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Kindle FireでSDカードにデータが保存されない問題

Kindle Fire 7 第3世代から第9世代への買い替えでその快適さに感動しつつ, ずっと気になっていることがありました. SDカードが認識されているにも関わらず, Kindle本等のデータがSDカードではなく内部ストレージに保存されていくのです.

これまで特に支障はなかったのですが, ついに問題が発生しました. Kindle本のダウンロードができなくなったのです. 通知によると, “内部ストレージの不足によりダウンロードできない”とのこと. SDカードは正しく認識されているのに... いろいろ試した結果, 対処法がわかったので備忘録として残していきます.

確認したこと① SDカードがおかしい?

使用しているのはこのSDカード.

購入直後にセット, 内部ストレージとして設定し, 期待通りの容量値が表示されていました. 一部のデータはこちらに保存されていましたが, 今回はなぜかKindle Fire本体のストレージに保存しようし, 容量がないからとダウンロードが進んでいませんでした. 優先保存先の指定といった類の設定もなさそうなので, 別の方法を探しましょう.

確認したこと② SDカードの外部ストレージ化

ネットで調べてみると, 気になる記述がありました.

SDカードを内部化してフォーマットにはバグがある(2018/11/2現在)
SDカードを挿入するとフォーマットの種類を聞かれ,「内部化してフォーマット」が推奨されていますが,これには現在システムに重大なバグがあり,何百GBのSDカードを入れていても,本体のストレージを越える容量をダウンロードしようとすると容量不足でダウンロードできなくなってしまいます。Amazonからはこの件については何のアナウンスもされていません(これもかなり不誠実な態度だと思われる)が,2018/11/2現在で他からも同様の症例が報告されているとのことで,解決の目処は立っていないようです。私はこれで数十GBのダウンロードに費やした時間を全く無駄にする羽目になりました。Amazonから何らかのアナウンスがあるまでは「内部化してフォーマット」は使用しない方が良いでしょう。

どうやらSDカードを内部ストレージとして使用し, 同様の問題に遭遇した方がいらっしゃるようです. AndroidやiOSだと早期にバグ修正してくれそうですが, 安さが売りのKindle Fire, FireOSに期待するのは酷でしょう.

というわけで, セットされたSDカードをフォーマットし外部ストレージに切り替えました. 既に保存されているデータは消去されるのでご注意を.

設定→ストレージ→ポータブルストレージとしてフォーマット

すると内部ストレージ設定時にはなかった”本をSDカードにダウンロード”という設定項目が増えています. もちろんオンにし, これにて1件落着かと思いきや, エラーメッセージは消えませんでした. 一筋縄ではいきませんね.

確認したこと③ 内部ストレージを減らしてみる

ダウンロード失敗した本のデータが保存できれば気が済むのかと思い, 内部ストレージ容量を1GB程度開けてみました.

設定→ストレージ→内部ストレージ→本→削除したい本にチェック→削除

明らかに本の冊数と容量表示は減っているにも関わらず, 使用中の容量は変化しませんでした. どういう仕組みかわかりませんが, 減った分が“システム”という項目が占める分に加算され, 使用データ容量の総和が減らないようです. なんというバグでしょう... こうなれば最終手段を使うしかありません.

確認したこと④ 端末の初期化と再ダウンロード

はい, 端末全体の初期化です. Amazonのアカウント情報から何から全て消え去りますので, 写真やアプリのデータ等移行したいものがおありな方はご注意を. 自分の場合はKindle本以外何もありませんでしたので,

設定→端末オプション→工場出荷時の設定にリセット

を迷わずポチッと実行. 一昔前は別の端末を用意するなりしないといけませんでしたが, クラウド上から再ダウンロードすればいいのは楽ですね.

Amazonアカウントを設定し直し, 再度Kindle本をダウンロードしてみると...ついにSDカードに保存できました! 自分は解決まで2時間程度かかってしまいましたが, 本記事がどなたかのお役に立てば幸いです.


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