ひたすら投資信託
あけましておめでとうございます。
新年起きて最初にやったことといえば新NISA関連の手続きだった。といっても普通にオールカントリーに成長枠で240万+積立投資枠で120万(積立枠なので毎月10万ずつに設定してもいいのだが月ごとの収支がわかりづらくなるので増額月設定で一括120万)入れるだけであとは何もしないのだが。
もともと僕は特に投資はしてなかったのだけど山崎元さんの『ほったらかし投資術』を読んでからとりあえず余った分は適当に投資信託に突っ込んで放置しておくようになった。現在は資産の70~80%ほどを投資信託に入れてそれ以外は現金で持っている。何事もなく利益が上がっているので、『ほったらかし投資術』は自分の収入に大きな貢献をはたした本トップ3に入ると思う(なんでtop1じゃないのかというと、文章力的な意味での技能向上に役立った本とか、エンジニアリング系で役に立った本のことを考えると本収入であるそっちの方の影響が大きいきがするからだが正確には計算していない)
僕は基本的にインデックス投資というか、ひたすら投資信託に入れていくのは利益という意味では正しいと思っているのだが、しかしやはり絶対のものではないだろう、という考えもある。というのも、今はまだいいが、一時的な感染症の蔓延や戦争以外では、歴史的にこれまでほぼ起こったことがない「全世界的な人口減少」イベントが絶対に60年以内に発生するからだ。
全世界的に人口が減少していく世界になっても、人口以外の生産性の向上、需要の創出によって、まだ世界全体で均した時に経済成長していくのだろうか。無論すでに人口減少中の国家でも経済成長しているところが多いから経済学者やら投資アナリストやらは「人口減少よりも生産性向上のほうが大事で人口減少、低成長でも投資信託は買いである」と結論していることが多いが、あくまでも今起こっているのは局所的な国家の人口減少である。
「全世界の人口減少」ではない。いまはまだ、世界の別の場所に目を向ければ伸びて、若い人が増え、需要が活発な地域がある。正確には少子高齢化が進むと労働生産人口が減ってただ消費するだけの人間が増えるから、高需要低供給の時代になってインフレがしばらく進むとする考えもある。しかしその後何が起こるのか。人口減少社会の恐ろしいところは一時的なものではなく、今後進行し世界から人間の数が減り続けることがほぼ確定していることだ。もちろん親のいないクローンベイビーとかがブームになったり国策として夫婦を持たない子供をどんどん増やして人口を維持しよう、ということが起これば別だが、じっさいにはそんなことが起こるとは思えないしな。
AIの著しい発展によって人口減少分以上に生産性は向上するだろうと思うが、未曾有の事態なのでどのような変化が起こるのか正確に予測するのは不可能だ。素人なので僕にはよくわからないが、全世界の人口が減少に転じるのは楽観的な予測では2070年代、もう少し悲観的な予測では2045年だから、僕が生きている間はとりあえず山崎元さんのいうとおりにオールカントリーの投資信託に余った分を入れておくのでいいのではないかと(今は)思っている。もちろんじっさいに全世界人口が減少に転じるのならば、騒がれ出すのはじっさいに転じてからではなくその5年、10年前からだろうけど。
と、突然投資信託の話をはじめたのは新NISAが始まったからというのはあれど僕が参考にしていた山崎元さんが亡くなったからだ。晩年のがんに関する考えと対応についての文章は素晴らしいものだったし、参考にもなった。
しかし以下の記事を読めばわかるようにてんででたらめの故・近藤誠氏の著作の自分に都合の良い部分に共感したことで検査が遅れ、致命的ながんに繋がったようで、人間って自分の思い込みや自分の信じたいものを信じることから抜け出すというのは、難しいことなんだなと思わずにはいられない。
間違っても山崎元がバカだったとか、何か否定的なことを言いたいわけではない。これはもうどうしようもないことなのだと思う。よし、じゃあ僕も思い込みにとらわれないようにしよう! と決意をしたところでまず無理なのだろう。まあ、もうがんも含めて無理なものは無理や、と諦めるべきところは諦めて、諦めなくてもいい部分については諦めないようにして生きていくしかないんだろうな、というのは山崎元さんの記述を読んで思うところであった。そういうものだ
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