見出し画像

尖張進化論で対子を増やす

七対子を狙う(対子を増やす)において必要なことは何でしょうか。
まずは山読み。他家の捨て牌を見て山を読む。とても大切なことです。
でも山読みだけで対子を七組揃えられるケースはそんなに多くありません。どうしても山読みでは補えない場面が出てきます。そんな時どうやって対子を増やせばいいのか。単に残り枚数が多い牌を残すというのもアリだと思いますが、それよりいい方法があるんです。

【順子に絡む尖張牌を見よ!】

今回ご紹介するのは尖張進化論。やり方はとっても簡単で、順子を構成する尖張牌(3,7の牌)を残せばいいだけ!
手牌はこちらです。

七対子二向聴

7sをツモり、789で順子が完成しました。北はオタ風です。
七対子を狙うとして、何を切ればいいでしょうか。19字牌はアガリやすいから残しておきたいし、8sも端に近いから残しておきたい…と考えて、7sをツモ切る方が多いのではないかと思います。…..しかしそれは罠です!!
ここは8sか9pあたりを切って7sを残すのが正解です。

7sをツモったことで789の順子になりましたよね。これがとても重要で、順子に絡む尖張牌というのはかなり対子になりやすいです。 
元々尖張牌は順子手で活躍する牌で、対子手ではあまり活躍しません。しかし一度順子になった尖張牌は、今度は対子手としても活躍するべく進化を遂げ、引力を生みます。
え?意味不明?ただのオカルト?そう言わずに何度か試してみてください。重なりますから。


ではこの尖張進化論を使ってこの問題を解いてみましょう。
手牌はこちらです。

七対子二向聴

七対子を狙うとして、一番切ってはいけない牌はどれでしょうか。
正解は…..




もちろん3p!
3pをツモったことで筒子の下が2344となりました。234の順子があるので3pはかなり重なりやすいということになります。
切る牌は2pか2sでいいと思います。


【この理論を使用する上でのポイント】

・順子の破壊
この理論で重要なのは尖張牌が順子に絡んだというところにあります。
したがって、その尖張牌さえ残しておけば順子自体は破壊して良いということです。
こちらの手牌をご覧ください。

七対子一向聴

七対子一向聴の手です。ドラの9pをツモりました。ドラの重なりを期待して9pを残したいところですよね。
尖張進化論は「順子に絡む尖張牌が大事」という理論ですので、7m以外の5m,6mは用済みとなります。ここは5mか6mどちらかを切って9pを残しましょう。赤入りなら6m切りが良いと思います。


・2枚切れでも残す?
尖張進化論に該当する牌が場に2枚切れたとします。この場合どうするべきでしょうか。
結論から言うとこれは残すべきです。
これはこの理論に限った話ではなく、七対子を狙うにおいて大切にすべき考え方で、ツモれそうな牌に「残り枚数」という数値はあまり関係ありません。もちろん3枚切れた場合は別ですが、ツモれそうな牌が1枚でも残っていれば可能性は充分にあります。
3枚目が見えるまではそこそこ引っ張っても問題ないと思います。
地獄単騎でリーチをかけるのはあまり良くないんですけどね。(この話はまた別の機会で深掘りしたいと思います。)


・捨てた後順子になった場合
2p4pと切って、何順か後に3pを引いたとします2p4pを残していれば順子になったので尖張進化論が使えたということになりますが、この場合3pは残すべきでしょうか。
これは、残しておくべきではないと考えます。
とにかく手牌に123や567と並ぶことが大事ですので、既に捨ててしまっている場合残す意味はあまりありません。
代わりに他の牌を大切にした方が良いと思います。


【デジタル派の方へ】

オカルトへの理解がある方はこの理論も理解してくれると思いますが、デジタル派の方から見れば「何言ってんだこいつ」という内容だったと思います。
でもこういう理論を使って七対子を狙ってみるというのもまた楽しいものです。成功すれば不思議な感覚になりますし、失敗しても「まぁ所詮オカルトだしな」で割り切りやすいと思います。
より楽しく、よりポジティブに麻雀を打つためオカルト的理論も使ってみてはいかがでしょうか。

【最後に】

ただ枚数が多いから残すのではなく、こういう理論も使ってみると七対子が少し楽しくなりますよ。
文月でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?