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【2021年】惜しくも韓国インディーズチャートに載らなかったアルバムについて

お久しぶりです。

今年はアルバム強化年間と題し、1月からこれまで1300以上のアルバムを全曲順番通りに聴きまくりました。そしてスプレッドシートに聴いたアルバムの記録をつけていたのですが、これがまぁK-INDIE CHARTのレビューに役立ちました。\(^^)/

チャートは集計月より一ヶ月遅れで配信しています。なので、先読みで聴きながら「これ次のチャートに入るかな?」とドキドキで結果を楽しみにしている近頃。なんか最近は自我が芽生えて「なぁんで…こんなに良いアルバムが…入っていないんだっ…(ダンダンッ)」みたいな事象が多発しており、やるせないので今回はそういった観点でチョイスしてみました。

私が毎年ゴリ推ししている某アワードっぽくアルバムとソング部門で分けてみました〜

-----アルバム部門-----

Seoul Magic Club : 『Hope』

リリース日:2021年1月26日
レーベル:Seoul Magic Club
流通:BISCUIT SOUND

Sian(ボーカル)、Shin Suhwan(シンセ)、Nabin(ドラム)から成る3ピースバンド。SianはR&Bソロシンガー、そしてShin Suhwanはオルタナバンド・Monotheismのメンバーでもあります。

そんなバックグラウンドもあってか、全曲にわたって見え隠れするシンセリフとコード進行でまとまりがありながらも奥行きを感じる作品です。

「Reverie」を聴いてから順番に聴いてみると、ほぅほぅとなるかもです。


Sagong :『optimist』

リリース日:2021年2月19日
レーベル:Sagong
流通:POCLANOS

ギタリスト、そしてシンガーソングライターのSagong(サゴン)の1stアルバム。

上半期一番ビビビときたのがこちら。今聴きたかったのこれじゃん。って思った一枚です。

カントリー、フォーク、ブルースまで、そしてインストとボーカル曲が絶妙なバランスで構成されていて、まず構成美に感動しました。

そしてこだわりを感じる音の作り方、映画のサントラのように場面が展開していくドラマティックさ、この韓国音楽の界隈でありそうでなかった特別な一枚が出てきて密かに密かに湧いてます。

ポップスのアルバムで美しいバイオリンやフルートの旋律とかマンドリンの音聞けると思わなかったなぁ


Various Artists :『Our Yoo Jae Ha Vol.4 - Yoodong TV』

リリース日:2021年2月23日
レーベル:YoodongTV
流通:POCLANOS

《Bside》のK-Indies Seriesに参加したシンガーソングライター、Yoon JiyoungやMinsuの際にも紹介されていた、若手の登竜門《ユ・ジェハ音楽コンテスト》出身のアーティストたちが出演しているYouTubeチャンネル「YoodongTV」の初となるコンピアルバム。

今作には、PaiikやSURIM、D'avantのほか、An Sion、Shin Young Lee、JOAERAN、YUNINI、Haepaが参加し、各アーティストのオリジナル曲が収録されています。若手の勢いを感じる一作。

メンバーの幼少時代の写真とユ・ジェハが並べられたジャケットはSURIMとYUNINIデザインとのこと!9曲目の団体曲「Home」を聴きながらジャケットを眺めて、韓国音楽シーンの伝統と革新に関心しておりました。


Naivesign :『You will never know till it happens to you』

リリース日:2021年2月26日
レーベル:Naivesign
流通:POCLANOS

シンガーソングライター・Naivesign(ナイーブサイン)の初EP。

SamuiやJadeなど、インディーズシーンの様々なアーティストと交流を持ち、このアルバムのミックスとマスタリングは日韓で活躍するエレクトロニックプロデューサー・Tama Rhodesが担当。(SprayやL-likeなどヒップホップ界隈で見たことあるかもしれません)

エレクトロニックロックの踊りたくなる5曲の後に、あの名曲!「The End Of The World」の弾き語り、という流れにびっくりしました。

今年聴いたものは名曲カバーが入ったアルバムが結構多くてどこかでまとめて紹介したい。

聴くたびに宅録アーティストのユニークなアルバムの作り方エエなー好きだーって噛み締めるという謎の感動をしてました。

Kajuen :『想念彩色』

リリース日:2021年5月31日
レーベル:Kajuen,Local Visions
流通:POCLANOS

Kajuen?そう、果樹園!お名前が、「果樹園!(과수원)」

日本のミヤオウ(Meow)、韓国のMellow Blushによるオンラインデュオ。

既に作っていた個々のデモ曲を二人でアレンジしたものと、新たに制作したオリジナル曲で構成されています。

それぞれの曲をまだしっかり聴けてないのですが、日韓英の歌詞はもちろんのこと、二人の音楽性も曲が進むごとに折り重なっていく感じがすんごく気持ちいいです。

あ〜、インタビューしたいしたい。(はいこれタスク)

An0 :『dorothy』

リリース日:2021年6月22日
レーベル:An0
流通:POCLANOS

ジャズピアニスト、An0(アン・ジュソン)の今年3枚目のEP。前作『heimish』よりもクラシカルなこちらが好きでよく聴いてます。

そして…全然情報がありましぇん(泣)唯一発掘したのはインタビュー映像です。自身のジャズ論、ジャズピアニストとは?といった質問に答えています。

そして彼に関連してもう一つ。韓国のインディーズ支援機関OPCDで公開されている、コンポーザー・Kevinの「contra」に演奏参加してる映像がとってもクールなので、こちらも見て欲しい。(メガネかけて髪ロングの方)

今回載せた動画は彼の個人アカウントの動画より。他にもオリジナル曲載せているのでぜひチェックしてみてね!

JNKYRD :  『Dorn Stairs』

リリース日:2021年6月22日
レーベル:JNKYRD
流通:MO records

シンガーソングライター、プロデューサー・JNKYRD(ジャンクヤード)の8枚目EP。

実験的なサウンドで独自の世界観を持ち、また様々なアーティストと共に音楽活動を行っています。

そしてこのアルバム、多くのアーティストが制作に関わったとっても豪華アルバム〜!!HYUKOHのドンゴン(ベース)&ヒョンジェ(ギター)、パク・ムンチ、O3ohn、Chi Yoonhaeなどなど。そしてMV監督は、Yoon JiyoungやSunset Rollercoasterを担当したチョン・ダウンが行ったとのこと。

そしてタイトル曲「Varsity」にはオ・ヒョク参加!アニメMVもちゃんとオ・ヒョクいて沸いた。『24』制作期間の時、休日に遊んだりする程めちゃくちゃHYUKOHと仲良しなんです。Peggy Gouのと併せてチェケラ!!



-----ソング部門-----

ここからは一言呟きます。

LEENALCHI : 「Please Don't Go」

みんな踊るしかない

APRO, youra, pH-1 : 「Fragile」

イントロの4小節に毎回体が反応しています

Kim Na Eun : 「With You (Feat.Go Do Hyun)」

Parasolメンバーは個々のも全員のもどの曲にも生音の良さがちゃんとあるので本当に好き



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そんな私が属するBUZZYROOTS編集部セレクトのプレイリストを毎週月曜日に更新しております。

記事見ながら「この人たち普段どんなの聴いているんだ!?」といった疑問をお持ちの方。それ、解決しますよ。

公式プレイリストには入っていないようなマイナー曲ばかりですが、作業用BGMでぜひ聴いていただけると嬉しいです。フォローしてね!

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