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Game Sir T4kaleid レビュー

自己紹介と経緯

どうもみなさんこんにちは、Professional Gaming Team BAROWZ ストリーマー部門所属のふすま(@husumacat)です!FPS歴3年目!APEXはS8~S12,S17マスター、Valorantはアセンダント3のそこそこゲーム上手い人でやらせてもらってます!

今回はGame Sir様より新発売のコントローラー、T4Kaleidをご提供いただきましたのでレビューさせていただきます。


というのも、実はGame Sir様より直接提供のお話が来たわけではなく、僕自身が「このコントローラーやべぇから使ってみてぇ!提供してください!」って直談判して提供して頂いたものになります。我ながらこの厚かましさと遠慮のなさはここまで来ると才能ですね。いやはや。え?誰も褒めてないって?

それではレビュー本編へどうぞ。

この製品について


Game Sir T4kaleid は2023年3月に発売されたPC/Nintendo Switch/android 対応のゲーミングコントローラーです。発売するや否やAmazonでは在庫切れ続出の恐るべし新鋭機。特筆すべきポイントはホールエフェクト機構採用のアナログスティックと市場破壊もいいところの価格設定。詳しく見ていきましょう。

製品仕様とスペック


対応プラットフォーム Windows 10/11/Switch/Android 8.0以上のデバイス
有線接続、着脱式USB-Cケーブル2m
3.5mmオーディオジャック (XInputモードでは非対応)
6軸ジャイロ
キャプチャボタン(スイッチモードのみ対応)
500万回クリック寿命のABXYマイクロスイッチボタン
ホールエフェクトアナログトリガー
ホールエフェクトスティック

2つのグリップに搭載されたランブルモーター
2つの背面ボタン
カスタマイズソフトウェア: GameSir T4k App
有線駆動、無線接続非対応
製品サイズ: 156 * 107 * 60 mm
重量:212g
パッケージサイズ: 160*118*84 mm
総重量: 388 g

価格:6299円(2023年6月時点)

パッケージと内容物


内容物はコントローラー本体、多言語対応の取扱説明書、2mの付属のUSB-Cケーブル(編み込みタイプ)です。

接続とケーブル


T4kaleidはUSB-Cによる有線接続のみに対応していて、Bluetooth接続や2.4Ghz接続には対応していません。
写真を見るとわかるように、端子がかなり奥の方にあって付属のUSB-Cケーブル以外では刺さらない可能性があります。ケーブルの選択肢が減るのは少し痛いですが、しっかりと奥まで刺すことによって端子部分でケーブルがポッキリ…といった故障の原因を減らすことに成功しています。細かい部分ですがこういった気遣いはユーザー側からしてもかなりありがたいですね。

付属のUSB-Cケーブルはかなり品質が高く、長さ・強度においてもハードな使用に耐えうるものとなっています。

ビルドクオリティ

T4kaleidのビルドクオリティは素晴らしいです。ゲーム中についコントローラーを強く握ってしまっても軋んだりたわんだりすることは一切ありません。

コーティング

Game Sir 公式サイトより引用

本体前面が内部基盤が見えるようなデザインのスケルトン、本体背面とグリップ部分は前面が磨り硝子のようなマット加工、グリップ背面は滑り止めの役割を果たすテクスチャ加工がされています。このテクスチャが想像以上にいい感触で、つい手汗をかいてしまっても握り込んだ時の薬指と小指の指紋部分に引っかかってしっかりと滑り止めとして機能してくれます。

本体重量・形状と大きさ

本体重量は212gです。前述の通り、無線接続には非対応のためバッテリーは非搭載です。そのため有線接続ですがかなり取り回しやすい重量になっています。(保証サポート適用外になりますが、簡単に内部の振動モーターを外せる模様。更に軽くなりますが自己責任でお願いします。参考元動画)


PS5 DualSense(下)と比較

形状は一般的なXBOX配置のコントローラーといった感じの印象。
サイズ感はPS5の純正コントローラー・DualSenseと比較すると、横幅はPS5コンの方が長いですが、スティック部分を抜きにした縦幅はT4kaleidの方が長いです。T4kaleidの方が台形に近い形をしていて上に行くに連れて角度がついているので実際に持ったときの感触は小さく感じます。手が自然に回内するので個人的にはかなり持ちやすく感じました。

