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講演会で拍手のやりなおしを求めた真意

「ドヤ顔で語るための読書」の主旨

あなたは1年前に読んだ本の内容を覚えているだろうか。
素晴らしいインプットをしてもアウトプットしないとすぐに忘れてしまう。
このサイトでは内容と"他人に語るシチュエーション"を共に紹介する。
今回は読書ではなく講演会でのインプット。

今回お伝えしたい内容

自分が主役じゃない時は盛り上げようとする態度を取る方が良い。冷めた態度ですかすかんじゃなくて前のめりな姿勢を見せるくらいはやろう」ということ。

サッカー元日本代表の北澤さんの講演会

講演会場に北澤さんが入ってきた。
当然、会場からは拍手が行われる。

北澤さんは開口一番「拍手が弱い、やり直して欲しい」と言った。
正直「うわ、やばそうな感じか」と思ったがその後伏線を回収していた。

講演会のお題は「組織を変革するためには」みたいな感じだった。
これは依頼者が北澤さんに渡したお題だ。

北澤さんの話の筋は以下の通り。
変革する際は何かを変えようとする人が一番重要なのは間違いない。
しかしその人だけではだめ、周りの人間の態度も大事という流れ。

日本代表を例に出す。
中田選手や本田選手のようなタイプが何かを変えようとする。
その時に自分を含めて周りの人間がどういう態度をとるか。

日本人は誰かが先頭に立って動き出した時に冷めた態度をとりがち。
「あいつはりきってるなー」みたいな態度。
相手にはそういう空気がしっかり伝わってる。

最初の拍手の話につながる。
「北澤がきたな、一応話聞いたろか」くらいの拍手。
当然こちらにも伝わってる。
そうなるとこちらも普通に話すだけになりがち。

「めっちゃ期待してる」みたいな拍手をする。
前のめりで話を聞く空気を出す。
会場からそういう熱気を感じれば話し手のパフォーマンスも上がる。
結果、聞き手が受け取るものも大きくなる。

複数のプロジェクトで全部リーダーということはない。
脇役的な役回りになることもある。
冷めた態度を取るのか前のめりな態度を示してあげるか。
それだけで全然違う。
自分が前に出ないならせめて冷めた態度はやめて盛り上げよう。

他人に語るシチュエーション

日本人の冷めた態度につながる話になった時
日本人の冷めた態度の話になったときや、変革が起きにくい風土みたいな話からつなげて語る。北澤選手を知らないと引きがないので世代やサッカーへの造詣は考慮した方が良い。

使い方の会話例

自分「そういえばちょっと関係する話で、この前北澤選手の講演会聞いたんだよね」

相手「北澤ってあの?」

自分「そう、元日本代表の。結構面白かった」

相手「まじ?どんな話?」

自分「まず最初。入ってきた時にかましてた」

相手「ほう」

自分「講演会場に入ってきたらさ。当然拍手をするじゃん。そしたら拍手が小さいって怒りだした」

相手「まじ?面白いじゃん」

自分「実はこれが伏線になってる。話はこっちから渡したお題が組織を変革するには、だったんだけどそれを踏まえて話してた」

相手「ふむ」

自分「簡単に言うと、中田選手や本田選手みたいに変えようとする人がいたときの周りの態度が大事って話だった」

相手「周りの態度?」

自分「そう。日本人は誰かが前に出たとき、冷めた態度をとりがち。あいつやってるよ、わら。みたいな」

相手「確かにね」

自分「そういう態度は相手に伝わるって話。そこで拍手の話に戻ってくる。自分が入ってきた時の拍手は、北澤がきたな、まあ聞いてやろ、くらいな感じだった。当然それは伝わってる。そうなるとこちらのテンションもそれに合わせたものになってしまう」

自分「もしそれがめっちゃ期待してるみたいな拍手で、前のめりな態度だったら、こちらのパフォーマンスも上がり、結果聞く側も得する」

相手「なるほどね」

自分「自分が先頭に立たないならせめて拍手とか態度くらいはちゃんとやろうよ、と。それで良い方向に行くならたいしたコストじゃないでしょって話だった」

後書き

ここまで読んでくれてありがとうございます。
本サイトは「ドヤ顔で語るための読書」とは言ってますが、もちろんそこは入り口で最終ゴールではありません。
本サイトで興味を持った本があれば是非読んで欲しいですし、そこで得た知識を「いつか忘れるもの」ではなく「人生に役立つもの」として活用して頂ければ幸いです。

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