第10回｜『攻略法』が知りたい！？真の速読とは｜誰でも伸びる英文読解講座

はじめに

こんにちは、個別指導ハリー・サポーターです。この『誰でも伸びる英文読解講座』は、「英文読解をやり直したい」「英語を効率的に得意にしたい」という人のための勉強法を、全10回でご紹介するものです。

ここで紹介する勉強法には、きちんと実績があります。中学・高校時代、
全然勉強していなかった私自身。そして、個別指導の先生として指導してきた受験生などです。

みなさん、中1レベルから、大学受験の英文を読むところまで、4～6か月ぐらいでたどりついています。まずは、本コンテンツを、しっかり見てみてもらえればと思います。

なお、このコンテンツは、記事型ＳＮＳ『ｎｏｔｅ』にて、原稿が読めます。そちらもぜひ、ご覧ください。それでは、内容に入っていきましょう。

『攻略法』は役立つ？

『速読法』『選択肢の消去法』『英作文の必勝法』など。いわゆる『攻略法』というものに、つい頼りたくなることもありますよね。私も、楽に点が取れる手段を探したことがありました。

問題を作る側になれば分かります。そんなの、何の役にも立ちません。

むしろ、これらのノウハウに踏み込んでしまうと、実力アップが遠ざかります。点数にもならない上に、実力アップも遠ざかる。こんな最悪なことはありません。

それでも、速読はできた方が良いのでは…？

それでも、速読はできた方が良いのでは…なんて思いませんか？

実際には、全く知らない分野の文章を『パッと見るだけで理解できる速読』なんて、存在しません。

結論をシンプルに書くだけでは済ませられないから。きちんと説明をしなければならないから。著者は、大変だけれども、わざわざ長文を書いているんです。

法律学者・弁護士・裁判官などは、文章を読むのが早い方が揃っています。でも、いわゆる『速読法』を利用する方には、お会いしたことがありません。皆さん、丁寧に丁寧に、何度もじっくり読まれる方ばかりです。

魔法のような『速読法』があるなんて幻想は、諦めましょう。

攻略法を探すより、たくさんの英文を、丁寧に正確に読む

速読法や選択肢選びのテクニック、あるいは長文読解の攻略法を探す時間があるなら、その時間を使って、もっと多くの英文に触れるべきです。

たくさんの英文を読むことで、英語を『正確に早く読んで理解する力』はどんどん向上します。

ありがたいことに、長文読解では、ほとんどの正解が文章の中にあります。単語問題や語法問題とは異なり、文章を正確に理解できるようになれば、常に満点が狙えます。圧倒的に安定した得点源になるのです。

テクニックに頼りたくなる気持ちは分かりますが、ぜひ、早く正確に読む訓練をしてください。それが、長い目で見て最も効果的な対策です。

たくさん『読解』することが、真の『速読力』を生む

長文をたくさん『読解』すると、専門知識がたくさん身に付きます。そうすると、『真の速読力』が身に付きます。どういうことなのでしょうか。

言語・社会・環境問題などなど、普遍的なテーマでは、ちゃんと読めば読むほど、専門知識が手に入ります。そうなると、文章をしっかり読まなくても、理解できている問題、解ける問題が増えていくんです。

これが『真の速読力』です。ズルではありません。積み重ねてきた努力の結果です。

くれぐれも、気を付けてください。第4回『『英文読解力』が伸びない…原因はこれだった！』に書いたように、『字面を追っただけ』の課題文は、どれだけ増やしても、あなたの実力としては蓄積されません。

さいごに

全10回、全部見て頂いた方、ありがとうございました。まだ全部見ていない方は、お手すきの際にでも、見てみて頂ければ光栄です。

この10回は、『英文読解』の取り組み方について、ご案内しました。機会があれば、個々の分野の効率的な勉強法なども、ご紹介していこうと思います。期待頂ければ光栄です。

それではまた！