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小岩の音楽酒場

これから、ブログを書いていくつもりなんですが、店の宣伝とか、お店にまつわることだけ書くつもりはあんまりありません。
宣伝って、受ける側に立って考えると、かなりこちらの神経をイラッとさせるものがあるからです。欲しくもないものの広告が、楽しく観ている動画に唐突に入ってきて、『死んでも買ってやるか!』という気になったことが一度や二度ではありません。またねぇ、ネット広告って、そこで入るか、ということろで入ってくるんですよ。しかも、本編よりも少し大きな音量で。あれは、『そんなに嫌なら有料化して広告なしにすれば?』ということなんでしょうけれど、そうなるとこちらも意固地になって、『いやだね! ぜぇーったい、有料化なんてしてやんねぇ! 』という心持ちになってしまいます。まあ、要するにこちらの根がケチなんですね。というわけで、とにかくいろんな話を織り交ぜながら、さりげなく店の紹介ができればとおもっております。お付き合いのほど、よろしくお願いします。

さて、小岩です。東京都江戸川区の一番端っこ。隣は千葉県市川市という環境です。最初に総武線の小岩駅を降りた時に感じたのが、『景色が広い』でした。総武線に限らず、昨今のJRの都内駅ホームからの景色はほぼ同じで駅ビルの外壁です。そこに切り取ったように駅外の景色がのぞけるだけの、まあえらく殺風景なものです。そんなねずみ色の外壁に、やはりここにも広告が所狭しとベタベタ貼ってあります。狭苦しい上に、押し付けがましいのです。

小岩駅は違いました。ホームから南口方面に目をやると、二筋、果てしなく続く商店街が見えます。正面から少し右寄りから伸びるのがフラワーロード。左側に伸びるのがサンロード。どちらも軒の低い、昔ながらの商店街です。魚屋も肉屋も八百屋も乾物屋も、そして飲み屋も、昔からの佇まいで商いしています。それが、ホームから一望できるのです。子供の頃に馴染みのあった『あのころ』の風景がそのまんまそこにあったのです。一目で惚れ込みました。

そんな、都内最後の秘境、小岩で音楽酒場をやっていきます。店のある地蔵通りは、それこそ『あのころ』その辺にたくさんあった飲み屋街です。一癖も二癖もあるようなおじさんおばさん、お兄ちゃんお姉ちゃんが、ひたすら夕方から飲んでいるような街です。まだ、開店して2ヶ月ですが、いつかはこの街の一角を成すような店になっていきたいです。みなさん、とくに小岩界隈の方々。これからも音楽酒場モトロクをよろしくお願いします。

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