【創作小説】 大猫ロベール シーン1「映画館のサイクル」

【タイトル】
【創作小説】
大猫ロベール
シーン1「映画館のサイクル」

【注意 !】
この物語はフィクションです。
実在の人物・団体名等とは

関係はありません。

【出演者】

ナイジェル
・ブルドッグのオス。
いわゆるブルーカラー的な映画を好む。
例としてB級アクション映画。

ブンタ
・シベリアンハスキーのオス。
ナイジェルに対して

日本の無頼漢映画を好む。

オレン
・ヒグマのオスで毛の色を白く染めている。ホッキョクグマに憧れていて寒冷な地域が舞台になる映画を好む。

【世界観】
人類が地球から姿を消して

300年以上経過して

イエネコを筆頭に動物が

自立した時代の地球。

“ジンルイ”が作ってきた映画を

“ドウブツ”で再現しようという

機運が高まり、

ロベールという猫は映画会社の社長である。

【本編】

ナイジェルがオレンとブンタを連れて
映画館に出向くシーンから。

ナイジェル
「1月は高校生がセンター試験と就職内定でやってきて、2月は二次試験前で受験生がやってくるだろ?」

「3月は卒業祝い、まあ映画屋としては卒業してもらわない方が都合が良いんだが大体90分くらいの映画だ。」

「4月は入学祝いだろ?」

「5月はGWで親戚一同のファミリー映画だ。」

「6月は雨だから日本では閑散期だが、アメリカは6月から9月まで夏休みに入る。」

「7は日本では学生が夏休みに入るから冒険ものだ。8は盆休みでホラーだな。」

「9はアメリカでは入学祝いで日本では運動会とかだ。最近じゃあ9月に運動会やらねえようだな。」

「10は文化祭とハロウィンでまたホラーだ。」

「11は秋雨だから6と同じように閑散期だ。」

「12はクリスマスとミソカだからまたファミリー映画だ。」

「で、1になって受験と就職だ。」

オレン
「学生だけが映画見てるわけじゃないのにね。」

ブンタ
「学生じゃあ、18~23までだとしたら客層狭くない?80まで生きるとしたら25%くらいの客しか相手してないじゃん。」

ナイジェル
「学生なら教師が義務として見せられるからだろ。」

「それに残りの75%が25%のために映画を作るような社会もあるからな。」

「中入ろうぜ。メシとか決めとけよ。」

【読了】

拝読いただきありがとうございました。
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