誰かの面倒をみない。
嫁曰く「まれに見るお人よし」
トレイルランニングは山を走るスポーツなので当然山に行かなければならない。
でも何処へ?
僕が始めた頃はほぼ情報が無かったので山と高原地図を買って確認しながら走ってた。
それを興味の赴くままあちこちの山域に出没した結果東京近郊の山はほぼコンプリートした。
更に下山後の風呂や食事の情報も集めた。
そしてトレイルと風呂と食事のデータが脳内に出来上がった。
僕がトレイルランニングをしてる事を聞き一緒に行きたい、教えてほしいという人が少しずつ増えていった。
悪い気はしない。
そういう人のアテンドをする様になった。
そんな事をしてると殆ど走れないけど連れて行って欲しいという人も出てきた。
僕は走るのは好きだがそんなに早くはない。
走るのが遅い人が置いてかれる気持ちがよくわかる。
だからそういう人達を置いていかないようにゆっくり走った。
何年か経ちそれを続けた結果、僕は山で走るのが遅くなった。
それでも気にせずそういう人達の為にゆっくりと山の中を動き続けた。
するとますます走るのが遅くなりレースで完走が危うくなってきた。
いま考えれば一人で走りレぺやインターバルをやって走るスピードを引き上げるべきだったと思う。
だけど僕は毎週のように山に入り自分の練習をおろそかにした。
そしてうつ病。
山に行けなくなった僕の周りから人がいなくなった。
彼等が悪い訳ではない。
山に行けない僕には使い道がなくなっただけ。
僕が僕のことを頼る人がいてそれを断れなかった結果こうなった。
でもうつ病のおかげで僕は1人になった。
これはチャンスだと思う。
今僕は静かに復帰の道を歩んでいる。
これからは自分を優先する。
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