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【積み本解消感想会のコーナー】千歳くんはラムネ瓶のなか 3 本日の章:二章(幻にドロップキック) より

継続企画、積み本解消感想会のコーナーです。

本日も『千歳くんはラムネ瓶のなか 3』からお送りします。

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この先本編ネタバレが入るので気をつけてください。

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「好きなことを仕事にしないほうがいいというのは手垢のついた言葉だが、ひとつの真理でもある。そういう生々しい現実に打ちのめされて大好きなものを大嫌いになってしまうぐらいなら、これまでどおり趣味で読書をしているほうがずっといい」

反応のない俺を見て、明日姉のお父さんは淡々と続ける。

「福井に残ればなにかあっても実家がある、私たちがいる。公務員の試験も明日風ならまず問題ないし、あとはいい相手を見つけて家庭を築けば長い幸せが約束されるだろう。親がそれを願うことは間違いか?」

今回は西野明日風《にしのあすか》の父親が千歳朔に話しているシーンから。

こういった教育方針についてはホントに家庭によって議論が分かれるところだと思います。

放任してある程度自己判断に任せる方が子供のためになるのか、親がある程度ストッパーとして導く方が子供のためになるのかですよね。

私は子供の意思決定対親の意見割合を6対4か、多くても7対3くらいの割合にすればいいんじゃないかと思っている質なんですが、一般的な意見としてはどちらの比重が大きいんでしょうね?

ただこの話では西野明日風が新天地で夢を目指すことに思いっきり反対していて、何があろうと東京には行かせないという意思を突き通しています。

子供が一般的な幸せを得るための正論としては絶対父親の意見が正しいんですけど、子供の夢をもっと応援して欲しいと読んでいて思いました。

人生は後悔の連続なんて言いますけど、後悔すら出来ずに未練がのこるようじゃその人の成長にもならないと感じます。

まあ私は子供が居るわけでもないので、自分の子供がいれば考えが変わることは大いに有るんだろうなと思いますけど、もし自分が同じ立場になることがあれば、そのときは後押しする立場でいたいなと考えました。

また次回も読んでくださいね!

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