見出し画像

FORMA(2013)

(ネタバレなし)

見終わった後、益田ミリ著「女という生きもの」のタイトルが目に入り、ドンピシャだと感じた。サブタイトルにできそう。

実はサスペンスだと知らず鑑賞したのですが、それがかえってよかったと思います。ある”事件”の衝撃度が…えらいモノを観てしまったというのが、第一印象。

本作は明るくわかりやすい作品ではない。だからこそ、対照的な女二人の”見えない心の動き”まで再確認したいと思いました。また今のような、なんともいえない感情になってでも。

坂本あゆみ監督。本作がデビュー作とは思えない完成度の高さ。塚本晋也監督の照明さんだったと、舞台挨拶で知りました。

吉田恵輔監督とも繋がっていて、本作の脚本は「ばしゃ馬さんとビッグマウス」共同脚本家、仁志原了氏(出演もされている)25稿もあるという、脚本の巧妙さ。

この、やりきれない余韻は、同性であるが故。女性の本質(forma)と関わる男性の非力さを描いた、今年のベスト邦画候補!

2014.09.20 TOHOシネマズ西宮(関西公開初日舞台挨拶付き)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?