見出し画像

ドラマの話 Girlboss

Netflixで配信中のコメディTVシリーズ「Girlboss

eBay(イーベイ)での古着販売をきっかけに、年商数百億円の企業「ナスティ・ギャル」を築き上げたソフィア・アモルーソ。学歴もお金もないヒロインがファッションビジネスで成功を収めた道のりとは?
同名ベストセラーを映画『ピッチ・パーフェクト』のケイ・キャノン、シャーリーズ・セロン他の製作総指揮で映像化。

Netflix

サクセスストーリ大好き♡主人公が負け組であればあるほど好き♡
主人公のソフィアが控えめにいっても
性格が最悪のクソ女で(褒め言葉)最高なんですね。
自分以外は全てカスだとでも思っている様な傍若無人っぷりが光るコミニュケーション能力。
23歳にして定職にはつかずフラフラと
不良のような生活を送っている。
ボロボロのアパートに住んで
欲しいものがあれば万引き
ランチはゴミ捨て場から拾った他人の食べかけのサンドを頬張ったりね。

GIRLBOSSの著者であるソフィア

そんな素敵なソフィアですが
意味もなくブラブラと自堕落な生活を送ってるわけではないんですね。
ソフィアなりに仕事に対する熱い信念があったのです。
それは…「部屋から一歩も出ずにベッドでゴロゴロしながら金を稼ぎたい‼︎」
わかる。

そんなこんなでソフィアはある日ふと立ち寄った古着屋さんで運命のジャケットに出会います。
保存状態の良いヴィンテージの革ジャケットが12ドルで叩き売りされていたのです。
ファッションに対する鑑識眼があるソフィアは
値切りに値切って9ドルでまんまと革ジャケを手に入れるのです。(ここでもソフィアのトークバトル力が活かされる)

物の価値を知らないと損するぜ!と店員を皮肉るソフィア

9ドルで手に入れた革ジャケをネットオークションに出品して600ドルの儲けを手にしたソフィア。
ソフィアが凄いのはただ単に服をそのまま出品するのではなく、自らがモデルとして着用し少しでも商品の見栄えが良くなるように背景にまでも拘ったこと。
まぁその背景に使ったカーペットは万引きして手に入れたんだけど。

万引きしたカーペットを背景に意気揚々と撮影をするソフィア

ここからソフィアのアメリカンビッグドリームが始まるわけですね。
この先の人生、古着を安く仕入れて自分でカスタマイズしてオークションで売り捌けば一生部屋でゴロゴロして暮らせる!

このお話は事実を元に緩く実写化されているという注釈があるので大元はリアルなんだと思います。

ただソフィアの目に余るイカれっぷり(10分に1回はブチギレてる)に対してあんまり説明的なシーンが差し込まれていないんですが、
実際のソフィア・アモルーソは学生時代周りと上手く生活を送ることができなかったそうで、うつ病とADだと診断されていてんだそうな。
だからあんなにもエキセントリックなのね。

そういうソフィアに周りも視聴者も「こいつヤベェよ」
といった感想が生まれるのは仕方ないのかなと。
慣れてきたらまーたキレてるぜ(笑)で済むけど。

実際親友にも匙を投げられるシーンがあるのですが
ソフィアは彼女なりに反省してちょっとずつ大人になっていくんです。

ただ彼女はシンプルにヤバい面もありながら
豊富な語彙力を活かしたセンスの良い皮肉を乱発してくるので笑っちゃうシーンもあるかな?どうかな?
ソフィアの性格を散々書いてきた割には
個人的にソフィアという人間が大好きです。
簡単には真似できない真っ直ぐさがソフィアをソフィアたらしめているといっても過言ではないと思う。
大人になりきれない、なりたくないソフィア
物語の冒頭で彼女はこう語ります。

大人になると夢は潰れる
就職してロボットになっておしまい それだけよ
社会は全ての人を1つの箱に入れたがる
箱なんてないのに
もしも何も考えない機会の歯車になるなら
タトゥーで顔に文字を入れるわ
“マジ?”って
退屈な人間にならずに大人になる方法は?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?