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狩猟採集民の絵

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秋田県の阿仁という地域の絵を「狩猟採集民の絵」として載せています。 さっと見ていってください。 6月16日〜7月15日まで、毎日朝7時更新。 ※7月15日追記 マガジンの販売は…
もしいい絵があればマガジンを購入していただけるとめちゃ嬉しいです。 お金は絵の額縁代として使用しま…
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#マタギ

30日間の連続投稿を終えて。

自分が描いた絵を人に見てもらうことに慣れる。というところからスタートした、今回の企画。ほんとやってよかったなあ、と心から思っているので、今回この企画をやってみて嬉しかったなあと感じたことを書いていきます。 「読んでもらうことの嬉しさ」 単純にnote読んでくれるってめちゃくちゃ嬉しいですね。そして感想くれたりしたら、もううれしさがさらに格別になりますわね。 僕はSNSでの生息場所がTwitterなので、そこでいろんな方に感想をいただきました。あとはリアルな場でも読んでるよー

マタギの一員として役目を果たせた日。

マタギという狩猟集団の一員として仲間に入れていただいている。 今年の春にその方々と一緒に猟に行った。この絵は熊を解体した場所。ここで熊を一頭授かったのだった。 ・・・ 移住して3年目なので、阿仁にはまだ実質2年半ほどしか住んでいない。移住したての頃、いきなりマタギの猟に同行させていただけることになった。 名前もわからないおじさん(おじいさん)たちに付いて行き、秋田のことばもまったくわからないなか、雪山のなか「ここで待ってれ」と一人にされた。雪山で一人残されるのは、当時の僕

ふきのとう

マタギに憧れて秋田県の「阿仁」という場所に来たのですが、本当に心惹かれていたのは熊を撃つことよりも、山菜を採ることのほうでした。正直熊って僕のこれまでの人生の中で、ほとんど登場シーンがなかったのでピンときてなかったんですよね。マタギの人たちはいつどんなときも遠くの山を見て「あれ熊でねえか?」としょっちゅう言ってるんですが、それも移住したての頃は「???」って感じでした。「山に入る。熊を撃つ。だから熊を探す」ならわかるんだけど、車の運転中とか、農作業をしているときに、ふと遠くの

熊の手

僕の住んでいる「阿仁」という場所はマタギ文化の発祥の地と言われています。香川県高松市生まれの僕は、この「マタギ」に惹かれて阿仁にやってきた移住者です。マタギと熊は、かつみとさゆりくらい切っても切り離せない関係で(なんでこの例えが思い浮かんだのだろうか)、曲がりなりにも阿仁の絵をこれから見せていくものとして、熊を見せねばお話にならねえべ、と言われてしまうようなそれくらい特別な生き物なのです。 マタギをやっていると自然に熊に対して興味が湧いてきます。山の急斜面をその手足で駆け上