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【冬季五輪シリーズ】ATARI2600:WinterGames

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ゲームタイトル:WinterGames
販売:Epyx
種別:スポーツ
発売年:1987年
カートリッジID:08919R

1.ゲーム概要

WinterGamesは1987にEpyxがリリースした、冬季五輪を題材としたゲームである。当時のあらゆるゲーム機・ホビーパソコンでリリースされており、NES版はAVGNこと、ジェームズ・ロルフ氏のレビューが有名である。

開会式

カセットを挿入し、ATARIの電源を入れるといきなりオリンピックの開会式が始まる。おそらく世界で最もシンプルな開会式であろう。

国選択

開会式後は競技を行う国を選択することができ、1つだけ選ぶことも、表示されているすべての国を選ぶこともできる。選択した国の数だけ、同じ競技を繰り返すことになるので、一人でプレイする分にはほとんど意味をなさない選択肢なのだが。。。。。

競技名

国を選択して「DONE」を選択すると、競技名が表示され、ゲームが開始される。全部で7つの競技が収録されており、指定の順番で進行する。

スラローム

最初の競技はスラローム。雪上に設置されたゲートをくぐりながら坂を滑り続け、最短タイムでゴールする競技である。操作は単純でジョイスティックの左右で滑走のコントロールを行う。ただ、謎の慣性が働くため、非常に制御が難しい。また、障害物にぶつかると、ゲートと反対方向に大きく自動旋回されるので一度のミスが相当な命取りとなる。

スラローム集計

ゴールすると集計が行われ、ミスしたゲート数×5秒のペナルティが加算される。

ボブスレー

2つ目の競技はボブスレー。専用のソリを使用して、氷でコーティングされたステージを滑走し、タイムを競う競技である。

カーブ

タイム表示の上のゲージが速度を示している。カーブ時に端に寄りすぎるとクラッシュするので、ジョイスティックでなるべき中央に寄せるように操作を行う。速度のコントロールはジョイスティックの左右を一定のリズムで上下させる必要があるが、正直それどころではない。

ボブスレー終了

ゴールすると自動で停止し、最終ラップが表示される。

スキージャンプ

3つ目の競技はスキージャンプ。急な斜面をスキーで滑りジャンプし、美しい姿勢で遠くに飛ぶことを目標とする競技である。ただし、このゲームではそもそも姿勢が悪いとクラッシュするので、飛距離のみを競うことになる。

スキージャンプ_ジャンプ後

滑走後任意の位置でボタンを押すとジャンプを行う。

スキーコケ

ジャンプ中は画面上に姿勢の状況が表示されるが、ジャンプ時の姿勢を維持していない場合クラッシュして失敗となる。

スキージャンプ距離

姿勢を維持したまま滑空した場合は無事に着陸して、飛距離が表示される。

バイアスロン

4つ目の競技はバイアスロン。射場が用意されたコースをスキーで滑走し、射場に到着するたびに射撃を行い、最終的にすべて周回するタイムを競う。
操作としては、一定のリズムでジョイスティックを左右に倒すことで自動でコースを滑走する。ただし、リズムがずれると心拍数と滑走速度に影響が生じる。

射撃

射場に到着すると射撃モードに切り替わる。ジョイスティックを上下させてライフルに弾丸を装填する。装填後、的を上下しているドットを注視し、的の中央に来たタイミングでボタンを押すことができれば命中となり、黒く表示される。的を外すごとにタイムに5秒のペナルティが加算される。

スピードスケート

5つ目の競技はスピードスケート。スケートで相手の選手を純粋に競争を行うという競技である。そして、何故かこのゲームのみコンピュータと対戦することになる。

スピードメーター

操作としては、一定のリズムでジョイスティックを左右に動かすことで、スピードメーターが上昇するので、メーターの最大値を維持し続ける必要がある。コンピューターより速くゴールすれば勝ち。

ホットドッグ

6つ目の競技はホットドッグ。なんのことかさっぱりだったが、どうも昔はフリースタイルスキーのことをこのように呼んでいたらしい。スキージャンプをした後にアクロバットを行い、技術点を競うといった内容になっている。

アクロバット

操作としては、スキージャンプと同じ操作でジャンプを行い、滑空中にスティックの上下左右やボタンを押下することでアクロバットを行う。スティック左右で回転、スティック上でダッフィーという技、スティック下でスワンという技が繰り出される。高速でそれらの技を繰り出すことで技術点が加算される。

採点

着地後に総合点数が集計される。

リュージュ

最後の競技はリュージュ。ボブスレーと似ているが、木製のソリで仰向けになった状態でコースを滑走し、タイムを競うというルール。

リュージュ_ボタンでブレーキ

操作はボブスレーとほぼ同じだが、速度は勝手に上昇するのみなので、かなり制御が難しい。一応、ボタン押下で速度を落とすことができるので、カーブなどの際にはボタンを活用して姿勢を安定させる。

リュージュ終了

クラッシュさせずゴールできればタイムが確定し終了

表彰式

全競技が終了すると表彰式が行われ、メダル授与や優秀なスコアなどが表示される。ただし、今回は一国でやったため判定はなし。なお、一応スコアごとに金・銀・銅のメダル色が表示されるようになっているようだ。

2.総評

★★★★☆
次世代機も登場して数年も立っている状況でリリースされているゲームであるため、内容自体はかなり洗練されている。若干クセのある操作ではあるが、一通りのオリンピック競技を体感できるため、それなりに楽しめることができる。当時は様々な機種でリリースされていたが、収録競技を変える等で差別化が行われていたようなので、他機種で同タイトルを所有している方もATARI版を一度遊んでみてほしい。なお、なぜかNES版よりATARI版のほうが収録タイトルは多いらしい。。。。
以下プレイ動画

3.マニュアル

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