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【ヘルスケア】事業モデル・TOPプレイヤーの整理

ヘルスケア業界について
・業界の主な事業モデル
・事業モデルごとのTOPプレイヤー
について、少しまとめたみました。
見ていただき、意見交換などいただけると嬉しいですm(_ _)m

まず、事業のモデルについては
①リアルチャネルメインモデル
②通販・ECチャネルメインモデル
③その間、MIXモデル
と大まかには3つに区分できると思います。
各社、在り方はより細分化されますが、大まかに分けると、こうと。

各事業モデルのTOPプレイヤーについては、社名・売上規模などをから
「国内売上1,000億~」水準だと思います。

それをモデル①②③に当てて、僕が思う各モデルごとのTOPプレイヤー、挙げると

①リアルチャネルメインモデルのTOPプレイヤーは僕の古巣でもある「ロート製薬社」かなと。
知る人ぞ知る、創業140年以上の老舗会社。国内売上1,300億~と。

②通販・ECチャネルメインモデルのTOPプレイヤーは「サントリーウエルネス社」と思います。
売上のほぼ通販と見てよく、売上は1,100億~。

③その間、MIXモデルのTOPプレイヤーは「ファンケル社、DHC社」じゃないでしょうか
ファンケル社の売上は1,200億、海外売上比率10%前後なので、国内売上は1100億前後、
DHC社に関しては850億前後の認識です。
通販と、リアルチャネルの間モデルで、売上構成比を丸めると「通販50%、自社店販20%、リテール30%」あたりでしょうか

次は「リアル、通販チャネルとは何?」について、商品とお金の流れについて触れたいと思います。

まず「リアルチャネル」。
「ドラックストアやスーパーマーケットをメインに商品を販売するモデル」の事を指しています。

※to B (企業間取引)、to C(企業とお客様間取引

物とお金の流れは、
①メーカー(会社)から物流代理店(通称:卸)に出荷、振込され
②物流代理店から各ドラックストアやスーパーマーケット(小売)に配荷、振込され、
③ドラックストアやスーパーマーケット(小売)でお客様に商品を買っていただくという形で
①、②、③それぞれで販売値、仕入値が設定され、売上と利益が生まれます。
※「卸」という表現はやや失礼に当たると感じる業界の方々も多く「代理店」という表現が話す時など、適切かなと思います。

例えば
①メーカー(会社) → 物流代理店(通称:卸)では
メーカーが、原価1,000円で商品を作る or 仕入れで、物流代理店に2,000円で売ったりしています。
その場合、売上2,000円、原価1,000円なので、原価率は50%、原価を引いた粗利、つまり売上総利益も50%になります。

②物流代理店 → 各ドラックストアやスーパーマーケット(小売)の流れでは
物流代理店が、メーカーから2,000円で仕入れた(原価2,000円)商品を、2,200円でドラックストアやスーパーマーケットの会社に売ったりしています。
その場合、売上2,200円、原価2,000円なので、原価率は90%、原価を引いた粗利、つまり売上総利益も10%になります。

③ドラックストアやスーパーマーケット(小売)でお客様に商品を買っていただく時は
ドラックストアやスーパーマーケットの会社が、物流代理店から2,200円で仕入れた(原価2,200円)商品を、4,000円で売ったりしています。
その場合、売上4,000円、原価2,200円なので、原価率は55%、原価を引いた粗利、つまり売上総利益も45%になります。

上記①②③で例として挙げた販売、仕入値段設定による「率」の事を業界では「掛け率」と言いますが、
上記記載はあくまで例であり、メーカー、物流代理店、小売それぞれの力のバランスによって売上利益が多く取れるか否かが変わってきます。

例えば
・メーカーの強さ ・・・ 売れ筋の商品、ブランドを沢山持っているなど
・商品の強さ(人気があるか、売れそうかなど)
 →卸、小売に対して、自社にとって良い条件で商品販売ができる

・小売の強さ(巨大チェーン店か、地方の小さいお店かなど)
 →メーカー、卸に対して、自社にとって良い条件で商品仕入ができる
といった形です。

ただ、②の物流代理店の利益率は商習慣上、昔から低く、一番利益を取っているのはメーカーか、小売。
直近では小売の統合による巨大化で完全に力バランスが小売にいき、メーカーが良い条件で販売できるのも、なかなか難しくなってきています。


続いて「通販チャネル」。
「メーカー(会社)が直接お客様に商品を販売するモデル」の事を指しています。

物とお金の流れは、シンプルで
①メーカー(会社)がお客様に商品を買っていただくという形で
その間で設定された販売値、仕入値で売上と利益が生まれます。

例えば
①メーカー(会社) → お客様で
メーカーが、原価1,000円で商品を作る or 仕入れで、お客様に4,000円で売ったりしています。
その場合、売上4,000円、原価1,000円なので、原価率は25%、原価を引いた粗利、つまり売上総利益も75%になります。

最後に「その間、MIXモデル」。
「リアルチャネルモデルと、通販・ECモデルを両方やる、そこに自社店舗運営なども加わっているモデル」の事を指しています。

物とお金の流れは、シンプルで
リアルチャネルと通販・ECチャネルの流れに加えて、自社店舗での販売で設定された販売値、仕入値で売上と利益が生まれます。

例えば
①メーカー(会社) → 自社店舗では
同じ会社内という事で、売上利益は生まれず
(この間も売上利益を設定している会社も多いですが、経理上は会社内部の取引で売上利益は生んでない処理になります)

②自社店舗 → お客様で
自社店舗が原価1,000円の商品を自社メーカーから仕入れ、お客様に4,000円で売ったりしています。
その場合、売上4,000円、原価1,000円なので、原価率は25%、原価を引いた粗利、つまり売上総利益も75%になります。

まとめると以下のような形になります。

以上、ヘルスケア業界以外の方々に、業界の商品、お金の流れについてきいてもらいたく、作ってみましたが、少しでも役に立てると良いかなと思っておりますので気になる事などありましたら是非コメントなど話し合えたらと思います。宜しくお願い致します!m(_ _)m

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