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子供の頃を振り返っても、やりたいことが見つからない理由

コーチングだけじゃ変われない、
だから無意識にもアプローチするコーチング
=ヒューニングを研究/提供しています、
ヒューニング・アカデミアのかいとです

個別セッションをさせていただく中で
やりたいこと探し、について相談を頂くことがとても多いです
「今の仕事をこのまま続けていいのだろうか?」
「自分にとって本当にワクワクする人生の過ごし方は何だろう?」
「昔は夢があったのに…」

八木仁平さんの、世界一やさしい「やりたいことの見つけ方」なんて本も
有名になりましたね
やりたいことやご自身の使命が何か、を言語化したい
と多くの方が思っているようです。

やりたいことを見つけるための回答としてよくあるのは、

  • 今の自分が何に時間やお金を使っているかを探す

  • 子供の頃に何に夢中になっていたかを振り返る

  • 好きなことの共通点を探ってみる

といったようなものがあるでしょうか?

そういうものを学ばれたうえで、
それでもやりたいことが見つからないんだ、というご相談を受けたりします。
「何に時間を使っているかといわれても、仕事ばかり」
「子供の頃に何に夢中になっていたか、と言われても思い出せない」
「夢中になっていたものを思い出せても、今は別に好きじゃない」

では、どうすればよいのでしょう?
私も自分やクライアントさんのやりたいこと探しに
かなりの時間を費やしてきました。
そこで気づいたのは、
「やりたいこと」を探す前に、
そもそも「好き」を感じるセンサーの感度が落ちている人が多い
ということ。

今回は、
なぜやりたいことが見つからないのか?、と
「好き」を感じるセンサー感度の取り戻し方について
述べてみたいと思います。


なぜやりたいことが見つからないのか?

やりたいことが見つからないのは、
「やりたいこと」を探す前に、
そもそも「好き」を感じるセンサーの感度が落ちている人が多い

では、それはどういうことか?

私たちは社会に出る中で、
物事を批判的に捉えるような暗示を常に受け続けています。
それが「好き」を感じるセンサーの感度を落とさせているのです。

物事を批判的に捉えるような暗示とは?

例えば、あなたが会社の会議に出席しているとしましょう。
発表者が一生懸命にプレゼンを終えました。
意見を求められたあなたは、何と答えるでしょうか?
「素晴らしいプレゼンだ、何も言うことはない」と言いますか?
「P.4の記述について、⚪︎⚪︎のような事態が起きた場合にはどうするのですか?」のように言いませんか?

社会では、批判的に物事を捉え、意見をすることが求められます。
アンケートでも、「次回に向けての改善点を記載してください」と聞かれますよね。
そのような批判的思考は「クリティカルシンキング」と言われ、
コンサルタントが書いたビジネス書などにもよく記載がある内容です。
それは、集合知を集め、物事をよりよくするためには重要なことです。

また、相手の言動が本当に正しいのか?
いいように騙されていないか?と疑ってかかることは、
広告やポジショントーク、フェイクニュースであふれた現代では、
自分自身や大切な人を守るためにも必須のスキルだと言えるでしょう。

クリティカルシンキングの罪

そうやって、社会人に求められる批判的態度のために、
物事を客観的、分析的、論理的に捉えることを求められます。
当事者ではなく、まるで第三者的に起きていることを眺めている状態。
まるで自分から幽体離脱をしたかのように、
その場を俯瞰的に見ているこの状態をディソシエイトと言います。
現代社会はディソシエイトであることを求められる社会と言えるでしょう。

ディソシエイトは、客観的になれる一方で、
当事者としての感情を感じづらい、という側面があります。
この物事を客観的に捉えるクセ
「好き」を感じるセンサーの感度を落とさせているのです。

アソシエイトvsディソシエイト

ディソシエイトの反対、
つまり、今目の前に起きていることに対して
主観的であり、強く感情にアクセスできている状態を
アソシエイトと言います。

どうですか?
日常でアソシエイトになれていますか?
目の前の人の話を聴くのではなく、先ほどきたLINEの返事をどうしようか考えたりすることはありませんか?
映画を見にきたけれど、「ここはこうしたらいいのに」と客観的に批判的に見たりしていませんか?

「好き」や「楽しい」といった感情に強くアクセスするためには、
アソシエイトであることが必要です。
でも、ディソシエイトを求められる社会では、
楽しい場面でも批判的思考を引きずってしまう、
そんな真面目な方が多くいらっしゃいます。

そう、「好き」を感じるためには、
目の前のことにアソシエイトであることが必要なのです。

アソシエイトになるためにはどうすればよい?

では、アソシエイトになるためには、
どうしたらいいでしょう?
ここでは、3点紹介させていただきます。

  1. 心から楽しむと決める(批判的な思考を横に置く)
    まずは、「とにかくこの時間は楽しむ」という意図を持つこと。
    このように、これからの時間をどう過ごそうか決めることを
    インテント・セッティングと言います。

    えっ、そんなことで?と思うかもしれませんね
    では、これから3分間「白色のものを数える」と決めてみてください。
    そして周りを見回してみてください。
    普段、気づかなかった白色のものが目に留まるはずですよ
    (これを、カラーバス効果と言います)

  2. 今に注力する
    今、何が見えているか、
    今、何が聞こえているか、
    今、何を感じているか、
    に集中し、感じて、時には心の中で言語化してみましょう。

    目の前のこと以外を考えていたら、思考を戻す。
    批判的なことを考えていたら、良いところを探す。
    感情を抑えず、思い切り楽しんでみる。

  3. 瞑想をする
    2の今に注力する、の練習に効果的なのは「瞑想」です。
    静かなところで目を瞑って、ゆっくり自分の呼吸に集中しましょう。
    瞑想は何も考えない雑念のない状態にならなければならない、と
    気負う必要はありません。
    「自分の呼吸に集中するのではなく、今、別のことを考えていたな」
    ということに気づけることが、まずは重要です。
    それに慣れてくると、2の今に注力する、がグッと楽になりますよ

    瞑想でじっとしているのはちょっと苦手、という方は、
    食事を楽しんでみるのはどうでしょうか?
    スマホを見るのは止めて、食事に集中してみましょう。
    ・何が見えるか(何の食材?色は?形は?)
    ・何が聞こえるか(食器の音、咀嚼音、周りの音)
    ・どんな味か(旨味、苦味、甘さ)
    ・どんな舌触りか
    ・何を感じるか
    マインドフル・イーティング(食べる瞑想)と呼ばれる手法です

まとめ

好きなことを見つけるためには、
まず好きなことを感じるセンサーを磨いておくことが前提として必要です。
でも、我々は普段そのセンサーを鈍らせる環境にいることが多いのです。

時には思いっきり感動したり、心のままに叫んでみたり
「アソシエイト」になって、人生を楽しんでみませんか?
そうやってアソシエイトな習慣を作ると、
身の回りの「好き」にもっと気づくことができるかもしれません。

また、アソシエイトになることが苦手な方は、
そんな状態に誘導することもコーチとしての私の仕事ですので、
よろしければ、HPから体験セッションを申し込んでみてください。

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