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タカノタカシの仕方の型。

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#写真

生涯感動家

毎日水平線に沈む夕陽を眺められる環境の下、そんなところに暮らして、毎度、夕陽を眺めてたら、感動が薄くなるのだろうか? 僕の知ってる山陰の海では夕陽を眺めてるローカルをあまり見かけない。  初めてハワイに行った時、街路樹のゴムの木の大きさに感動して、写真を撮りまくった。 日本の園芸店で売ってる人の背丈ほどのそれは苗木のようなものと知る。ハワイに行く回数を重ねるうちに、樹々の大きさに感動することは無くなった。 知識を得て経験値を上げると、何かを失うことにもつながるのだ。 で

Moon of Silence

静かな月と書いて静月。明るい太陽より月のほうが好きです。(あっ、ネーミング的にね。太陽も、もちろん好きです。) 僕の香港でのアート活動を支えてくれるJohn君のショップ兼ギャラリー、Moon of Silence。場所は香港島の天后(Tin Hau)、今回のHANANINGEN撮影はそこを借りて行いました。 僕の性格上、行き当たりばったりを敢えて楽しむ気持ちと、海外で初の現場での対応力を身に着けたい気持ちから、事前に間取り、壁の色や広さの確認をほとんどしませんでした。

スターフェリー

深夜特急という小説をご存知でしょうか? 作家、沢木耕太郎さんによる、1980年台半ばから90年台の紀行小説なのですが、バックパッカーのバイブル的存在であるこの小説の旅の始まりは香港でした。 僕は、旅に出る時、旅行ガイド本ではなく、紀行文などを参考にするのですが、香港にいくにあたって、買い直して読み直しました。 そこで印象的に取り扱われていたのが、九龍半島と香港島をつなぐスターフェリー(天星小輪)です。 広島近郊在住の人に、思いっきりわかりやすく言うならば、規模も距離も

LCCで。

地下鉄からでると湿度100%くらいのジメッとした空気が、身体にへばりつく。でも嫌いじゃないです。香港。 北海道生まれのわたくしですが、寒がりなため、南国、特に都会の中に佇むヤシの木に、憧れに似た感情を懐きます。 「暖かくてええなあ。」 香港出張写真館&写真展の視察で6月4日〜6月6日の3日間、HANANINGEN HIROSHIMAのヘアメイクアップアーティスト金子みすずちゃんに協力してもらい、宣伝用の写真撮りに行きました。 会場候補となるギャラリーの立地や大きさ、雰

最高の今を生きること。

きみが未来を不安に思うなら、最高の今を生きることに全力を注げばいい。当然のことながら最高の未来がやって来る。 経営者として、いつ売れなくなるかわからないという不安はつきものなんですよね。 同い年のオイスターバーを経営してる友人とサーフィンしながら、波待ちの間、将来について相談をしてみた。不安を打ち明けていることを、さとられると、「ダッせ〜な。」と思われかねないので、斜陽産業であろう花屋業界事情を明るいトーンで話したつもりでした。 一通り話したあと、 「で、たかちゃん、

寄港地としての香港。

昨日は老後はゲストハウスのオーナーが理想と書きましたが、まだまだ、老後には何十年かあるので、もうすこし、フラワーデザインの仕事に打ち込みたいとおもっています。 普段、僕は広島を拠点にフローリストを構え活動していますが、そろそろ、地方都市の花屋の45歳のおっさんという肩書を下ろして、2019年はフラワースタイリストとフォトグラファーとして世界に打って出ようと思い立ちました。 まずは香港に。 香港を選んだ理由は単純で、昨年旅行で行った際に、また来てみたいと思ったこと。その時と

目的地があったほうが遭難しない。

2年くらい前、こんな内容の投稿を自身のblogにしました。 今の気持ちと照らし合わせてどうなんだろう?という思いで、書き直してみます。 国内外、たくさんの作家や詩人が、「人生は旅」とか、人生は「航海」であると言ってる。 僕も、それを、いつも意識しているつもりでした。 北海道で生まれ、10年ほど大自然の中で幼少期を過ごし、そこは雪の多い地域で、毎日雪かきをしないと、玄関から外に出れないくらいの豪雪地帯。スキーをする人々には世界一の雪質とも言われているようです。自分はその