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自粛生活三週間

自粛生活も三週間が経ちました。思えば最後に落語を喋ったのが、3月26日です。そこから三週間落語をしてません。いよいよ不安になって来ましたが、焦っても仕方がありません。落語家は元来失業者と変わりがありません。基本的には仕事がないところをベースに、たまたま仕事が入ってきて活動しています。そこが昨今の落語ブームのおかげで、たまたまが毎日入るものですから、小忙しくさせて貰ってただけです。

1歳半の子供も保育園の登園自粛を始めて二週間経ちました。すっかり甘えん坊の赤ちゃんに戻ってようです。運動する機会が減ってはいけないからと、出来るだけ家の前の道路に出て遊んだり、屋上で走らせたりしています。僕は、妻の実家暮らしで、そこが町工場をしている関係で、建物が大きいので屋上は良い運動スペースなんです。天気が良く気温が高い日は屋上でご飯を食べたりします。

朝は6時半に起床し(というより起こされます)、7時にバターコーヒー(自粛期間はダイエット中です)を飲み、朝ドラを観て、9時前には子供を抱っこ紐で抱っこして散歩します。1歳半の子供はなかなか重いので運動になります。これで大体40分くらい散歩して、落語を一個さらいます。重いので息切れしながらやっと一席喋る感じです。

帰ってきたら、子供のおやつです。ウチでは保育園での時間割に合わせています。9時におやつを食べさせてくれていたんでそれを踏襲しています。そして子供と遊びながら、寝たのを見計らってネタおろししなきゃいけない「百年目」を覚える。いつ子供が起きるか分からないので全然覚えられませんが。そして、起きたら昼ごはんを食べさせて、また寝るまで遊んで、寝たらYouTubeの編集とグッズ作業、そしてYouTubeの動画を撮りためる。そうこうしているうちに夕方になって、夕飯を作ります。お風呂に入れて、夕飯食べさせて、寝かしつけてと、こんなことを夫婦で分担しながらやって、寝る前の1時間だけFF7リメイクをやって、12時には就寝という、今の1日の流れはこんな感じです。

なんだか自粛前より充実していて驚きますね。

自粛も悪くないものです。

でも一つだけ不安なのはやっぱり高座がないこと。いくら配信で落語を喋ってもやっぱりそれは高座ではありません。自宅で喋っているのもあります。もちろん無観客なのもあります。

やっぱり普通の高座と違います。

ここが問題です。落語家は高座で喋るのはいわば呼吸とおんなじです。今はその呼吸をさせてもらえない状況なんですね。観客のいないところで落語をするのは、いわば酸素のないところで息を吸うような感じで満たされないんです。

ここですね。

やっぱりここ。

ここをどうして行くかです。

この高座やりたいストレスをどう埋めて行くかです。今はYouTube配信で紛らせてますが。ここから、どう落語の表現、落語家としての表現を、変革させて行くのか。

自分でもワクワク楽しみでもあります。怖いですけどね。怖さ半分興味半分。

ピンチをチャンスだと思い込む男、林家はな平でした。

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