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2022年はなデミー賞〜私の映画鑑賞記録〜

2022年に観た映画を振り返ります。去年は全部で24作品。月に2本のペースですね。最近わかって来たのは、落語にも鹿芝居にも映画を観ているノウハウが活かされて来ていることです。僕にはとても良い刺激なので、これは続けて行きます。まずは観た映画のラインナップから。


1. 「さがす」邦画サスペンス 座間事件がモチーフ
2. 「ドライブマイカー」邦画ロードロマンス 村上春樹の短編
3. 「ちょっと思い出しただけ」邦画ロマンス 伊藤沙莉と池松くん
4. 「北風アウトサイダー」邦画社会人情 知り合いの映画
5. 「コーダ 愛の歌」洋画人情 アカデミー賞
6. 「ツユクサ」邦画ほんのり 白酒師匠と鯉昇師匠
7. 「シン・ウルトラマン」邦画アニメ ウルトラマン復刻
8. 「流浪の月」邦画サスペンス 松坂桃李くん圧巻
9. 「死刑にいたる病」邦画猟奇サスペンス 阿部サダヲ圧巻
10. 「14歳の栞」邦画ドキュメンタリー リアル14斎
11. 「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」邦画アニメ ピッコロ噺
12. 「ベイビーブローカー」韓国サスペンス 是枝監督
13. 「エルヴィス」洋画ミュージカル風人情 
14. 「神は見返りを求める」邦画人情 岸井ゆきのとムロツヨシ
15. 「破戒」邦画社会人情 同和の話
16. 「TELL ME hideと見た景色」邦画人情 ヒデの噺
17. 「サバカン」邦画ロードムービー 子役が最高
18. 「ヘルドッグス」邦画サスペンス バチバチどんどん
19. 「四畳半タイムマシンブルース」邦画アニメ サマータイムマシンブルースのリメイクみたいな
20. 「もっと超越した所へ」邦画人情 根元宗子作品
21. 「すずめの戸締り」邦画アニメ 新海誠作品
22. 「ザ ファースト スラムダンク」邦画アニメ スラムダンク
23. 「天上の花」邦画人情 東出くん復帰作
24. 「ケイコ 目を澄ませて」邦画人情 岸井ゆきの

というわけでこの24作品がノミネートしました。圧倒的に邦画が多いですね。邦画が好きです。洋画を観る時はかなり評価を調べてから行くので、「コーダ愛の歌」「エルヴィス」は期待通りの面白さでした。というわけで、作品賞第三位から発表して行きます。

作品賞

第3位 「エルヴィス」

洋画を全然観ていない僕が選んで良いのかって感じですが、この「エルヴィス」は本当に良かったです。「ボヘミアンラプソディ」とはまた違う面白さです。プレスリーとフレディマーキュリー二人に共通する【孤独】というもののベクトルがお互いに違うんですが、僕はこのエルヴィスの孤独が本当に沁みました。我々が想像もつかないような売れ方をして、お金を得て、それでもどんどんライブが襲って来て、人間が壊れていく様が見ていて辛かったです。お客はあんなに熱狂するのに当人は孤独で仕方がない。スターの宿命ですね。最後は食べまくって死んだなんて言われていますけど、今の時代だったらカウンセラーとか栄養士とかがちゃんとついてなんとかなったのかもしれません。そういう意味でも時代を感じますね。


第2位「ドライブマイカー」

たくさん映画を観ていると、どれだけの時間をどう持たせてくれるのか。という視点で観てしまったりするんですが、その点でもこの映画は、3時間の長尺を感じさせない作品でした。言葉のやり取りひとつひとつが丁寧で面白くて、3時間演劇を観ているかのような満足感がありましたね。ほんわかしているかと思いきや、結構大胆な展開を見せるのもまた楽しかったです。大人の映画ですね。


第1位「ちょっと思い出しただけ」

1位は本当に迷いました。「14歳の栞」にしようと思いましたが、この作品は2021年の作品で、私が遅れてみただけのようなのでやめました。2021年の作品だったら「14歳の栞」が1位です。というわけで2022年は「ちょっと思い出しただけ」です。物語は、主人公の誕生日の一日を一年ずつ遡っていくという手法で描かれているんですけど、まあそれが実に上手いし、演劇的です。伊藤沙莉さんと池松壮亮さんが演じるカップル(結局は破局している)のはなしです。誕生日のその一日しか見せないので、余白が凄いんです。余白を自分の想像で埋める作業が、自分の経験とかを当てはめようとしたりする作業になっていて、気がつくととても感情移入しています。そして何より、ナチュラル演技をやらせたらこの二人はとてつもなくすごいです。思い出すシーンが多いこの映画を一位にしました。


特別賞「ザ ファースト スラムダンク」

本当は一位にしたかったんですが、この作品は自分の思いが強すぎるので特別賞にしました。お馴染みのスラムダンクです。これは、私のような世代はほとんどが刺さったんじゃないでしょうか。ほとんど非の打ち所がないくらいに私の中ではほぼパーフェクトな作品でした。

ただ、一位にできないのは、スラムダンクを見た事がない人がどう思うかわからないからです。いきなりこれを観て感動できるかが懐疑的なので、入れませんでした。

だけど、僕にとっては2022年の一番思い入れのある作品であることは間違い無いです。


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