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7/9 絶景の山旅 日本百名山・羊蹄山。

因縁の山、羊蹄山。

7/9に羊蹄山に行ってきました。北海道道央を代表する、姿がとても美しい山で深田久弥の日本百名山に選出されています。実はこの山、我々にとっては因縁の山でございまして、過去(近年?)の記録を見ると
2018 途中撤退
2020 中止
2021 中止(黒岳に変更)
2022 中止(伊達紋別岳に変更)
となかなかにグロい文字列が並んでいるわけなんです。何度も計画してはそのたびに悪天候に見舞われてしまっていた羊蹄山ですが、結論から言うと今回は晴れてくれて全員で登頂することができました。

階段は用意されている

いきなりの急坂。

朝2時から車を走らせ、4時半には登山口に到着して、準備を進めます。今年から加入した2年生の女性会員がストック(ちゃんとキャップ付けていて偉い)など様々なグッズをそろえていたり、ほどけにくい靴紐の結び方を1年生に教授してたりしていきなりオーバーキルされる管理人(3年部長)。そんなことは置いておいて、今回は真狩コースを通過しました。登山口から歩き始めるといきなりの急坂も、階段が整備されていてサクサク登っていくことができます。

雲海‼‼

晴れた朝にのみ出逢える絶景。

麓の真狩市街地では朝霧がかかっていました。朝霧は晴れる日のサインなんていいますが、やっぱ真っ白だと本当に晴れるのかよ!と言いたくなりますよね。ですが心配は無用だったようです。ちょっと登っていくと麓の霧などどこ吹く風だと言わんばかりの晴れ。3合目付近では素晴らしい雲海を見ることができました。よく管理人は登山の魅力として「自らの脚で歩いた者にのみ与えられる絶景」をあげるのですがまさにこの絶景はそうですよね。トマムなど、雲海を見られるところは他にも数あれど、この雲海には苦労して歩いて見たものという付加価値があります。

藪が高い。足元に注意!

藪や樹林帯が続く登山道。

羊蹄山ですが、8合目過ぎまでは基本的に樹林帯や藪の歩きです。たまに先に紹介した写真のように雲海が見えるくらい開けているところもありますが…
4合目手前には藪が高い区間があります。今回、不運にもダニの餌食になってしまったメンバーがいました。極めて稀ではあるものの、ダニは重大な感染症を媒介する可能性があるため虫よけスプレーの使用など、対策をして入山するようにしたいところです。虫よけスプレーはしたし、今回被害にあったメンバーは長袖の服を着ていたはずなんですが…いったいどこで食いついたのか、ダニさんサイドに聞いてみたいところ。管理人もガキの頃デコをダニに噛まれて皮膚科に行ったことあります。

5合目
7合目

5合目と7合目の写真を載せましたが、あまり雰囲気が変わっていないですよね。本当に樹林帯を抜けるまではあまり雰囲気の変わらないおもんない登りです。メンタルがやられないよう集中して登っていきます。

8合目を過ぎるといよいよ風景が開けてきます

樹林帯を抜けると…

8合目を過ぎると、ようやっと長い樹林帯は終わり、視界が開けてきます。

下界の街並みも。

振り返れば、羊蹄山麓の街の様子、周囲の山も見渡せます。周囲の山の中で最も高い(というより、羊蹄山より南にある山で羊蹄山よりも高い山はない)羊蹄山ですから、周囲の山を見おろす形になります。

高山植物も見え始める。

標高が高くなってくると高山植物もたくさん見られるようになってきます。
植物同好会らしくいくつか公開することにしましょう。ですが管理人、植物の名前が分からない…

羊蹄山は花の百名山ではありませんが、登ってみると多くの植物を見ることができました。羊蹄山の地図を見ると、真狩コース登山道の東側に「後方羊蹄山の高山植物帯」というエリアがあって、天然記念物に指定されているのだとか。北海道には他にも旭岳・裾合平チングルマ大群落礼文島、トムラウシ山、五色ヶ原、夕張岳…あげればきりがないほどたくさんのお花の名所があります。それもそのはず、北海道には花の百名山選出地が16か所もあるんです。植物好きの方は是非来道されてみてはいかがでしょうか。

外輪山に続く登り

9合目、外輪山まであと少し!

