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インド旅行アーユルヴェーダ編💆🏻‍♀️🪷

English Translation below

皆様ご無沙汰しております。MoMoです!
8/2から8/10までトリヴァンドラムというインドの南に方にあるリゾート地にステイしていました!インド旅行で本当に素敵な体験をしたのでその中で書きたいことを3つくらいに分けて書こうかなと思います。

さて、今回の記事ではアーユルヴェーダと呼ばれるインドの医療について旅行中の体験を盛り込みながら書こうと思います。
みなさんはアーユルヴェーダという言葉は聞いたことありますか?多くの人がエステやマッサージのような美容のイメージを抱くのではないでしょうか。

アーユルヴェーダとは


アーユルヴェーダは、サンスクリット語のアーユス(Ayus/生命)とヴェーダ(Veda/科学)からなる言葉です。みなさんがよくご存知のヨガとも強く関連していて、ハーブやオイルを用いたマッサージの施術、ヨガ、スパイスを使った食事を中心に、自分の体質に合った方法で病気の予防、治療をしていきます。今回訪れたケララ州はアーユルヴェーダ発祥の地と呼ばれています。そのケララ州のトリヴァンドラムという場所に位置する、Bethsaida Hermitageという施設に今回は7日ほど滞在しました。

ドクターの問診を受ける母笑

到着が夜だったので、その次の朝にドクターとの問診がありました。問診の前に配られた14ページくらいの冊子に自分の体調に関する事柄を記入します。日本の病院のカルテで記入するような病歴や飲んでいる薬の種類から、味の好み、排便の回数、水を飲む頻度、生理前の体や心の変化まで自分の健康の状態について事細かく記入しました。

アーユルヴェーダの体質診断


アユルヴェーダで特徴的なのが、人の体質をヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(土)という3つのドーシャと呼ばれるものに分けることなのですが、これは身体的特徴や性格の特徴で表れることが多いようです。これも冊子の中にチェックリストがありました。
例えば、筋肉や脂肪のつきやすさ、肌や髪の質(湿っている、乾燥している等)、睡眠がどれくらい必要か、暑い気候が好きか寒い気候が好きか、食欲が旺盛か、体力があるかどうか、話すときのスピード、気分の上がり下がりが激しいか、物覚えや物忘れの速さ、得意な分野など身体的なものと精神的なものを総合的にみる特徴があります。 この体質の要素が強くなりすぎると体調が乱れるので、ドーシャが乱れないように食事に気を使うことが重要とされています。ネットでもすぐに見つけられると思うので、気になる方は調べてみてください笑

これを記入してから、冊子を一緒に見ながらドクターと問診をして、冊子の結果を踏まえてドクターが血圧と脈を確認します。私の場合は病歴や現在治療中の病気がないので、これ以外には特にありませんでしたが、他に問題がある人はそれぞれ追加でチェックを受けていました。

こんな感じで最終的に、体質(その人が持つドーシャ) はドクターが脈をみて診断します。

脈で体質を判断するなんて凄すぎる!

私は風のヴァータ(vata)と診断されましたが、ヴァータ、ピッタ、カパが全てバランス良く存在していると言われました。その中でもvataが強いようです。実はインドに来る前からアーユルヴェーダには興味があっていろいろ調べて、自分はヴァータなんじゃないかなと思っていたので、やっぱり!という感じでした笑
ドクターが脈を触った後に「君はヴァータだね」と言ったので、「えー!どーやってわかったの?」と聞くと「脈の表れ方でわかるんだよ、あと君のハキハキとしておしゃべりな雰囲気でもヴァータの要素を感じた」って言われました笑笑
でも本当不思議なんですが、今回一緒に来た14人くらいの方の診断された体質が、その人の話し方や行動の様子とぴったり当てはまっていて、体質を当てようと思ったら高確率で当たるんです笑
実際ドクターに彼自身の体質を聞いたら当ててみてと言われたので、「カパ?」と聞いたら大当たりでした笑笑

とはいえ、自然由来のもので病気を治療するなんて無理なんじゃないの?と思いますよね。病気になれば化学技術を用いて人工的に作られた薬を処方され、がんになれば抗がん剤を打つ。それが当たり前の医療システムに慣れていると、自然由来のもので病気を治すということが遅れていて、不可能なものに感じてしまいます。
しかしその先入観は今回の経験で大きく覆されました。むしろ今は、アーユルヴェーダのような自然由来のものを使ってゆっくり時間をかけて治していくことが本来の治療のあり方なのだと思いますし、現在の発展したテクノロジーと共存して互いに補える関係性が構築されるといいのかなと思います。
問診のあとには、それぞれの人に必要なハーブやオイルでできた薬の処方、食事のアドバイス、マッサージの施術をしてもらいます。みんなそれぞれマッサージの内容も違っていてそれぞれに必要なものを体に付与してもらいます。

