格発表の後、すぐの月曜日にまずは通学している小学校に顛末を報告しました。すぐに学校に来るように依頼されました。もちろんすぐに向かいました。月曜日が休みの日で良かった、と心から思いました。

その場には教頭先生と担任の先生がいらっしゃり、非常に柔らかく、ではありながら理由や経緯などを確認されました。加えて、附属中学に連絡を入れてなぜ入学手続きをしなかったのかの説明と(表現は異なるかもしれませんが)お詫び的な連絡を入れたほうが良いのではないか、というアドバイスをいただきました。

入学するかどうかは自分たちの選択の自由だとは思いますが、ことはそう簡単ではないと思っています。理由は、

  1. 小学校の先生には受験前に面接練習をなんどもやってくださって、忙しい先生方には大変なお手間をおかけした。

  2. 担任の先生を中心に調査書の作成という普段は不要である仕事を追加してやっていただいた。

  3. 娘の行動の結果、今後、娘が通っていた小学校の生徒が附属中を受験した時の合否に何かしら悪い影響(印象)を与えたりするのが怖かった・・・そんなことは絶対にないと思いますが・・・

といったところです。「3」は見当違いな心配かもしれませんが、結構本気で考えましたし、今でもそれも含めて、小学校に顛末報告とお詫びに行ったのは間違っていなかったと思っています。もちろん小学校での顛末報告を経て、附属中にもお電話をさしあげて手続きをしなかった理由を説明させていただき、お詫びもさせていただきました。

一方、娘は

さて、私がそういうことをしたというのはちゃんと娘に説明をしています。その行動が是か非かの価値観は別として、父親はそういうことをした、ということは知っておいてもらいたかったからです。娘は悪いことは一切していないのですが、自分がとった行動にはそれなりに責任が伴うことを実感してもらいたかったという考えはありました。繰り返しますが、それで娘を責めてはいませんし、私の価値観が一般的に見て正しいかどうかは別の話です。私は親として、1人の人間としてそのような価値観のもとでそのような判断をしてそのように行動をした。それが家族のためにも、娘のためにも、関係各位のためにも正しいことだと思ったからだ・・・それもすべて娘に伝えました。そのうえで、娘の価値観がそのようになるかどうかはこれからのあなたの(娘の)生き方次第だから別の話だ、ということも併せて伝えました。

それら、娘にはしっかりと伝わっていると思います。娘は自分なりにしっかりと受け止めてくれていました。しかし、受験が終わったという事実とそんなやりとりは別の話。相変わらずゲーム三昧の日が続きます。気を揉むのはこちら・・・親です。同じ受験を経験した仲間たちは新しい環境での学習に向けて期待をもってさらなる努力を始めている一方で、完全に緩みきっている娘を目にしていると不安にもなります。努力を積み重ね続けることの大切さを伝えたり実感してもらったりする手段(=附属中学という環境)を失ってしまった。親が気を揉まなくても、あの手この手の手管を弄さなくとも、附属中学という環境にいれば周りの良い影響もうけながら伸びていったかもしれない・・・合格発表の時に頭をよぎった思いが何度も何度も往来します。私個人としてはこの時期もなかなかに苦しかったですね。その悩みが晴れるのは娘が中3くらいになってからでしょうか。また追って触れたいと思います。

娘の限界はどこにあるのか?

勉強もスポーツも何でも、能力的な限界だけでなく、努力を重ねるメンタルの限界の2つの側面があり、当然成長とともに限界点は高まったり低くなってしまったり色々な変化をすると思います。この2つの要素は綿密に絡み合っていると思うので、安直な判断はできないと思います。

中・高の学習内容は小学生の内容を基準として考えると飛躍的に複雑になり、身につけなければならない内容・量も飛躍的に増えます。良くあることですが、結果として中1の最初の定期テストをピークにじわじわと成績が下降をする、もしくは中学生になったとたんわからなくなる、授業では理解をしている(つもりだ)がテストになると点数(結果)が伴わない、というのは良くあることです。

それがどこかで発生するのではないか、みたいな不安は常にありました。小学生段階で親が思っている以上のものすごい成果を出しただけに、そういったとん挫がこちらが思っている以上に痛手になる可能性が大きいと。そうならないように、コツコツ努力をする(メンタルが重要)必要もあると。でも、小学生段階の成果を考えると、そのような努力をしなくてもある程度突っ走ることができてしまい、結果として積み重ねることを軽視してしまい、ダメになってしまったりするのではないか・・・いろんなことを考えました。

そんなことを考えながら、努力を求めたり、遊んでいるのを生暖かく見守ったり・・・その対応を巡って妻と大喧嘩をしたり、結果として娘に圧をかけてしまったり・・・と紆余曲折ある中学生生活が始まるのですが、それはまたこの後のお話し。

特にメンタルの限界が変なところでやってきて、またその原因が親にあって、ほころびが出てしまうことがないようには特に注意をして親自身が自分を律する・・・そんな毎日が始まります。親の不安な様子を子どもの前でおいそれと出さない、見せない。まず親がそこを乗り越える強さを持つことが大切なのではないかと思います。乗り越えた結果、子に伝えるべきだと判断した場合も、それを伝えた結果どのような影響が出るかは最大限想像力を膨らませて最後の最後にもう一度伝え方を点検する。伝える時は、想像力を膨らませたうえで言葉を選んで話をする。最後、伝えたらその後どうなるかについては全て責任を持つ、ということでしょうか。そのあたりはずっと考えて娘とはやり取りをしてきたと思っています。

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