9合目まで登ってくると避難小屋に向かう通路との分岐地点があり、外輪山に向けての最後の登りが始まります。途中、ハイマツのトンネルになっている部分もあります。頭をぶつけないようにかがんで進んでください。

火口の様子

外輪山に到達。しかしここからが意外と長い…

外輪山に出ました。麓から羊蹄山を眺めているだけでは山頂がこんな感じになっているなんて分かりゃしないです。幼いころから見る機会がたくさんあった羊蹄山(管理人は北海道出身)、まさかここまで来れるとは思っていなかったですね。真狩コースから外輪山に出たら羊蹄山の最高到達点はちょうど反対側に見えます。そんなに距離が無いように見えますが、最後の外輪歩きが意外と長い。時間かかる。というのも…

ごつごつした岩場が続く

見ての通り、外輪山の南側はゴツゴツとした岩場が続き、思うように進んでいけないんです。常に全身をフルに使うほどの険しさではありませんが、急な部分では三点確保を意識し、焦らずに進んでいきます。岩場に慣れていないメンバーもいるためか、標準タイムより長めの時間がかかりました。

羊蹄山山頂。

今シーズン1座目の日本百名山の頂へ。

なんとか岩場を乗り越え、ついに山頂に到達。5年越しの羊蹄の頂です。1年生にとっては第1座目の日本百名山だったと思います。山頂、なんか虫が多かったですね。眼下に広がる羊蹄山麓の風景を眺めながら昼飯休憩をしているとなぜか雨が降ってきたので下山することに。

なだらかな外輪山北側。

ゴツゴツした外輪山南側でしたが、帰りに通った外輪山の北側はなだらかでとても歩きやすい。歩きやすさをとるなら間違いなく北側を歩くべきです。

最後に、外輪山とお別れになる分岐地点で学年ごとに写真を撮ったので公開しましょう。

1年生。初めての百名山、とてもよく頑張りました。積極的にチャレンジしてくれて、管理人はうれしい限りです。

2年生。今後の植物同好会を背負って立つメンバーです。彼ら彼女らがいれば未来の植同は安泰だ。
なんか天気と背景が違うじゃないか!と気づいたあなたは鋭い(?)。実は2年生だけ撮ったタイミングと場所が違います。

3年生。植物同好会では運営学年に当たります。さて、この中にこのnoteの管理人がいるのですが、誰でしょうか? 当たったからといって特に何かがあるわけではないですが…

今回唯一4年生から参戦してくれました。安定感バツグンの最上級生です。

あとがき。

下山は疲労もたまってきて無心になって下ることが多いのでみんな無言になってしまうことが多いのですが、今回はパーティの前列の方では結構会話が盛り上がっていた。後方を歩くのが好きでほぼ100%のパーティのケツ持ちをしていて、例によって今回もそうだった管理人は何を話しているのかほとんどわからなくて、会話の中身がちょっと気になる。
羊蹄山避難小屋では300円払ってトイレ使えます。山中でのトイレは結構大きな問題になりうるので、ありがたいですね。
あと今回の登山で管理人、行動食を持ち忘れるというミスを犯しました。管理人は脂質が低く、糖分を手軽に取れ、かつ喉も乾きにくいグミが好きで山に行くときは沢山持っていくんですが忘れてしまうという失態…行動食があるかないかでいざというときの生死を分けた、という事例もあります。たかが行動食、されど行動食です。今回は大量に食料を持っている人がいて少し分けてもらうことができましたが…以降気を付けねば。


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