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無常

全ての窓は閉ざされ、町には人っ子1人いない。
寂しかった。生きたかった。
それでも、誰かの影を踏んで生きるのはもう嫌なんだ。
1人で生きることがこんなにも難しいとはね。

誰かの扉をノックする。
町中の扉をノックする。
返事はない。
何処かの誰かさん、みんな一体どこにいったんだ。

夜が来る、夜が来る。
夜空の星々よ、少し私とお話ししないか。
誰もいないんだ。話し相手がさ。

朝が来る、朝が来る。
のぼる朝日よ、少し私を寝かせてくれないか。
誰もいないんだよ。愛する相手がさ。

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