6月27日 倉敷 大原美術館 ジュニアアテンダント 対話側作品鑑賞研修

午前中、9時から12時まで3時間だけの開館が続く。

初日は、来館者10名だったが、今日などはよい具合に来館者が続き、とは言え、殺到という様子でもないので、展示場はとてもよい状況。

もっとも、こうした変則開館時間の周知は難しいので、午後からいらしたお客様からおしかりの声をいただくようなことも。

ほんとうに申し訳ないです。


ただ、こうした午後はまるまる展示場が空いている状況は、そうはないので、相応の活用も模索。


今日と来週は、当初からジュニアアテンダントに向けての、対話側作品鑑賞のファシリテーター育成を目的とした研修を組んでいたが、午後からは会場を本館の展示場にして実施。

普通に、開館していたら、これはできない。


「ジュニアアテンダントに向けての、対話側作品鑑賞のファシリテーター育成研修」と書いたが、これもこの緊急時ならでは組み合わせ。


ジュニアアテンダントは、高校生から大学生世代の若者で、大原美術館でボランタリーな立場で活動するチーム。

今年は、昨年からの継続を含めて15名の参加。頼もしい。

そして、本来ならその研修は、座学から始まり、夏のチルドレンズ・アート・ミュージアムにむけて「からだで感じる美術館」の運営スタッフとして活動するための長い助走なのだが、去年も今年もチルミュそのものがない。

そして、対話型作品鑑賞のファシリテーター研修も、そのチルミュに向けて、広く一般の方にも参加していただき、例年、この時期から毎週日曜日に2時間×5日で実施しているのだが、これもそうするわけにもいかない。


そこで、対象者をジュニアアテンダントと、アテンダントスタッフの未経験者に絞って、今週と来週2時間づつそのエッセンスだけでも伝えることにした次第。


それでも、展示場を占有し作品に囲まれたの研修は、いつもの狭い研修室と展示場で他の来館者への迷惑にならないように進めていたのとは、効率が全然違う。

補足の話をしようとすれば、すぐそこに作品があるので、具体的に話が進められる。

研修プログラムの中身は、細かく書き留めないが、各人が適切な距離をとりながらでも、展示場でクリエイティブな活動をするのは、なんとも良い熱気を生む。

こうしたスタッフ側の楽しくスキルアップの時間が、美術館にとって大切なのですよね。


そして、明日の月曜日は、朝から未就学児童の受け入れ。

時間短縮、入場者数制限で、例年なら通常の開館時間を使って受け入れていた延べ3千人に近い受け入れはできないが、5歳児のうちに、1回でも、美術館を体感する機会をと願う担当者たちが、張り切ります。


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