レストランは朝昼夜それぞれの体質に合った食事がブュッフェ形式で提供されます

ドクターの問診とSさんのお話

今回インドには、私と私の母、私の母の友人とその友達計15人で行ったのですが、私が通訳として何人かの問診に付き添いさせていただくことが何度かありました。その中では日本では治療不可能と診断された難病を患っている方もいらっしゃいました。
私が問診の通訳をした方の1人Sさんはミトコンドリア病という難病を患い難聴や筋力低下、体重減、視力低下などの症状をドクターに相談していました。日本では薬が処方されるばかりで、根本的な治療は不可能だということを言われていたようです。今まで日本で受けてきたのは対処療法ばかりで、投薬を続けることが他の臓器への負担につながるという悪のサイクルを何度も経験したことから、日本の医療では自分の症状を諦めることしかできなかったとも話していました。徐々に進行していく病気を受け入れながらも、心の奥に悲しみや不安を感じていたことも共有してくださいました。

今回Sさんを担当したドクターは、神経系が専門で、インドに来る前にSさんの症状をあらかじめ伝えたところ、自らSさんの担当をしたいと名乗り出てくださったのだとか…
問診の際は、Sさんの持病とそれぞれの症状を事細かく聞き出し、それをもとにそれぞれの因果関係をとても丁寧に説明してくださいました。私自身の病気ではないものの、ドクターのアーユルヴェーダをベースとした説明が非常に興味深く、私も身を乗り出して聞いていました。
短い期間の中でできるだけ効果が出るような施術内容を考えてくださったり、Sさんが抱える問題一つ一つに真摯に向き合い、与えられるだけの情報、できる最大限のことを与えようとしてくださるその姿勢に第三者ながらすごく感動しました。

また、Sさんは持病のため動物性タンパク質の摂取が必須で、それが今回の滞在の不安要素だと話していたので、私もそれが少し気がかりでした。というのも、施設のレストランで提供される食事は基本的にベジタリアンで肉や魚は出ないんです。Sさんは日本から動物性タンパク質を摂取できるものをいくつか持ってきていたようですが、問診の際にはドクターが「お肉や魚をこちらで準備するから心配しないでね」と言ってくださいました。レストランのスタッフの方々は毎回Sさんが座っている席をすぐに見つけて、ビュッフェには普段出てこない魚やチキンを運んできてくださっていました。

ドクターや施設のスタッフの優しさ、ホスピタリティにはお金を目当てとした動機は一切なく、ただただ一人一人の人間と向き合う思いやりと愛で全てが動いていました。今まで生きてきてこんなにも人の純粋な愛を感じたことはないと思うほど特別な体験をさせていただきました。この愛の循環する環境についてはまた別の記事で書きたいと思います💖

アーユルヴェーダが与えた希望

今回は合わせて7泊したのですが、旅行が終わる前に最後の問診がありました。この問診では、施術を受ける前と後で変化が見られたか、新たに生じた問題はあったかなどを同じドクターに診てもらいます。私は初めから特に問題がなかったので、すぐに問診が終わり、その後は以前通訳を担当したSさんの問診に同行しました。
多くの人が、普段の忙しい生活から解放され、オイルマッサージを受けて体が緩んだ経験を共有する一方で、持病の影響で普段体に力が入らず、身体の弱体化を感じていたSさんは、施術で体に力がみなぎるような感覚を得たということを話していました。
私たちから見ると単なるマッサージですが、一人一人が必要なものをオイルやハーブを使って体に染み込ませ、効果を与えていくという方法はすごく興味深いですよね。

そして初日のようにドクターが脈を触って脈の様子を確かめます。脈をみるときには、脈の強さとリズムを確かめるようです。初日はこの二つどちらもSさんの脈からうまく感じられなかったのが、施術を受けて何日か後の問診では、二つどちらもよくなっているとのこと!昨年ごろから始まった動悸の症状もアーユルヴェーダの治療を受けたことで改善され、帰国した今も症状が出ていないと話していました!!
また、持病が原因とされる難聴の症状も、長期間でアーユルヴェーダの施術を続けていくことで、良くなる可能性が50~60%あるという良いニュースをドクターから聞くこともできました。実際に、補聴器を長年使用していた患者が、アーユルヴェーダの施術を長年受けたことで、補聴器なしで生活できるようになったという例もあるようです。日本の医療では治らないと断言されていた症状が、改善されるかもしれないという可能性が示されたことで、Sさんも言葉が出ない様子で、私はSさんと全く同じように感じることはできないけれど、新たな希望が生まれたことに、ひたすら「よかった」と思うばかりでした。
通訳をしながら、Sさんの人生が変わり得るその瞬間を私も体験することができて本当に嬉しかったし、今後Sさんがアーユルヴェーダで難聴を含めた病気の症状の緩和を実現できたら、Sさんにとっての人生が大きく変わるだろうと思います。ただただ、Sさんにとってベストな状態が生まれるのを望むのみです。

