~穴熊をぶっ飛ばせ!~ノーマル三間飛車対穴熊講座1

振り飛車の天敵!居飛車穴熊の恐るべきところ!

最近、三間飛車の対局が多く感じられるようになりました。ネット将棋やプロの対局でもよく見かけますね。

さて、三間飛車を指していると必ずぶつかる壁があります。それは対居飛車穴熊です。穴熊に対して、ぼーっと無策にさばくと、なんと振り飛車が悪くなってしまうのです!「捌きあいは振り飛車が有利」は穴熊には通じないのです。

それが意外に厄介で、僕が三間飛車を指していて、一番指されたら嫌な戦法は居飛車穴熊です。そこで、僕が研究をして実際に指してみた対策を公開できればと思っています。

居飛車穴熊の長所

それでは対策をしていきたい・・・所ですが、その前に穴熊の長所を抑えましょう。長所を知れば、その長所を封印させるような指し方もできるかもしれません。

①捌きあいは居飛車穴熊が有利

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冒頭でも言いましたが、単なる捌きあいは振り飛車が不利です。

後手の振り飛車は、(図は先後逆)美濃囲いに組んで普通に仕掛けてみました。「一見、さばけて更には手番は振り飛車。これは当然振り飛車の有利でしょ!」と思う方もいるかもしれませんが全くもって違います。

実はこの局面、圧倒的に居飛車がよいのです!それでは実際に形勢判断をしてみましょう。

駒の損得・・・なし 駒の効率・・・居飛車がわずかに使えている

玉の堅さ・・・断然居飛車が堅い 手番・・・振り飛車

整理すると、確かに居飛車がよさそうです。しかし、意外なことにまだ居飛車の利点があります。それは、逆先ということです。確かに振り飛車の手番なのですが、よく見ると77の桂取りです。これを受けるようではまず勝てませんし、攻めあっても居飛車陣が堅すぎて不利です。

それらの理由で適当にさばくと、振り飛車が奈落の底に落ちる羽目になります。

②玉が振り飛車の美濃と比べて一路遠い

対居飛車の急戦の講座で、「振り飛車相手の船囲いと比べて一路遠い」とさんざん言われてきました。しかし、穴熊は例外です

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この局面、もし相手が船囲いなら振り飛車の一手勝ちでしょう。

しかし、穴熊だと攻め駒に一路近い居飛車の勝ちになります。これが穴熊の最大の長所といえるところで、終盤で遠さが生きて穴熊かったという事例は珍しくないです。

次回は本格的に対策をして参ります!

今回は、居飛穴のPRをしただけで終わってしまい、申し訳ございませんが、次回からは、本格的に対策していきます。どうぞご期待ください。

穴熊は厄介な戦法ですが、必ず欠陥はあります。一緒にぶっ飛ばしていきましょう!(居飛車党への挑発)

ではまた次回、お会いしましょう!

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