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panpanyaさんの漫画ばかり読んでいる

panpanyaという漫画家さんがいる。『グヤバノホリデー』という1巻完結の短編漫画集を年始の1冊目に読んだら一気にはまってしまったので、2冊目の『二匹目の金魚』に手をつけた。そしたら一気に読み終わってしまったので、3冊目をどれにしようかと探している。

思わず「読めばわかる」といってしまいそうなおもしろさがある。おもしろい登場人物がいるわけでも、あっと驚くようなストーリー展開があるわけでも、素敵な街並みが広がっているわけでもない。「グヤバノというフルーツを生で食べるために東南アジアにいく」「駅前のカルチャーセンターのかくれんぼの講座を受講しにいく」「夕方の鐘のなる元を探しにいく」などと、僕らがいったことのあるようでないような、日常生活の延長線をたどりにいくストーリーが数多ある。

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(こんなテイスト)

とくに芋ほりをしていたら長いつるを見つけ、掘りに掘っていったら地下鉄付近の深さまでたどりつき、しまいにはその深さにあるあたたかい焼き芋を見つけた話がたまらなくよかった。どうやらジワジワと地熱であたためられていたため、とてもおいしかったらしい。

設定だけではおもしろさがわからない作品にある、独特な間合いのおもしろさがいい。無理におさず、引かずの、少し不思議さが残る感じがいい。そのおもしろさは小説『大聖堂』にも通じる。ぜひちらっと読んでいただけたらとおもう。


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(最後まで読んでいただけただけで十分です…!ありがとうございます!)