いかがでしたか?読んでいるだけでもアーユルヴェーダの面白さ、奥深さが伝わりませんか?今回お世話になったBethsaida Hermitageは自分の病気を治すために年に何度も訪れる人が多いようで、(特にヨーロッパからのお客さんが多いようです)今回カザフスタンから来ている家族と仲良くなって、連絡先を交換するほど、そんな素敵な出会いもありました。
興味のある方は行ってみてくださいと普通だったら簡単に言ってしまうところですが、Bethsaida Heritageが大切にする精神性を理解し共有できる人のみにおすすめしたいといえのが私の素直な気持ちです。また別の記事にも書きますが、ここの空間で共有されている精神性は本当に美しく、そのエネルギーの循環に貢献できる人にぜひ足を運んでいただきたいです。

今回はここまで!次の記事も楽しみにしていてくださいね〜!

Engish Translation

Hello everyone, it’s been a while! This is MoMo, and I’m excited to share my recent adventure in the serene lands of southern India. From August 2nd to August 10th, I stayed at a resort in Trivandrum, Kerala, where I immersed myself in the ancient Indian healing practice of Ayurveda. Over the next few blog posts, I’ll take you through the highlights of my experience in India, beginning with Ayurveda—a practice that has completely transformed my perspective on health and healing.

What is Ayurveda?

You might have heard of Ayurveda before—perhaps in connection with luxurious spa treatments or massages. However, Ayurveda is far more than just a beauty regimen; it is a holistic system of medicine originating in India, dating back thousands of years. It’s closely related to yoga, which you might be familiar with, and focuses on disease prevention and treatment using methods tailored to each individual's constitution, including massages with herbs and oils, yoga practices, and meals prepared with various spices. Kerala, the state I visited, is known as the birthplace of Ayurveda. I stayed for about seven days at a place called Bethsaida Hermitage, located in Trivandrum, Kerala.  

My mum at the consultation with the doctor

Ayurvedic Diagnosis

My Ayurvedic journey began with a detailed consultation with an Ayurvedic doctor. The morning after my arrival, I was given a 14-page booklet to fill out, covering every aspect of my health. The questionnaire delved deep, asking about everything from my medical history, daily routines, food preferences, and even how my body and emotions shifted before my period. Ayurveda takes a holistic view, considering all aspects of a person's life to determine their unique constitution or dosha.

One unique aspect of Ayurveda is how it categorizes people’s constitutions into three doshas: Vata (air), Pitta (fire), and Kapha (earth). These doshas often manifest in physical and personality traits. There was also a checklist related to this in the booklet. For instance, it included things like how easily one gains muscle or fat, the quality of the skin and hair (whether moist or dry, etc.), how much sleep one needs, preferences for hot or cold climates, appetite, energy levels, speed of speech, mood swings, memory, and strengths in different areas—essentially a comprehensive view of both physical and mental characteristics. When any one dosha becomes too dominant, it can lead to health issues, so it’s important to maintain balance, especially through diet. You can easily find information about this online, so if you’re curious, I encourage you to look it up!
After filling out the booklet, I discussed it with the doctor during my consultation, and based on the results, the doctor checked my blood pressure and pulse. Since I don’t have any significant medical history or ongoing health issues, that was the extent of my consultation, but others with specific concerns underwent additional checks. In the end, the doctor diagnoses your constitution (ordosha) by checking your pulse.

I was diagnosed as predominantly Vata, but the doctor said that all three doshas—Vata, Pitta, and Kapha—are present in my constitution in a balanced way, though Vata is the strongest. I had actually been interested in Ayurveda for some time before coming to India, and after doing some research, I had suspected that I might be Vata, so the diagnosis was a bit of a "I knew it!" moment for me. After the doctor checked my pulse, he said, "You’re Vata," to which I responded, "Wow! How do you tell?" He explained, "I can tell from your pulse, and also from your lively and chatty persoanlity, which has a lot of Vata energy." I found that really funny, but it was also kind of mysterious—everyone who came with me on this trip, about 14 people in total, had their constitutions diagnosed, and the results were spot on, matching their personalities and behaviors. It felt like I could almost guess people’s doshas accurately based on their mannerisms! In fact, when I asked the doctor about his own constitution, he challenged me to guess, and when I said, "Kapha?" I got it right! ahahaha

Embracing the Power of Natural Healing

That said, I know some of you might be thinking, "Is it really possible to treat diseases with natural remedies?" In modern medicine, when you get sick, you’re prescribed synthetic drugs, and if you have cancer, you undergo chemotherapy. If you’re used to that kind of system, it’s easy to view natural treatments as outdated or ineffective. But my time in India opened my eyes to the profound healing that can come from nature. In fact, I now believe that slowly healing the body through natural remedies, as in Ayurveda, represents what true treatment should be. Ideally, modern technology and Ayurveda could coexist and complement each other, forming a holistic approach to health.

