連続小説MIA (49) | Chapter Ⅲ
あてがわれた仕事内容は農地整理というものだった。詳しいことは現地で聞けと言われ、明日の朝5時にロビーに集合することになった。そこで晶馬が所属するグループは解散した。周りを見渡すと、他のワーカーたちはすでに思い思いに過ごしており、その雰囲気は学校かあるいは修学旅行の宿泊先のようだった。晶馬は、ようやく居場所が定まったような気がしていた。日本にいた時は仕事や学校に行かなくてはいけないことに対して、憂鬱になることもあった。明確な明日の予定を持っていることは、自分自身を束縛されること