見出し画像

9月7日 箱根

横浜で夜明けを迎え、夕方の飛行機まで、まるまるフリー。

8月末に、東京から千葉へと展覧会巡りをしたので、見ておきたいものほぼ見てしまったので、思い切って、箱根のポーラ美術館へ。

登山電車の中は半分以上、外国からのお客様。


時間があるからと、小田原までもJRの在来線で向かったので、結局、3時間かかって到着。
山に登るに従い、涼しくなるが、美術館前のこのあたりではTシャツ姿では「さむい」。


お目当てはこちら。


でも、まず入口のこの言葉に立ち止まる。
自館のミッションを、こうして入口に掲げる姿勢は、ほんとうに素晴らしい。


この展覧会は目指したのは、当館でのARKO経験者が、三瀬夏之介さん、谷保玲奈さん、久松知子さんと3人も登場するうえ、それぞれの主要作?が出ているのがまず第一の理由。

それから、前回の展覧会もだが、ポーラ美術館が、自館の所蔵品に、他館からも借用し、そのうえ現代作家に、ただ作品を借りて展示するだけではなく、インスタレーション構成も含めて招いている様子を、ちゃんと学習せねばというのが同じくらい重要な第二の理由。


そして結果は、往復6時間かけて行ってよかった!

丁寧な会場構成と、求めれば提供される文字情報。
それに、明治以降の日本のいわゆる「日本画」について、材料分析からの知見も盛り込まれていたので、理解が進む。

現代の作家たちの選択も、問題意識が明確だったのもさらに加点。


こうした展覧会を作り上げるは、ほんとうに実力のいる事。
登山電車から遠く相模湾を臨みながら、展覧会を作ることの意味や、作るために必要なことを噛みしめながらの帰路でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?