At the restaurant, they served dishes for each dosha type!!

The Doctor's Consultation and the story of a woman


On this trip, I traveled with 15 people in total. As the designated interpreter, I had the opportunity to sit in on several consultations. One person I helped was a woman who suffers from a rare mitochondrial disease that causes symptoms like hearing loss, muscle weakness, weight loss, and vision impairment. (I call her S in this blog) In Japan, doctors had told her that there was no cure, and all they could do was manage the symptoms with medication. This led to a vicious cycle of taking drugs that then burdened other organs, so she felt that Japanese medicine could do nothing to help. Despite accepting the gradual progression of the disease, she also shared feelings of sadness and anxiety.

The doctor who took on her case specializes in neurology. Even before our arrival, she had been informed of S's condition and had personally volunteered to handle the case. During the consultation, the doctor asked in great detail about S's condition and symptoms, carefully explaining how each one was interconnected from an Ayurvedic perspective. Even though it wasn’t my own illness, I was thoroughly captivated by the doctor’s explanations. She crafted a treatment plan to yield as much benefit as possible within our short stay, addressing each of S's concerns with compassion and diligence. I was deeply moved by her dedication to provide as much information and help as possible.
S needed animal protein as part of the treatment for the mitochondrial disease, and this initially worried me since the resort’s restaurant primarily served vegetarian food—no meat or fish. Although she had brought some protein from Japan, the doctor reassured us, saying, "We will prepare fish or chicken for you, so there’s no need to worry." True to their word, the restaurant staff made sure to bring fish or chicken dishes at every meal to S's table, despite the usual buffet being vegetarian. I was struck by the pure kindness and hospitality of both the doctor and the staff.
Their kindness was never motivated by money but by a sincere desire to help and care for each individual. I had never experienced such a genuine sense of love and compassion before, and it was an incredibly special experience for me. I’ll write more about the unique energy and spiritual environment at Bethsaida Hermitage in another post, but for now, I just want to say that the love circulating in that space was something truly beautiful.

The Hope that Ayurveda Gave

After our 7-night stay, we had a final consultation with the doctor to assess any changes or new issues that had arisen during the treatment. Since I didn’t have any health problems, my consultation ended quickly, so I accompanied S to her follow-up appointment. Many people shared that they felt their bodies relax and unwind after receiving oil massages, but S, who usually felt a lack of strength in her body due to her illness, mentioned that she experienced a surge of energy from the treatment. For us, it was just a massage, but it was fascinating to see how the oils and herbs, chosen specifically for each individual, could be absorbed by the body and bring about such positive effects.

As with the first day, the doctor checked S's pulse, focusing on its strength and rhythm. On the first day, neither aspect was very pronounced in her pulse, but during this final consultation, the doctor told her that both had improved significantly! The heart palpitations S had been experiencing for about a year had also improved with the treatment, and as of our return to Japan, those symptoms have not resurfaced according to her!
Furthermore, the doctor shared some promising news: the hearing loss, which was related to the mitochondrial disease, could improve by 50–60% with continued Ayurvedic treatment over a longer period. There were even cases where patients who had used hearing aids for years were able to live without them after receiving long-term Ayurvedic care. S had been told in Japan that her condition would never improve, so hearing that there was a possibility for recovery left her momentarily speechless. Although I know her emotions must have been far greater than mine, I was still genuinely overjoyed when I heard the news. Being there as an interpreter, I witnessed a moment that could potentially change her life, and that made me so grateful and happy. If her hearing and other symptoms continue to improve, I believe it could be a significant turning point in her life. All I can do now is pray for the best outcome for her.

How was that? Did you feel the depth and wonder of Ayurveda as you read this? Apparently, many people return to Bethsaida Hermitage multiple times a year to treat their illnesses (especially people from Europe), and during my stay, I even became friends with a family from Kazakhstan!
Normally, I would simply recommend visiting to others when I had a good experience, but this time, I genuinely feel that Bethsaida Hermitage is a place for those who truly appreciate and share the spiritual values upheld by the facility. I hope those who contribute to the beautiful circulation of energy and love in that space will visit. I’ll write more about this in another post. That’s it for now! Please look forward to the next post!🩷


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