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『美術の物語』を買うかどうか問題

 漫画『ブルーピリオド』を読んだ。10巻まで出ていた時に大人買いし、11巻が出たときは得点付きのものがあったために発売されてすぐに買った。そこから今年(2023年)7月に14巻が出るまですっかり放置していた。11巻の奥付を見ると2021年9月発行とあるから、およそ2年も放置していたことになる。これは決して面白く思えなくなったというわけではない。漫画の続きを買い逃してしまうのが私の性なだけである。途中まで買って放置している漫画は他にもいくつかある。ちびちび読むよりも、まとめて読みたいというのも大きい。

 ここからが本題。
『ブルーピリオド』12巻最後に、主人公八虎が『美術の物語』を読む姿が描かれている。この『美術の物語』は実際に存在する本である。たしか去年だったと思うが(定かではない)、NHKの「あさイチ」で小説家の原田マハ先生が紹介しているのを見てその本のことを知った。原田マハ先生の人気による影響はすさまじく、私の勤めている図書館でも多く予約された。そして私も読みたいと思った。ただこの本、なかなかのボリュームがあって値が張る。税込み9,350円なり。文庫本およそ10冊分である。

 私が奮発して買った美術本のなかに『世界美術家大全』(日東書院)がある。これは、Quiz Knockの伊沢さんが紹介しているのを見て買った(こう振り返ると私もなかなかのミーハーだ)ものだ。箱付き本なのだが、この箱がもうとても気分が上がる。パレットが描かれており、さらに絵の具部分がでこぼこする特殊加工! 手にしたとき、買って良かった、とほくほくしたものだ。この本を全て読めば、西洋絵画において大事な画家の大体は網羅できる。どれくらい読んだか。実はあまり読んでいない。美術展に行く前に予習としてその画家のページを見る、というのが今のところの使い方となっている。この使い方も悪くないが、勿体ない。税込み7,150円……。

 値段。そして買ったところで果たしてちゃんと読むのだろうかという疑念。この二つが私をためらわせている。立派な本って、買った時点で満足してしまいがち。(私だけか?)

またこんど!

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