泳ぎながら本を読む

僕は運動したいときはだいたいジムにいって泳ぐことにしている。走るのは手軽だが関節などに負担がかかって長期的にみて体に悪そうだし、そもそも時間あたりの消費エネルギー効率があんまりよくない。汗がだらだら流れるのも個人的に気持ち悪く嫌いだから走りたくない(中学生の時はずっとスイミングスクールで水泳をやっていたこともあってか、走るのがはやかったので無理やり引き入れられて陸上部だったのだが……嫌だった……)

そのためプールで泳ぐのだが、走るのと比べて泳ぐことの大きな不利益がひとつあって、それは退屈だということである。当然ながら何か動画をみながら泳ぐことなどできないし、聞きながら泳ぐのも普通は不可能だ。泳ぐのは単調な行為で、10分20分ならいいにしても1時間とか泳ごうと思ったら虚無の時間が待っている。これがいつも泳ぐ際のネックになってきた。

そこで、水中で使えるウォークマンを買ってみた。単純に防水イヤホンなだけではbluetoothでの通信が水中に届かない。自分で音楽ファイルを保持できるタイプでなければだめなので、下記がちょうどよかった。ちなみに僕が行っているコナミスポーツではプールでこうしたイヤホンの使用が認められているので、許可がない場所では普通は使わないほうがいい。

で、音楽を流すのも良いのだが、MP3化した本の読み上げを入れることで泳ぎながら本を読むことが可能になる。MP3化した本の読み上げとは何なのかを念のため説明しておくと、まずKindleアプリなどで本を開き、スマホの画面読み上げ機能を使って本の内容を読み上げさせるのである。で、通常使用時はそのままスマホの読み上げ機能で聞いているだけなのだが、スマホの読み上げを別のスマホで録音したり、ICレコーダで録音することで、オーディブル本などが存在しない本でも自前でMP3化することができるのだ。

こうやって取得した本のMP3をこのウォークマンに入れて泳いだのだが──これが素晴らしい! 思いの外水中でもクリアに聞こえるし、何よりずっと退屈だった泳ぎという時間が有意義な読書の時間にかわることになった。一時間泳いでからやめよう、と思っていても読み上げがおもしろいところだとついつい上がり時を失ってそのまま泳ぎ続けたりもする。今のところ3回ぐらい使ったが、特に問題なく機能している。

唯一の不利益は、本の内容に集中しているので自分がどれだけ泳いだのかまったく覚えていられないぐらいだろうか。

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