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トラウマと今の自分

こんにちは。huNGry JumBlEのヨウコです。

前回、“ネガカワ”についての想いを書いたのですが
今日は私がこどもの頃のトラウマについて話します。

私の両親は、自営で居酒屋をしていたので、
こどもの頃は毎日のように
家で1人留守番をしていました。

当時小学5年生になる春休みの時期だったのですが、家の電話に「今君の家の近くにいるんだけど…」といういたずら電話がかかってくることがありました。

切っても切ってもしつこく電話がかかってくるため(50回ぐらい)しつこい電話の合間に親の職場にどうにか電話をして助けを求めたのですが、仕事ですぐに帰れないということで、近くにいた友達のお母さんを母に呼んでもらい、電話口の人物に強めに注意をしてもらってようやく電話が鳴りやみました。

その後は少し怖かったのですが、同級生の友達も前に同じような経験があって、特にその後何もなかったという話を聞いていたので、あまり考えすぎないようにしてその後も留守番をしていました。

それから2日経った日の午前中、友人の家に遊びに行くために1人家で支度をしていたら家の電話が鳴りました。
少し怖かったのですが電話に出たところ「ガス会社のヨシダです」と言われ「ガスの点検が必要なのですがご両親はいらっしゃいますか?」と聞かれました。

前回のいたずら電話のことがあったので恐る恐る、正直に「いません…」と答えたところ、「それではご両親がいる時再度かけ直しますね」とのことで電話が切れました。

少しほっとして友達の家へ向かおうと思ったところ、また電話が鳴り「先程のガス会社のものですが、会社に確認したところ、ご両親が不在でも点検はできることが分かりました。今からすぐ伺えるので少しお待ちください。」と言われ電話を切られました。

その後本当にすぐ(電話を切って1分ぐらい)家のインターホンが鳴って、今考えるとめちゃくちゃ不審なのですが、小学生の私は素直に信じてしまい、ドアの鍵を開けてしまいました。するとカッターナイフを持った男性が震えながら靴を脱ぎ、「騒ぐと痛い目にあうぞ!」と言って家に押し入ってきました。

いきなりで頭がパニックになって、何も声がでない状況に陥ってしまいました。

それでも男は近づいて来て、カッターの刃を何度も突き付けてきました。正直小5の私は何をどうされるかイマイチ想像がついていなかったのですが、
靴下を片方脱がされた瞬間にさらに恐怖が襲ってきて風船が弾けたように「お母さん!お母さんー!」と自分でもびっくりするぐらい大きな声で何度も叫びました。すると犯人も驚いて震えながらそれ以上は何もせずに走って逃げていきました。

その後は警察も来たりして再び襲われるようなことはなかったのですか
その時のトラウマから家に1人でいることができなくなってしまい、小学5年から高校1年まで
両親のやっていた居酒屋の厨房の小さなスペースで長い時間を過ごしました。

私がいたスペースは本当に狭くて、(電話ボックスぐらい)テレビは見れないし、通路の近くだったので、飲みに来たお客さんに「勉強してるー?」と声をかけられたりして(今考えると気にかけてもらえてたんだな〜と思うのですが)
当時は多感な時期だったのでプライベートな空間がないことや、学校でテレビの話題についていけないことを結構窮屈に感じていました。

そんな限られた空間でどうやって楽しみを見つけよう?と小学生ながらに考えて
自分の欲しい靴や服を着た女の子の絵を描いたり、好きなアーティストのアルバムをひたすら繰り返し聞いて歌詞の意味を考えたり、ファッション誌を隅から隅まで読んだり…大半の時間をそうして過ごしました。

欲しいもの、なりたい自分、好きな雰囲気、
絵を描くことでなら狭い空間でも表現できるから
そのことが少しずつ心を癒してくれたり
未来の自分を想像してワクワクできる時間に変わっていきました。

子供の頃から自分が好きなものがはっきりしている、ということは
なりたい自分、好きなものが何なのか
抑圧された空間の中で何度も何度も描き表して
自分自身で向き合って知っていったからなのかなと思っています。

正直、カッターナイフの事件は
その後の自分の行動とか考え方にも影響するほど
精神的なダメージが大きかったし
居酒屋で過ごす時間も快適とは言えなかったけど
この出来事があったからこそ
今こういう仕事で自分の好きなものが表現できているのなら私にとって全てがダメなことではなかったのかなぁと、今なら思えます。

結果論かもしれないけど「災い転じて福となす」みたいな、災難から得られたものもあるなと。

今回は少し重い内容になりましたが
自分の経験を書くことでちょっとでも
何か伝えられることがあったらなと思って
書きました。

ブランドのほうでは秋に向けてちょっとずつ新商品を出していくのでそちらもチェックしてもらえると嬉しいです🍔💚

それではまたnoteを書くので見てもらえると嬉しいです👋

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