肺に穴が開きました。そして身体に穴を開けられました(その4)

風邪はこの25,6年ひいたことなく
体力には自信があったので
なんとなく今回も自然治癒するのでは
と、結局1週間も好転しないまま
過ごした。

流石にこの状態であと数週間は無理かも。
とりあえずかかりつけ医に翌朝の診察予約。
上司にも翌日中抜けして医者に行くと報告は
しておいた。

出勤して来週提出の見積資料をまとめ上げて
から診察に向かう。

車の中でマスクを外し呼吸する。
その頃にはマスクが抵抗になって外さないと
しんどい程にまでなっていた。

クリニックに着き早速レントゲンを撮る。
しばらくして診察室に呼ばれた。
「やはり気胸ですね。見えにくいですが
左の肺が小さくなっています」

本当に見えにくかったが、なんとなく小さく
なった左肺の輪郭がぼんやりと見えた。

「紹介状書くのでそのまま〇〇病院に行って」
それからどうなるのだろう。素直に聞いた。
「体と肺の間に空気が漏れて、そのせいで
肺が膨らまない状態なので空気を抜かないと」

その時はなんとなく大きな注射器をプスっと
刺して空気を抜くのかなぁ…程度の認識しか
なかった。

病院に行き紹介状を渡し、問診票に色々記入
していたら看護師さんに名前を呼ばれた。
「まずはCT撮影に行ってください」
クリアファイルを渡されCT室に向かう。
その距離は40mといったところか。
CT受付にファイルを渡す。少し息切れ。
撮影して診察室前に戻る。

数十分後ようやく名前を呼ばれて入る。
「かなり左肺が萎んでしまってますね」
解像度の高いCT画像を見せてもらうと、
左の肺が右の3分の1位の大きさになって
いた。

「そしてここに空気と水が見えます」
見ると結構水も溜まっていた。
原因は自分が1番知っている。

結露だ。
この1週間でサウナに3回入っている。
いつもサウナのルーティンはサウナ8〜12分
そこからの水風呂。
これを2〜3回繰り返すのだ。
「整いました」どころではなかった。

「では今から入院になります」
「え⁉︎」
注射器プスっとで帰れる訳ではなかった。
(続く)

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