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平成ガメラは人生!

ごきげんよう!F-SPZPです!

普段はTwitterで映画や特撮について駄文を撒き散らかしているのですが、いよいよ長文をまとめたい欲が出て来ましたのでnoteを始めました。

記念の1発目の記事ですが、この2020年でガメラが生誕55 周年を迎え、そして自分が一番書き易い(←おい)という理由で、我がオールタイムベストの作品にして、己の魂に深く刻み込まれている映画シリーズ、金子修介監督のガメラ3部作についてのざっくり紹介と推しポイントについてまとめます!

ざっくり ガメラ 大怪獣空中決戦(1995)

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長崎県姫神島で発見された未知の飛行生物と太平洋に現れた動く環礁。2つの謎は環礁で発見された碑文によって超古代文明を滅ぼしたとされる壮大な争いへと繋がり、やがて滅亡の鍵となる巨大生物、ガメラとギャオスが目覚めたことにより首都東京を火の海にする大決戦へと突入することに…

海上保安官、鳥類学者の2人の視点から謎を紐解くストーリー、2人の物語がスムーズに合流しテンポ良く進む展開などシナリオ面のクオリティが非常に高い。

出演:井原隆志、中山忍、藤谷文子

ざっくり ガメラ2 レギオン襲来(1996)

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北海道支笏湖に落下した隕石が一夜にして消失、それを皮切りに道内で様々な異常現象が発生する。一連の現象を追いかける青少年科学館の学芸員、NTT北海道職員、自衛官らはこれらの現象が地球外生命体の活動によるものである事を突き止めるが、時既に遅く札幌市街地には壊滅のカウントダウンが迫り、人類の前から去って行ったガメラもまた、再び姿を現す…

前作よりSF要素をよりブラッシュアップし、未知の地球外生命体を追いかけ、その生態を紐解いていく過程、そしてそこで得た情報が後の決戦での戦略に活かされる展開は知的好奇心を大きく動かしてくれる。ガメラ、自衛隊、そして民間人も協力してのレギオンとの総力戦は熱い!!

出演:永島敏行、水野美紀、藤谷文子

ざっくり ガメラ3 邪神覚醒(1999)

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世界各地で進化したギャオスの亜種が大量発生、甚大な被害を出し、それを殲滅するガメラもまた、強化された戦闘能力により市街地を火の海に変えながら戦う。ガメラによる戦闘を危険視する世論が高まる中、かつてガメラの戦闘の被害で家族を失った少女により、古に封印された邪神と伝わる生物が解き放たれようとしていた…

前2作のSF設定をベースに伝記物のテイストを大幅に盛り込んだ怪作。日本特撮映画史上に残る圧倒的クオリティの渋谷のディザスターシーンは必見!!

出演:中山忍、前田愛、藤谷文子

推しポイント:ガメラさん

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ガメラ3部作の何が好きって?

そりゃガメラが好きなんだよ!!!

シリーズを通して次第に洗練され、同時に凶相にもなっていくルックス!

口からは火球を撃ち、四肢を格納した甲羅からのジェット噴射で飛行、甲羅の一部が開きバーニアになる(!)、創作生物としてのデザイン設計!!

そしてなにより強敵を前に何度も死の淵に立ちながらもその度に甦り、全身を血に染めながらも闘い続けるその姿!!!

シリーズを通してガメラは何の為に闘い続けるのか、登場人物のセリフで彼らの説が語られるけど、本当のところは"人智の及ぶ問題ではない"、これに尽きるのです。

でも!闘い続けるガメラの瞳は!!

確かに重い使命を帯びているんだよ!!!

おれたちに漢の生きざまを!!

正義を示してくれるんだよ!!!

はぁ~好き!!!

推しポイント:敵怪獣たち

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敵もまた魅力的なんですね~…

完全無欠の遺伝子を持ち、他の生物を喰らい尽くしながら無限に繁殖するギャオス

ギャオーと鳴くからじゃないよ碑文に書いてあったからギャオスだよ!

