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子どもたちへの「金融教育」は本当のことも全て教えてこそ

今、私は高校の教員として勤務していて、毎年授業で金融教育に携わっていますが、こどもたちには毎回最初に同じ質問をします。
「宝くじがあたったら、みんなはどのようにお金を使いますか?」よく話す簡単な話です。ほとんどの子どもたちは、買いたい物を買ったら、貯金すると答えます。まさに日本人らしい発想を話します。これは子どもたちが悪いのではなく、「投資はあぶない」「貯金は守られる」と間違った捉え方を教えてしまっているところに問題があります。

証券会社と一緒に取り組むリテラシー講座

大切なことは、基礎知識はもちろんですが、これらのような問題が起きた際の対応や金融のルールをしっかり子どもたちに教えることが大切なのです。都合が悪いことは教えない、大丈夫な内容は話す、これでは、教員として大切な生徒の前で講師として話させるわけにはいきません。教員として金融の専門家にお願いが2点あります❗
①どんな地域の子どもたちにも無料でおなじレベルの金融教育講座をしてほしい

②お金の本当の価値や汚い内容、悪いこともちゃんとが話し、子どもたちが自身で将来を判断できる材料をあげてほしい。

いろんな金融教育に取り組まれている方がたくさんいらっしゃいますが、教員は基本、専門的な金融に関して無力です。本当に寄り添える金融アドバイザーの方に出会いたいと考えている先生はたくさんいると思います🙂その際に・・・
各金融機関は会社ごとの内容や特色をしっかり伝えること、会社ごとの金融商品やカラーを伝えること、差別化した説明をすることが重要だと考えます。
以前、ある金融機関に金融教育の講義をお願いしたところ、「会社の説明をすると公平性が保てないので、公的な振興協会などを活用してほしい」と言われました。確かに中立性を重んじたのかもしれませんが、子どもたちも将来大切なお金を託す知識を学ぶので、責任のある専門的な企業にやって頂きたかったと感じました。今から5年前の話です。
私は金融教育は各企業が各々の特色を出し、子どもたちに金融教育の講義をしていいと思います。会社のイメージに差が出ていいと。それが金融教育に対して熱心に取り組む企業であるということも立派な特色であると思います。

東和銀行のビジネス交流会の様子
生徒は社長や頭取とも話せる機会がある

○金融教育のちがいを分かりやすく
・銀行が行う金融教育
  預金や投資信託について話す。しか 
  し、NISAなどでも、投資と投資信託 
  では手数料を払い運用すること。
  どこの銀行が安全か預金では銀行が 
  預金保証するのは1,000万までなど  
  ペイオフについてや預金が必ずしも
  安全ではないことなど、正しい知識 
  を伝えること。
・保険会社が伝える金融教育
  ライフイベントの際に起こる事故や 
  病気などの生活補償やドル建ての積
  立、保険の満期の積立など。
・証券会社が伝える金融教育
  株式の売買による資産の運用や配当
  金、外為のFX、IPOやETFなど様々  
  な金融商品について。
いまの金融は子どもたちに非常に分かりづらいものです。もっと分かりやすくあるべきだと考えます。それと、公立の学校の教員としての話ですが、「教育はどこでも、誰でも学べてこそ社会に活きる」と考えます。お金があり、経済的に豊かな都会の子でも田舎な子でも同じように最先端なものを学べてこそ教育だと考えます。そこをビジネスとして動く方もたくさんいますが、1番は子どもたちや社会への奉仕の気持ちを持って取り組んで頂きたいと思います。

販売実習後の生徒たち

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