『私に天使が舞い降りた！』気合の入ったコミュ障描写がおもしろい

アニメ。AmazonPrimeにて視聴。全12話。何のアニメかもよく知らずに見始めたが大学一年生の女性一人と小学生女児3人を中心とした日常系アニメであった。百合姫連載で可愛い女の子に自作のコスプレ衣装を着せて喜んで関係性を深めていく、いってしまえばそれだけの作品だがおもしろかった。

コスプレが主題なだけあって次々と服装が切り替わっていくのがみていて楽しい。とはいえどこか他所にでかけていってそれをみせる、などは全然なく、ほとんどすべての話が家の中だけで完結するミニマムさがある。見ていておもしろかったのがコミュ障の扱いで、大抵の作品でコミュ障とされる人物が特に問題なく他人とコミュニケーションをとっていたり普通に友達がいたりする中、本作の大学生の主人公はマジで一人も友達がいない。

店員と指差しだけで注文できずに会話が発生するタイプの店にはガチでいけない、家からまったく出ず、自分自身はずっと高校生の頃のジャージをきていて、大学に行く描写もないせいで、アニメがはじまって何話かみるまでニートにしかみえないというなかなか極まった作品だった。ここまで本気でコミュニケーションが苦手な主人公ははじめてみたかもしれない。