地球外より飛来し、群体を率いて宇宙規模の"巣渡り"を画策する超強敵レギオン

マイクロ波シェルの発射プロセスが尋常じゃなくかっこいいのが特徴。

妖しく美しいその姿と、未知数の進化の可能性を見せる邪神イリス

満月をバックにした飛行シーンはみんな惚れる…

どいつもこいつも魅力的なんだけど、声を大にして言いたいのは、ガメラとの戦闘がどの敵怪獣も全くの異生物同士の戦いになっている点!

ガメラは2足歩行の獣型なのに対して、ギャオスは鳥型、レギオンは甲虫型、イリスは人型、どれも全然違う生き物同士がぶつかり合いを見せる!!

生物としての造りが違うことで格闘戦術もまた様々に異なる殺陣が繰り広げられるわけです!

これが面白い!!

推しポイント:超クオリティ特撮

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とにかく3作ともに特撮シーンのリアリティへのこだわりがものすごい!

1作目は精巧に造り込まれたミニチュアの東京の中で戦う着ぐるみの怪獣を撮影する際、オープンセットで自然光を採り入れ、見上げの視点を採用した他、室内セットでも焼けるような光量の照明をあてて日射しを再現するこだわり。

そして半壊した東京タワーに座するギャオスに夕陽が刺すという場面のセンスオブワンダーよ!!

2作目のこだわりポイントはガメラの登場シーン、一発目の咆哮。

冷え込んだ夜のすすきのに降りたったガメラ。氷点下の気温で生き物が吼えるとき演出として何を気にするか!

ガメラが吼えると!白い吐息が噴き出すの!!このこだわり!!!

3作目で秀逸なのはフルCGモデルの怪獣の出しかた。

"どうだCGだぞ!すごいだろう!"みたいな見せかたは意地でもしない。予算も無いししょぼいのよ、CGそのものは。

でもこの製作チームは工夫で魅せる。CGがしょぼいならはっきり映さないのだ。

できるだけ引きの画で映す、飛行するCGの怪獣は雲海でぼやかす、着ぐるみの怪獣とCGの触手を同じ画面に出して、敢えて着ぐるみにフォーカスを絞ってCGをピンボケにする、こういうのが一流の仕事なんや!!

わかるか東映!!(余計な一言)

さらには終盤の京都決戦。ここでもこだわりがすごい。

暴風雨の中でガメラとイリスが戦う場面、雨の演出をするのに水をそのまま使っては、どれだけ細かく霧にしても着ぐるみから滴る水滴の大きさで怪獣のサイズ感の嘘がばれてしまう。

で、使うのが細かい砂を降らせるという手法!なんやその発想は!砂なら滴り落ちない!細かいまま弾けて落ちる!

これが天才…!!

推しポイント:ヒロインたち

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最後におまけ。

え~みなさんご存知かと思いますが金子修介監督といえば変t…

いや、ヒロイン映画の名匠としても知られているわけですが(←わけなのか?)

画像をご覧の通りです。

皆様すばらしい…

シリーズを通してガメラに寄り添いその使命を解き明かそうとする浅黄ちゃんの無垢な眼差し、怪獣災害に真摯に向き合い被害を防ぐためギャオスを追う長峰さん、天真爛漫にして優れた見識でレギオンの生態に迫る穂波さん、まだ幼いながらも家族の敵討ちに魂を囚われた綾奈ちゃん、役者さんたちがそれぞれ本当に魅力的なキャラクターに演じてくれています。

観れば誰かしらに恋すること間違いなし!

わいの初恋は浅黄ちゃんなの…

はい、見事に駄文で締めくくりましたが、どうでしょうか?

ガメラ観たくなりましたでしょうか?

こんな文章でも読んでガメラに興味を持ってくれるかたが一人でも増えてくれたら本望です!

お読み頂きありがとうございました!!

まったね~

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