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【積み本解消感想会のコーナー】千歳くんはラムネ瓶のなか 4 本日の章:二章(ぷんぷん織り姫としくしく彦星) より

継続企画、積み本解消感想会のコーナーです。

本日も『千歳くんはラムネ瓶のなか 4』からお送りします。

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この先本編ネタバレが入るので気をつけてください。

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「努力は必ず報われると思う?必死に走り続けたら、飛び続けたら、私はいいつか舞に、もっとすごいやつらにだって勝てると思う?」

それはどこまでも切実で、本気の問いかけだった。

だから俺はどこまでも誠実に、本音で答える。

「有り体な言葉だけど、努力が必ず報われるなんてのはただの幻想だ。いや、正確に言えば報われるの定義によると思う。それがいまの自分より成長した自分だというなら、努力は必ず報われる。だけど日本一の女子バスケット選手だとしたら、報われるとは限らない」(157頁より)

今回は千歳朔と青海陽《あおみはる》の会話から。

青海陽が言う『舞』っていうのは陽がしている部活、バスケットボールの強豪校に所属する選手で、身長が高い上に陽と同等以上の能力を持っている強敵です。

陽はバスケの選手としては身長があまりに低いという弱点があるって前提で、そんな自分でも努力すれば強敵相手にも対等に渡り合えるのか不安になってるんですよね。

そりゃそうですよ!

不安どころか私ならとっくの昔に挫けてます。

というか大部分の人間は挫けます。

しんどいことはしたくないっていうのもありますし、どうせ無理って諦めもありますし、現実を見始めるほどに自分の努力がもたらす結果を信じられなくなる気がします。

人によっては成功体験の少なさから来るかもしれないですけどね。

ともかく上を目指せば目指すほど立ちはだかる壁の大きさに気がついて嫌になるってのは、何かを目指したことがある人なら少なからず経験があるんじゃないかと思います。

確かに自分の糧にはなると考えますが、何かを成し遂げた結果が確実に出るような世界だったら良かったのにと感じました。

……ふと湧いた疑問なんですけど、もしこの世界がそんな世界なら、果たしてみんな努力するんでしょうかね?

努力する人の総数は増えそうですけど、アスリートや著名人になるために努力できる人材は案外あんまりいないんじゃないかと思ったりしました。

とりとめもないはなしになってしまいましたが、本日はこの辺りで。

また次回も読んでくださいね!!


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