各種ボタン・トリガー


Game Sir 公式より引用

T4kaleidは前面11ボタン(スティック押し込み含む)+十字キー4ボタン、背面4ボタン+トリガー2ボタンの構成になっています。

Game Sir 公式より引用

特筆すべきは前面のABXYボタン。全て高品質なマイクロスイッチが採用されています。ゲーミングキーボードの青軸やマウスのクリックを想像してもらうとわかりやすいと思います。カチカチとした確かなクリック感でストロークも適切に調整されていて連打などの激しい動きにもしっかりと対応します。決定やキャンセルキーなど多くの頻度で使用される前面ボタンに高耐久・高性能のマイクロスイッチを採用しているのは素晴らしいです。

※青軸系統のスイッチのせいか、押したときの音は他のボタンと比べて大きめです。気になる方は気になるかも。

Game Sir 公式より引用

L・Rのトリガー部分はホールエフェクトトリガーを搭載。トリガー部分に付いた磁石と基盤の読み取り装置との距離で、どれだけ押し込まれているかを正確に測定しゲームプレイに反映します。物理的な機構が一般的なアナログトリガー機構よりも少ないので、故障の心配もあまりないのも嬉しい点。
トリガーのストロークは長めですが、後述するソフトウェアでの設定の変更により浅い・深い部分での柔軟な反応位置の切り替えが可能。
(こちらもサポート対象外にはなってしまいますが、簡単にトリガーストップを自作して取り付け、物理的にストロークを短くすることができるようです。参考元動画)

十字キー・各種ファンクションボタン・LBRB・背面ボタンは特に表記されてない通常のボタンスイッチですが押した感触はかなり良いです。カチカチと歯切れのいい音と短いストロークで、PS5コンのネットリした標準スイッチと比較すると筆者はこちらのスイッチの方が好みでした。

ホールエフェクトアナログスティック


Game Sir 公式より引用

このコントローラーの一番の目玉の部分と言っても過言ではないのがこのスティック、「ホールエフェクトスティック」です。
ホールエフェクトセンサーとは、搭載された磁石により、スティック操作にて発生する磁界の変化を測定する電子部品です。従来のアナログスティックは、内部の金属製ブラシパーツが導電性のパッドに接触することで操作の情報を伝える仕組みとなっていますが、ホールエフェクトセンサーでは、パーツの物理的な接触を伴わないことから、スティックドリフトの発生防止に効果的だと言われています。

実際にこのコントローラーを使用してAPEX LEGENDSを1週間程プレイしてみみましたが、スティックドリフトの無さとスティックの動作精度に驚かされました。ゲーム内でドリフト不可避といわれている感度、「4,3リニア、デッドゾーン無し」でプレイした所、スティックから手を離しても大きなドリフトは見られませんでした。

ニュートラルポジションに戻る機構は一般的なスティックモジュールと同じく金属バネを使用しているので、バネの跳ね返りや斜め45°などの一定の角度にスティックを倒すことでドリフトは発生しますが、いずれも正常な範疇の現象です。

このスティックの1番の利点は、経年劣化によるパーツの摩耗により勝手なドリフト現象が発生しないということでしょう。このメリットだけで従来のコントローラーよりも長期使用においての競争で頭二つほど抜きん出ているといっても過言ではないです。

付属ソフトウェア

T4kaleidのライティングやスティックのデジタルデッドゾーンの設定はこちらのサイトからソフトウェアをインストールすることによって変更することができます。

GameSir T4k App

Microsoftストアからも同様のソフトウェアをインストールすることができますが、バージョン違いなどによりコントローラー本体を認識しないといった不安定な動作が見られるようです。上記の公式サイトからのインストールを推奨します。
(※お手元の環境により、ウィルスソフトからのブロックでインストールが出来ない場合があります。一時的にブロックを解除してインストールをしてください。)

背面ボタンも含めたボタン配置のカスタム画面
左右スティックの内側、外側のデッドゾーンを調整可能

デフォルト設定では内側に数% のデッドゾーンが入っているのでFPSゲームなどをする際は切っておくことを推奨します。十字キーとスティックの入れ替えも可能です。(入れ替えた際、それぞれの入力は最大値で出力されるので注意。)

トリガーの入力感度を調整可能

トリガーの入力感度を入力始め・終わりの両方で調整可能です。FPSゲームなどの反応の速さが求められるタイプのゲームで、少し触れただけで反応するような「ヘアトリガー」モードも左右個別に設定可能です。

