ATARI2600:KANGAROO
ゲームタイトル:KANGAROO
販売:ATARI
種別:アクションゲーム
発売年:1983年
カートリッジID:CX-2689
1.ゲーム概要
本作はサン電子の同名アーケードゲームの移植作品である。
日本ではそこまで知名度は高くないが、アメリカではそれなりに人気があった模様。2020年にアーケードアーカイブスで配信されるまでは唯一の家庭用移植作品であった。
タイトル
内容は、猿集団にさらわれた子カンガルーを救うため、親カンガルーが猿共に立ち向かっていくという内容。非常に謎の設定だが、黎明期のアーケードゲーム感があって非常に良い。
面構成
ATARI版は全3面が用意されており、アーケード版の3面が省略されており、ATARI版の3面がアーケード版の4面と同じ構成となっている。
アーケード版
なお、アーケード版と比較すると大きくディテールが省略されているが、これはATARIの性能を考えれば仕方のないことである。なお、プレイ中のアメリカン・パトロールのBGMも省略されている。そこは、ちょっと頑張ってほしかったかも。
プレイ中の画面
プレイ内容としては、ステージの最上階に子供がいるので、助けに向かっていくという感じ。途中で猿が湧いてきて、妨害してくるので注意。途中途中に果物が色々あるので、それを取得するとスコアが加算される。
猿は果物をホイホイ投げてくるので、しゃがみかジャンプでかわして行く。
パンチで成敗
湧いてくる猿は、近づけばパンチで消滅できるので、積極的に倒していく。
倒すとスコアも加算される。
ステージの上から定期的にりんご(?)が落ちてくるが、これに触れても残機を持っていかれるので、しっかり上も確認して進む必要がある。
途中のベルに触れるとステージ上の果物が復活するので、スコアアタックには重要な要素となる。
最上階まで行けばクリア。「おお スザンナ」が流れて、即次のステージに移行する。
処理落ちの様子
面を重ねていくと、サルの数が増えてくるが、それに伴いスプライトの表示制限から画面が点滅してわけがわからなくなってくる。これはATARI2600ではありがちなので、気にせず進んでいこう。
一応3面すべてをクリアすると、画面がビカビカ点滅して、祝うかのようなフィーバー状態となる。その後は1面から再スタートといった感じで、以降はループしながらスコアアタックを行っていく形式となっている。
なお、難易度は全部で2種類、2人プレイに関しても難易度は二種類用意されている。
ノーマル
ハード
2.総評
★★★☆☆
ディテールを除けば概ねゲーム性は移植されているので、それなりに遊べるようには思う。ただし、アーケード版もそうだったが、カンガルーの動作がもっさりしていることと、アーケードのジョイスティックよりも硬いATARIのスティックでは、斜めジャンプなどの入力が非常に難しいため(ジャンプ動作が上方向入力のため)、若干の慣れは必要となっている。結果として、難易度は高めなので、アクションゲームが苦手な人は注意。
以下プレイ動画
3.おまけ
当時のCM↓
ATARI2600のCMはこういうわけのわからないテイストのものが多いため、非常に味わい深い。
お気持ちが溢れんばかりの方がいらっしゃいましたら、サポートいただけると幸いです。