酷い道はいい道

国道439号線は、徳島県は徳島市を起点に高知県四万十市へつづく、総延長348.9kmの道路である(Wikiより)。通称ヨサク。

348.9kmって、国道1号線でいうとだいたい東京-名古屋間くらいなんだそうで。

しかもこのほとんどが山道なわけですから、遥かに時間がかかるわけですね、はい。

というわけで今回はこちらを走ってきました。徳島県側だけですけど。


・スタート

所用のため、本線に乗ったのがAM11:30。撤退を決めている徳島そごうや幸福の科学の(ムダにでかい)建物が並ぶ街中を抜け、四国山地は剣山系めがけて車を走らせます。

最初のほうは普通に走りやすいので特に写真はなし。ちなみに、ここからちょうど剣山ロープウェイ乗り場を越えるくらいまではR438と重複しています。

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中央線はないですが、対面二車線です。大型車が来ても安心! 

実のところ、本来の目的地はヨサクではありませんでした。この先の交差点を曲がった先にある「大川原高原」。↓がその場所。

コメント 2020-06-17 231132

©Google Map

しかしうっかりしたことに、曲がらなきゃいけないとこを曲がらず直進。転回できそうな場所をすぐに見つけられなかったので、急遽酷道…もとい国道走破に変更しました。ガバガバオリチャーは暇人の特権ってね。


車を転がし続けると神山町に突入。

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画像はR193が合流する交差点。通称イクサと呼ばれるR193も屈指の酷道なんですよねぇ。走りてぇなぁオレもなぁ。

ちなみにこのすぐ近くに廃道化した橋が。

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平成22年竣工でもう廃道とはたまげたなぁ。

たぶん民有地の取得がうまくいかなかったんでしょう。通じていればR193へのバイパスになっていた可能性が…? 知らんけど。

とにもかくにも先へ進みましょう。

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(酷道好きには)割と有名なR193との分岐地点。青看などが出ているので迷わないと思いますが、初見では迷いますね…。

ちなみに分かれていったR193は吉野川市山川町でR192と接続し、香川県へ続いていきます。香川側は走りよい普通にいい道らしいですよ。

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この上分あたりは3・4月の頃はたしか土砂崩れで全面通行止めでしたね。今は夜間通行止めで絶賛工事中です。


・川井峠へ

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越えました。ここから美馬市(木屋平地区)です。

この峠越えは正直楽でした。初心者でも安心して走れますね(?)。

ちょっと自分語りすると、実は今回が初の峠越えである私。急激な上り下りで耳が詰まったみたいになりました。写真撮るたんびに耳抜きしてたくらいには気圧に弱かったです。追走兄貴は気をつけて、どうぞ。


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こんな山奥の深い谷にも、人の営みがあるんやなって…。ちょっと感動しますね。

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力尽きた国道標識ちゃん。なむなむ。

しばらくは快走路(※個人的な感想であり以下略)が続いたので写真撮ってません。自分で走って、その目に焼き付けよう!


・見ノ越峠へ

このアタックから酷道感が(個人的には)強くなっていきます。谷底のコリトリから見ノ越(剣山)へは12kmくらい。

コメント 2020-06-18 104638

©Google Map

エグいですね。

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グーグルマップだとわかりづらいですが、走ってるとかなり上ってるのがわかります。標高差どれくらいなんだろう(調査不足)。

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というわけで越えました。

さっきの川井トンネルもですけど、額縁の隧道表記がたまりませんね。

いい時間だったのでこの先の剣山ロープウェイ乗り場にある食堂で昼食。

言い忘れてましたが、大川原高原へ曲がる交差点にあるファミマに寄れないとかなりつらいことになります。

休憩場所なし! 昼食買えるところなし! もちろん公衆トイレもなし!

ちらほら食堂はあるんですけど、やってるのかわからなかったのでスルーしました。手持ちも少なかったし、しょうがないね。

きつねうどんとおにぎり、アイスクリンでおなかを満たして再出発!

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ここからは重複していたR438とわかれてついに単独区間! アガりますね!

と同時に、悪天候になると閉鎖される区間にもなります。各々天候をよく確認して、走ろうね!


・いざ京柱峠へ!

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すっごい高い…はっきりわかんだね。

写真撮り忘れてましたが、ここから先は時間帯通行止め区間があります。50分ごとに通行可能時間が10分設定されていて、これを逃すと最長50分待ちぼうけを食らうことになります。急ごうね!

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奥祖谷のかずら橋を越えてこの分岐。どっちも国道に見えませんね…。

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これもわかりづらい。マジで迷いかけたゾ。

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ぶっちゃけ、マジで路面も道幅もキツくなってきてて、国道標識以外撮る気になれませんでした。

アスファルトの上の砂利! 車一台ほどの道幅! 仰々しいアースアンカー!

…アガりますね!(やけくそ)

ちなみに一番最後の「九度折れざこ」の"ざこ"は"ザァ~コ♡"のざこではありません。おそらく古語の"迫"(山の迫るところ。ふもと)だと思われます。徳島市内に同じ由来の「佐古地区」があるので、多分同じでしょう。

「とんば」はなんでしょうね…また調べときます。

走行中の様子はこちら。直接動画貼れなかったので以下をクリック!

https://imgur.com/a/dM8Q5L9


・ついに!!

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着いたぞコラ!!!!!!!!!!!

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こちら徳島側(三好市東祖谷山村)。

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こちらは高知側(大豊町)。

本来ならここに休憩所になる茶屋があったんですが、2年前に廃業されたようで…悲しいなぁ…。

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これをここで見る人も情報更新する人も大変ですね(他人事)。

滞在時間わずか5分。見ノ越から1時間半かかったので帰ります。日が落ちるとマジでヤバいので。


・おまとめ

というわけで、今回はR439の徳島県側を走破したわけですが。指折りの酷道と言われるだけあって、かなりすごかったです。写真あんま撮ってないので、気になる兄貴は走破、しよう!

基本的に道路改良のおかげでかつてよりは走りやすくなっているはずです。見ノ越までは。

路面はだんだん悪くなっていきます。アスファルトはボロボロなうえ砂利まみれ。木々の落ち葉や枝が散乱しています。比較的車高のあるパジェロミニくんで走ったんですけど、かなり巻き込んでましたね。特に枝。

普通の車高の車だとかなり傷が入るかもしれません。覚悟して、どうぞ。

京柱峠への道はかなりやばいですわよ☆

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路面改良工事のために一時的なダート区間もありましたしね。はは、ウケる。

というわけで以上、R439探訪記でした。頼むから追走して(懇願)



・おまけ

帰り道に「池田方面に抜けたら早く帰れるやろ…」と思ってr32へ。これがまずかった。帰宅予定時刻を1時間オーバーしました。みんなは素直に来た道を引き返そうね(反省)

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途中で小便小僧にご挨拶。昔、この道路を建設していた作業員が、肝試しにここから放尿したのが由来なんだとか。

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祖谷渓は切れ込み深い渓谷が特徴で、ここに限らず絶景映えスポットがたくさんあります。早くくるんだよあくしろよ。

紅葉の時期がおすすめらしいので、次は秋に来てみたいですね(来るとは言ってない)。


あ、終わりです。

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