【復習】NSAIDsの副作用

とあるツイートを見かけいろいろ考えることがありましたので、今回は世の中にあふれているNSAIDsの副作用をまとめていこうと思います。

まず、NSAIDsの代表的な副作用をいくつか頭の中で上げてみてください。

ぱっと思いつくのは消化性潰瘍とか腎障害、肝障害でしょうか?

日本緩和医療学会「がん疼痛の薬物治療に関するガイドライン」にはNSAIDsの共通する副作用として以下のものが挙げられています。

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思ったよりいろいろありますね。痛み止めとして漫然と使用されがちのNSAIDsですが、これだけの副作用があります。

ちなみにここに挙げられている副作用はほとんど青本に載ってましたので薬学生は復習を、薬剤師も再確認をお願いします(わざわざ青本引っ張りましたw)

今回のツイートはセレコックスが取り上げられていましたが、セレコックスは心筋梗塞や脳卒中等のリスクが高いことを覚えておきましょう。

セレコックスセレコックス

この様に添付文書でも警告されていますし、青本にも赤字で書かれてありました(僕はマーカーも引いてました。引いた覚えはありませんが・・・w

セレコックスと言えば選択的COX-2阻害薬なので胃腸障害が少ないというメリットばかりに目が行って、心筋梗塞や脳卒中などの副作用があることは少し軽視されがちかもしれません。

ちなみに腎機能が悪い患者さんに鎮痛剤を使う際の第一選択はカロナールだと、腎臓に詳しい熊本大学の教授がブログに書いていますので読んでみると面白いかもしれません。

OTCでも販売されているNSAIDsといえど侮れないなということをしっかりと頭に入れておく必要がありますね。





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