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スリッパに泣かされた日

昨日、家族で温泉旅行に行きました。


上げ膳据え膳、温泉三昧で、妻はニッコニコ。


とりあえず温泉に放り込んでおけば機嫌がいいのだから、安いものです。


ドスっ!


ぐはっ!


ぎゃーーーごめんなさいm(_ _;)mごめんなさいm(_ _;)m


気を取り直して、温泉宿で起こった困りごとを2つ。

(大した話ではありません。)


1つ目

うちのイタズラ好きギャング2人組の罠にハメられたお話です。


客室から大浴場等に移動する際に、『俺のスリッパどこだっけ?』ってなりますよね。(温泉宿あるある)


今回のお宿はなかなか気の利いたところで、各部屋に部屋番号が記された洗濯バサミ(色違い)が用意されていて、自分のスリッパを脱ぐ際にその洗濯バサミを目印にすれば、スリッパを見失わないという、ナーイスなアイデア!


考えた人頭いいなと関心しておりましたが、人のナイスなアイデアを最悪のイタズラに利用してしまうのがうちの悪ガキ共です。


夕飯中、先に部屋に戻りたいという子供たち。


冬の味覚ズワイガニがまだ数本残っていたので、じゃあ父ちゃん母ちゃんは残るよと。

『でも、カニ食べたらすぐに追いかけ戻るから、ゲームはできないと思えよ!』


と、妻が内角を抉る牽制球を投げた。


無言でカニを討伐し、さあ部屋にもどろうかと食事処の玄関に行くと、私たち夫婦のスリッパが見当たらない。


おかしいな。私は青、妻は黄色の洗濯バサミくっつけておいたハズ。


目印がなければ、『なんとなくこれだっけ?』みたいなのを履いていくし、だいたい、わざわざ分かりにくいところに除けといたハズなのに、大概自分のスリッパは誰かが履いて行ってしまい無くなっているものだ。


まあ、需要と供給さえマッチしてれば、誰かが困ることは無い(潔癖症云々は除く)のだが、予め目印が用意されていることで、皆様律儀に目印を活用していらっしゃる。


だから、自分たちの目印のついたスリッパを見つけない限り、部屋には戻れないという、『緊急クエスト』が発生してしまった!!!


困った。

さて、どうしたものか。


目印のついたスリッパを、わざわざ履いていく他人はいない。


恐らく、悪ガキ共のイタズラだろうと勘づくまで、15分くらい馬鹿正直に右往左往してしまった!


ちくしょう!


やりやがったな、アイツら!


ふと玄関の隅っこを見ると、目印のついていないスリッパが2つ、寂しげに並んでいる。


『多分これだね。』


私の中のホームズがそう呟いた。


その2足を履いて部屋に戻ると、青と黄の洗濯バサミが無造作に転がっていた。


一応、問い正すが、トシゴの姉、弟は、こういう時だけやたらと団結する。

普段は喧嘩ばかりしているのに(-_-;)


だが、人様のスリッパを履いてきたのなら申し訳ないから、その真偽だけは教えてもらおうと下手に出て聞くと、

分かりやすいように隅っこに揃えておいてあげたよ。』とな!


こいつら、ゲームを少しでも長くやりたいがために、ここまでするかい?


勿論、笑いすぎて怒る気が失せたのは言うまでもありません。



2つ目

翌朝、チェックアウトをして宿を出発。


私が運転する車が高速道路のICを抜けて、さあ次の目的地へとアクセルを踏み込んでいると、携帯電話が鳴った。


ハンズフリーで受けると、


『○○旅館の者です。座右様、お忘れものがございました。』


おや?


うっかりさん揃いなもので、毎度毎度忘れ物をされて辟易していたので、『学習能力の高い私』は、『今度こそ忘れ物ゼロ!』を目指して念入りにチェックをしたハズだ。


一体何を?


すると妻が、


『キャー!』と、奇声をあげた後で、


『靴忘れた!スリッパ履いて来てしまったー!』


ですと。


(T_T)


せめて、高速乗る前に気付いてくれよ〜(T_T)



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