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キモノノキホン・角帯


男性の着物や浴衣の帯として欠かせないものと言えば「角帯」ですよね。
袋帯や半幅帯よりもさらに細い帯で、結び方も様々です。

最近では着物を着る男性が増えてきたこともあってか、色や柄も様々なものをよく見かけますね。
ここでは角帯のキホンなどをご紹介いたします。


角帯とはどんな帯・・・?


角帯は浴衣や着物に合わされるように、幅広いシーンで用いられています。
兵児帯も男性の着姿には合わせられるものですが、最近ではあまり使われることがなくなってしまいました。
そのため、主に角帯が男性物の帯の代表的な存在となっています。

男性も着物や浴衣と着用シーンは様々ですが、 角帯は普段着用から礼装用まで使える種類です。
その中でも素材や織り方でTPOごとに使い分けます。

・礼装のシーンでは正絹の角帯

・普段着のシーンでは正絹のほか木綿や麻・ポリエステルなどの角帯

他の帯でもいえる事ですが、ポリエステルなどの化学繊維を使った角帯は手入れ・保管が楽で価格も手ごろといったメリットはありますが、すべりやすく締めにくいので注意が必要です。

角帯にも夏向きの「絽」や「紗」「羅」といった透け感のある織り方でつくられたものもあります。

また冒頭でも触れたように、角帯はほかの種類の帯と違って幅が狭く 約10~11cmほど、長さは約4mになります。

以前は、角帯の幅の規格は約9.5cmとされていました。


角帯の【結び方】


ひとつの帯の種類ですが、素材や作り方などで使い分けができる角帯。 結び方というと…
一番見かけるのは「貝の口」という結び方でしょうか??

実は角帯も結び方が様々あって、それぞれ雰囲気も違います。

◆貝の口
浴衣・着物ともにいちばん見かけることが多い結び方です。
動画などで結び方が解説されているので、まずはこれを覚えておけば間違いナシです。
◆神田結び
角帯の結び方の中では緩みにくい結び方で、後ろで小さく結んでいるのが特徴です。
◆一文字
男性の袴を合わせる時にはこの結び方です。
名の通り「一」の字のように真横に羽根を伸ばして結びます。
◆片ばさみ
見た目の通りではさんでいるような結び方です。
この結び方でも外れる事はなく、腰回りもスッキリに見えますね。

角帯の結び方も様々ですね!

ぜひいつもと違った結び方で楽しまれてはいかがでしょうか・・・?


~コーディネート編~

ここからは様々なデザインの角帯を合わせたコーディネートをご紹介いたします!

江戸小紋と合わせたコーディネートです。
お気に入りの色柄があったら袋帯を角帯に仕立てかえることもできます◎


絽の着物に、萩の柄の角帯。 秋の気配を感じ始める頃でしょうか。
無地の着物は帯の色柄が引き立ちますね!



今回は男性の装いのマストアイテム、角帯をご紹介いたしました。
素材や色柄の種類が豊富にあることも新しい発見であった方もいるかと思いますが、
女性が使う帯のように角帯にも様々な結び方があって、アレンジの幅が広がりそうですね。

袋帯などよりも扱いやすいため、難しく考えずにぜひ気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました✿


きもの百花 ~HYAKKA~
きもの、人、時ー和のスタイルアップを目指す、着物マガジン

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