前述した自作トリガーストップを使用した際にも、こちらで任意の感度に設定することで自分の好みに合わせたトリガーにすることができます。

バイブレーションの強さを左右個別に調整可能
ライティング設定

ライティング設定もかなり細かく設定することができます。パターンや左右個別に微妙な色の違いも設定可能なので、視覚的にも個人の好みに合わせたコントローラーを作ることができます。

ジャイロのオンオフのボタン設定やスティックの反応曲線のカーブを設定可能

Switchやジャイロを使用するゲームでのジャイロの設定をここで行うことができます。(筆者はSwitchやジャイロで遊ぶゲームの両方を所持していないので詳しい説明は省きます。ご了承ください。)

スティックの反応曲線(スティックを倒す強さによって変わる移動量の変化カーブ)を変更可能ですが、基本的にはデフォルトを推奨します。

ここまで紹介してきた設定の変更項目は全てにデフォルトに戻すボタンがついているので、つい弄りすぎて初期状態がわからなくなっても安心して戻すことができるようになっています。

コントローラーのみで行える設定

ソフトウェアを介さずにコントローラー本体のみでもいくつか変更可能な項目があります。
MボタンとABXYボタンの組み合わせで接続先の機種によってDInputやXInputなどの入力方式を変更することができます。他にもMボタンと各ボタンの組み合わせでLEDの明るさやパターン、バイブレーションの強度などは簡単な範囲で変更することができます。

※このコントローラー他にも連射機能を設定できますが連射機能は多くのゲームで規約違反に触れることが多いのでここでは取り上げません。使用する際にもゲーム側で禁止行為になっていないかしっかりと確認の上、自己責任でお願いします。もし使用してアカウント停止やいかなるペナルティを与えられてもメーカーや筆者の方では一切責任を負うことはできないのでご理解よろしくお願いします。

実際に使用してみて

このコントローラーを提供していただいてから1~2週間ほどAPEXやストリートファイターなどのコントローラー人口が多いゲームでプレイしてみました。いくつかのクリップをどうぞ。

https://youtu.be/fjW3yNF-Xw0

スティックの紹介でも触れましたが、やはりドリフトの起こらなさが使用していて一番驚いた点です。コントローラーから手を離しても画面が大きく動くことが無いのでランクモードでも安心して鋭敏な感度を使用することができました。

しかしこのドリフトの無さが仇となっているなと感じるポイントもありました。プロゲーマーのGenburten氏が過去に紹介していたような”スティックをわざとドリフトさせてエイムアシストに敵を引っ掛ける”撃ち方はこのコントローラーではできないです。(APEXではエイムアシストはスティックに入力が行われている時のみ有効)
今まで純正コントローラーやSCUFシリーズなどの純正コンをベースにしたコントローラーを使用していた人が乗り換えると、ドリフトの無さからスティックが固く感じてしまうと思います。

ドリフトして上振れで敵を倒すことができなくなってしまいますが、同時にドリフトによっての誤動作で敵にやられてしまうシーンもなくなります。
この仕様をメリットと捉えるかデメリットと捉えるかはプレイヤーによって意見が異なってくるポイントだと思います。

※ドリフトしないだけでスティックの入力精度が他のコントローラーより劣っているなとは一切感じませんでした。むしろ自分の入力が100%素直に反映されるため従来のコントローラーより精度は高いと筆者は感じています。

ストリートファイターなどの前面ボタンを多く使用するタイプのゲームではABXYのマイクロスイッチはとても感触が良く、従来のコントローラーよりも好印象なゲーム体験を行うことができました。背面ボタンの位置やクリック感も非常に良好だと感じました。

総括

Good point

  • 経年劣化や摩耗でドリフトしないスティック

  • 2つの背面ボタン

  • 高品質な各ボタン・トリガー類

  • 長時間使用しても疲れない軽さ

  • 付属ソフトウェアによるカスタマイズ性

  • 価格破壊の6299円(2023年7月時点)

Bad point

  • ドリフトしなさすぎる(Bad point…???)

  • 無線非対応

  • PS4・XBOXシリーズは非対応

  • マクロ・連射機能(最近はどのメーカーでも排除される傾向にあるため)

以上の点を踏まえてもPC用のコントローラーを新しく買う初心者からディープなFPSゲーマーまで万人におすすめなコントローラーだと断言できます。

購入リンクはこちらから(アフェリエイトプログラムは加入していないので筆者には一円も入ってきません❗)

https://amzn.asia/d/awY5hqb

何かありましたら筆者のTwitterのリプか、DMにお願いします。

このようなレビューの機会を与えてくださったGame Sir様に感謝。

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