日系投資銀行の就活⑥<併願業界編>

皆さんこんばんは。前に記事を投稿してからだいぶ時間が経ってしまった気もしますが、そんなことは気にせず今回は併願する業界について検討していきたいと思います。私自身はアホだったのでだいぶ何も考えずに受けていましたが、日系証券の投資銀行部門は採用枠が外資より多いと言えど全滅する可能性もまあまああると思います。綱渡りをしないためにも視野を広く持つという意味で気は早いですが証券会社の投資銀行部門に仕事内容が近しい?と思われる業界を具に見ていきます。

①メガバンク

これは結構選択肢としてめちゃくちゃ現実的な気はします。特にみずほ銀行のGCFコースはとても有名だと思いますが、特別枠での採用になっていることで大企業向け金融に新卒ですぐ携わることが出来ます。ただGCFだと採用難易度は高いらしいのでリスクヘッジになるんか微妙中の微妙ですね。メガバンクオープンはCompsとして一番現実的です。
よくあるメガバンクのオープンだと初期配属は必ず支店での営業になりますが、東大とか京大とか一橋とかいわゆる良い大学の人は2~3年で本部に戻されるらしいですね。知らないですけど。
仕事内容という観点では大きく違いがあると思います。証券IBの中でもキャピマなんかは結構市場を見なければいけないので共通点なんかさらさらない感じです。カバレッジやアドバイザリーはどうなん?っていう意見もあるかもしれませんが、そもそも銀行でのM&Aは小規模なものを扱い大規模なやつを証券でやるという企業が多いと思うのでまぁ全然違うよねと思います。LBOファイナンスなどはメガバンクグループだと銀行しかやらず野菜なんかだと証券でもやってますね。たぶん。ストファイやM&Aで多少似通るにしても仕事自体は別物と考えた方が良いでしょう。キャリアにしてもスペシャリストというよりはゼネラリスト志向であることは間違いなく、大きな違いがあるとは思います。
カルチャーにしても稟議文化で証券とは全く違うものがあると思いますが、銀行系証券だとマネジメントに銀行の出向の方が少なからずいるようで、多少は似通るかもしれません。

②証券オープン採用

オープン採用です。ただ部門別かオープンかどちらかしか選考に参加できないなんて企業もあったはずなんでそもそも併願は無理かもしれません。
オープンで入って投資銀行部門への移動を目指すのは色々な方の話を聞いていると正直とても難しい印象があります。しかもカバレッジが主でプロダクトなんかはそもそも行けるか微妙な気がします。あと良い大学の人が優先されるなんて噂もあるんで本当にどうなんでしょう。
ただ一定割合で可能なことは事実ですし転職するよりも社内異動の方がコストは低そうです。

③政府系金融機関(DBJ, BOJ, JBIC, 農林中金)

政府系金融機関は採用難易度高いのでリスクヘッジには一ミリもならないですね。ただDBJとかかっこいいですよね。名前が。
仕事内容に関しては言うまでもなく全く異なりますね。DBJは資本も負債も含めて出してがっつりやりましょって感じですし、BOJはそもそも比較するのがなんかおかしいです。JBICもやっぱり日本輸出入銀行やなぁって感じですし、農林中金はバイサイド感がすごいです。
お給料という意味でCompsにする人が多いですね。DBJ、農中とかがやりがい、給料、ワークライフバランスで完全食って誰かが言ってた気がします。知らないですけど。
エリート感求める人はここら辺とか商社とか好きそうですね。MBA行きやすいらしいんで。インターンのご飯がDBJと農中は美味しいらしいのもポイント高いです。

④総合商社

皆大好き総合商社です。これも採用難易度高いのでCompsになりませんね。周りで商社蹴って日系IBっていう人あんまり見ないですけど日系IB蹴って商社は多い気がします。一方で商社落ちて日系IB来ましたって人も見ないのでどうなんでしょう。単純に落ちてても言わないのか、それとも日系IBが人気無いだけか… 日系IBの存在にたどり着ける人なら商社行けるという説を推したいですね。ハンター試験的なあれです。
仕事内容はスペシャリストというよりはゼネラリスト的なキャリアになるはずなので全然違います。正直日系IBと併願するのも謎です。あれなんですかね。やっぱりこれもお給料ですかね。エリート感求めるなら日系証券IBより断然総合商社が正義でしょう。コリドー街で声かけるのに証券の名前出しても無言で立ち去られそうです。どっかの証券の方が「大学の同期見てるとやっぱ○菱商事行くべきだったかなぁ」ってつぶやいていらしたのを私は聞いたことがあります。空耳にしてはしっかり意味があったので怖いですね。

⑤FAS

一番Compsとしてしっかり意味がありそうなのはこれですね。FASだとbig4系がとても強くて、中でもDTFAとかは最近新卒採用を始めた上にだいぶ旺盛です。KPMGも2022卒から採用始めており、採用スケジュールは変更になっているものの人数に関しては今のところコロナの影響もあんまりなさそうですね。PwCとかだとコンサルティングで一括採用なので微妙な感じは漂いますね。仕事の面で言うとFASは投資銀行部門がやっていないPMIやソーシング前の戦略策定に携われること、M&Aに確実に触ることが出来るのでモデリングはできるようになることからPEに行くにはこちらの方が現実的かもしれないことなどがある一方で、最近は多少違うかもしれませんがディール全体をやらずにスポットで参加することが多いらしいということもあります。またキャピマやりたい人の選択集合には入らないですね。でも採用規模はそれなりに大きいですし、仕事も待遇もそこまで大きく変わるかというとそうでもないので、銀行よりかは断然こっちを併願する方が合理的であると言えるはずです。スペシャリストのキャリアという意味でもやはり合理的です。ただ年配の人だと何でよくわかんないところ行くんだみたいな顔されるのでエリート感求める人はどうなんでしょう。そもそもそういう年配の人たちは日系IBに行くと言っても同じ顔をしますが。

⑥その他

その他思いつくのは事業会社における財務部門での特定採用とかアセマネとかでしょうか。
前者は外資のファイナンス職種だけでなく、最近の日系事業会社でも増えてきたように思います。外資のファイナンス職種はお給料も良いですし、財務ってことで相性よさそうです。ただ多くの企業を担当する証券IBと一つの会社の財務を行うファイナンス職種だと働く意味や仕事の内容は大きく異なるでしょう。
アセマネはスペシャリストキャリアってこととお給料がアップサイド含めて良いことが比較対象になる理由と思われます。あと証券IBよりもMBA取りやすいらしいことは良いところですよね。ただやることは何も共通していないのでどうなんでしょう。キャピマ志望とかでってことなら多少は合理的なんですかね。よく分からないです。

結局よく分からないことが多かったものの一通りは検討したのではないかと思います。ただこれ以外を併せて見たとしても何らの不都合があるわけではありませんし、現実的にもそれ以外の業界を併せて志望する方はいるはずなので参考程度にして頂ければ幸いです。
それではまたの機会に!

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