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なぜ私がSES業で起業するのか



はじめに

この度、エンジニアの新しいワークスタイルを掲げたSES事業を始動いたしました。

そもそもSES業とは、システム開発をおこなうクライアントへ自社で雇用するエンジニアを派遣する事業です。

新しいのは以下2つの特徴で
・報酬が単価と連動する
・案件の選択権が自分にある

エンジニアが正社員でありながらもフリーランスのように働ける点です。

現在、エンジニアの働き方は他職業に比べて多種多様となっています。まさに最先端です。時代の変化に応じて増え続ける選択肢をよりよくするため当社は誕生しました。

働く人の選択肢をハイブリッドにしたい。今回はその創業のきっかけに焦点を当てお話をしたいと思います。

なぜ起業したのか

自己紹介

兵庫県の田舎町で育ち、携帯電話のiモードが普及し始めた高校時代、IT業界に将来性を感じ、大学で情報システム工学を専攻。その流れでITエンジニアのキャリアを歩み始めます。(どうでもいいんですが、お笑い好きが高じて漫才自動生成システムの研究をやっていましたw)

▼略歴
1.生命保険会社のIT子会社で下請けSE【4年】
2.ワークポートで近畿東海エリアのGM【8年】
3.PERSOLでエンジニア採用・育成支援【2年】
4.起業 ★いまココ

まとめると一貫して、「IT×HR」のキャリアを歩んでおります。

起業の原点

前述のとおり、ファーストキャリアは下請けSierのITエンジニアです。4年間なんとか勤め上げましたが、後半は毎日のように労働不遇に悩まされていました。

例えば「成果を出しているのに給与が低い」「半永久的に同じ部署で働くことになる」「キャリアについて相談できる人がいない」など。もちろん私の至らなさがあった事は大前提です。

今思えば、これらは業界全体のエンジニアあるある、だと捉えています。

就活時代「手に職をつけて食いっぱぐれないように」とエンジニアになったのに「常に損をしている感覚」が強くなっていました。

協力会社としてご一緒したSES企業の労働不遇も相まって、自分を取り巻く環境は実に不健康だ!と、ついにエンジニア職を辞することを決意します。

この体験が後に起業の原点になります。

仕事って面白い

当時社員200名ほどの人材紹介ベンチャーの株式会社ワークポートに転職。支社立ち上げフェーズということもあり、同世代のメンバーと朝から晩までせっせと働きました。

面白いくらいに結果がついてきて、いつの間にか50名規模の大阪支社長へ。最終的には近畿東海エリア5支社100名を管掌するゼネラルマネージャーへ就任しました。

ワークポートで最高の仲間に出会えた

キャリアでの成功体験は、人生の幸福に直結することを体感し、この頃から体系的にキャリア理論について学び始めます。国家資格キャリアコンサルタントも取得しました。

8年という長い年月を経て、会社と自分自身のミッションであった「従業員1000名、売上100億の達成」をきっかけに卒業を決意。

仕事はこんなにも面白い!だからこそいつか自分で事業を起こしたい自ら主体となって社会貢献をしたいという想いが一層強くなりました。

次の進路に悩んだ結果、独立も視野に入れ、上場企業でありながら新規事業開発を主軸としているHR最大手PERSOL(パーソルイノベーション)へ転職をすることに。

エンジニアを増やしたい

パーソルイノベーション株式会社は、PERSOLの新規事業開発チームが数年前に独立した会社です。最近CMでよく見るミイダスやシェアフルもここから誕生しています。結果叶わずでしたが、私も社内起業にトライしています。

所属したTECHPLAYでは、「TECHPLAYERとTECHCONPANYを増やす」というミッションの元、2030年に70万人のIT人材が不足するという課題に対して、エンジニアの採用支援・育成事業をおこなっています。

その中で、私はITスタートアップや大手事業会社、自治体に向けたエンジニア採用ブランディング支援を中心に、エンジニアの取材・勉強会企画、UIJターン支援活動に携わっていました。

直近1年、北は仙台から南は沖縄まで全国を周り、エンジニア、自治体、学校、学生、企業、たくさんの方々と意見交換をしました。

ここで見えてきたのは、今も昔も変わらず若者が想起するIT業界はブラックな労働環境のイメージが強いということです。これはエンジニア職の解像度が低い文系学生に多くみられました。

このままでは、エンジニアを目指す人は増えない。そんな危機感を持つように。更には、せっかくエンジニアになったのに労働不遇を理由に辞めてしまうのは実に勿体ないと、1社目の悩んでいた自分を思い出すようになっていました。

たくさんの挑戦と学びをくれたPERSOLグループ

原点回帰!エンジニアのためのビジネスをやろう

そんな中で出会ったのが、新SESというアプローチです。冒頭でも申し上げましたが「報酬が単価と連動する」「案件の選択権が自分にある」という2つの特徴をもったSESです。現場感のある自分としては、純粋に喜ぶエンジニアが増えるだろうなと共感しました。

自分の人生をかけてやってみるのはアリかもしれない。

決定打となったのは、エンジニアの労働環境をよくしたいと奮闘する経営者達の熱量や行動力でした。一緒に業界を変革していこうと意気投合しました。

国内100万人いるエンジニアの7割が客先常駐型(フリーランス含む)であり、新SESの普及率は全体の5%程度。ビジネス観点でも伸びしろがあり、ほぼ全てのエンジニアへ訴求できるという点も魅力的でした。

エンジニア自身が、労働不遇改善を体感し、体現し、発信する。このエコシステムが、次なるエンジニアを生み出す一手になり得る。私はそう確信しています。

叶えたい未来

ここまでいろいろなお話をしましたが、私は純粋にエンジニアになりたい人を増やすエンジニアを辞めたい人を減らすことを推進したいです。

そしてキャリアにおいて何一つあきらめない社会を実現することがゴールです。

もちろんアプローチ方法は様々あると思っていますし、アップデートも必要です。

もっと大きく捉えると、日本の労働派遣方が成立してから40年、次の40年に向け、HRビジネス全体の観点からも、働く人の幸福に向けてHRスタートアップとしてできることを模索していきたいと考えています。

次の時代のワーカープラットフォームとなることを目指して。

さいごに


今回、起業を応援してくださった多くの皆様へ、この場を借りて感謝申し上げます。自分一人でできることの少なさ、無力さを痛感したとともに、何より深い""を感じることができました。

ここで安堵していると、「礼を言われるのはまだ早い」という声が聞こえてきそうです。そうです、ここからが本番、この決断を正解に変えて参ります。

想いを込めたコーポレートサイトも完成しましたのでご覧ください。

少しでも当社に興味をもっていただけた方は、気軽にお問合せください。まずは、エンジニアを中途採用募集しています。

共に日本のIT産業をぶち上げましょう!