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【日常】私のひみつの文庫の話(ネタバレあり)

昨日、参加したひみつの文庫は吉本ばななさんの「哀しい予感」です。

昨日はキーワードだけであげましたが今回は本の話。

絵に描いたような家庭に育っだ主人公、いつもふらっと家出をする、今回はどことなくいつもと違う物になりそうだと感じつつ家出をする。
おばの家に寝泊まりをするのだが主人公の出生の話などが明らかになっていく。

ネタバレアリと書きましたがやっぱり読んでほしいのでこの辺で…

最後、主人公は家に帰りますが元の形に戻ったようでまったく別物になってしまった感じがなんとも言えない切なさを感じて好きでした。

10年以上前、実生活で前のままがいいとそれがどんなに無理な事とわかっていても願わずにはいられないそんな気持ちの時にこの本に出会いました。
そして読み終わった時
『あぁ願っても願っても前に戻らないのだ』
爪を立てあがき苦しむそんな私に心に何処か寄り添ってくれました。

そして作中に出てくる自由なおばが作る夜中に何時間もかけて作るケーキやメインディッシュより大きなボールプリンも読んでるだけでも背徳感があり好きでした。

改めて読み返すと昔読んだ時には気がついていなかったおばの愛の深さに触れる事ができました。

久しぶり読んでとても素敵な時間が過ごせました。


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