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お弁当だってダイバーシティ。

 2020年、ロケ弁を提供する私ができること。新しい生活様式になった社会を食でつなぐことをテーマとして、新たに考案した「漫画弁当」。コロナ禍に突入し、食事の在り方が変化したことを踏まえ、仕事を通して私は何ができるのか、時代とともに私は何を表現したいか。「人と人が話をするきっかけを。」「食事に話が弾む種を。」と、以前までは直接的に人が触れ合う機会にフォーカスして、食を通して人のコミニケーションが加速できる何かをお弁当に添えてをテーマにした。今となってはそういう現場も、「会話を少なめに」「距離を保って」と、あるべき姿が変化しはじめた・・・。


まず着こなし。それは未来に繋ぐための現在地

 撮影現場で働く人は心も体もさぞかし忙しい。張り詰めた空気、緊張感、それぞれが背負っているプレッシャー・・・。いいものを作ろうとするクリエイティブな環境には、日の丸弁当は似つかない。プロフェッショナルが集う場所には、ちょっと刺激的なくらいがちょうどいい。感度が高い人たちには、らしいものを。

条件はその場にあったTPOと手にしてもらうためのすこし目立つ個性。パーティへ行くなら楽しい服装、フォーマルなところへはかっこいい服装。遊び心の表現はまず身に纏うものから、着こなしから想像してみる。

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お弁当の中にいれる素材は、普段あまり感じたことのない形や調理法。何かが違うと感じる、だけど違和感はない。初めての体験なのに、初めてではない感覚。お弁当を手に取った瞬間、そしてお箸をいれた時から食べ終わりまで、その感覚が楽しめる「食事時間」であること。レストランに入れば素敵な空間で綺麗なお皿に盛られるように、ロケ弁ではロケ弁だからできること。あるべき姿を時代によってちゃんと変化させる。古き良きものを未来につないでいく。多様化の現代だからこそある現在地を示す。


一箱で一皿であるということ。

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甘辛チキンと根菜茹でサラダのお弁当 1300~

チキンと根菜は美味しい。特ににそう感じるこの季節のために。


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海鮮グラタンバター醤油のお弁当 1300~

冬の定番、グラタンのお弁当。冷めても美味しいように、ネギと一緒に炊いたベシャメルソースは極限まで柔らかく。


パッケージから賑やかに、裏面までエンターテインメントを。

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 collection humi hosokawaが提供するお弁当は、おかずの集合体というより、素材の集合体の要素が強い。そこで展開しているのは、味のリレー。チキンのあとに根菜と進めて、素材ならではの味と風味を楽しむ。舞茸のあとに揚げえのきと進めて、きのこのグラデーションを楽しむ。1つで食べるよりもその接点で変化する残り香と重ね合わさることで、新たに生まれる香りやコク。第一印象より食べ終わった時のジャストを目指す。それは、食べ手のその後の仕事が気持ちよくあるために。


食べて元気になる、漫画でちょっと笑顔になる。
これからも続く不安な世の中に私なりのエール。


humi hosokawa



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