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5月10日は「噺家困窮事態宣言」

数年前から仲良くさせて頂いている先輩がおります。

古今亭菊生師匠です。明るくてとても気さくな師匠です。

いわゆる二世落語家で、お父さんはかの古今亭円菊師匠。カッコよかったですよね。円菊師匠。大好きでした。弟子には相当厳しかったそうです。文菊兄さんからその辺りは何度も伺いました。

円菊師匠には間に合ってます。あ。「間に合ってる」というのは、「存命中に会えた」という意味です。良いですよねこの言葉、間に合ってる。落語家が使う言葉で一番好きかもしれません。

この間に合ってる間に合ってないって結構重要で、やっぱり楽屋でも同じ空気を吸った吸ってないってのは大きいわけで、そういう意味では円菊師匠の晩年が見られたのは良かったです。最後はずっと文菊兄さんがお供で一緒に来られてましたけどね。

芸はとても独特で、腕をファイティングポーズのような形をさせるのが有名な形で、しゃべりも独特で、声の強弱を巧みに使われるメロディアスな落語をされる方でした。そういう形容が合ってるかわかりませんが、僕はそういう認識でした。好きな噺は「明烏」「井戸の茶碗」です。ウブな若旦那から堅物の千代田卜斎まで演じる幅はとても広い師匠でした。

そんな師匠の息子さんであります菊生師匠とは6年ほど前でしょうか、初演の会という毎月やっている会のメンバーに共になったところからのお付き合いが始まります。初演の会は主宰の馬桜師匠は固定で後の二人は入れ替わりがあるという三人の構成でやっている毎月のネタ卸の会です。

去年の正月に二人とも卒業したのをきっかけに、二人でこのまま何か新しいことを始めようというんで、「おハコの会」というのを始めました。このおハコの会はお客様からリクエストを頂いて、次回それをやるというシンプルな会です。

ネタが増えたこともあって、これからは客観的にお客さんから見て僕らにはどういうネタがあっているかを言ってもらおうという少し他力な部分もありますが、とてもスリリングな落語会です。

過去に6回ほどやって、自分でもやるつもりのなかった噺をやって意外に自分にあっているという発見をしたりとても有意義な会でした。

そんなおハコの会ですが、二度の延期を喰らいましたので、一旦無期限延期とさせて頂きます。無期限にしたのは日程を決めてもまた延期になったらしょうがないので無期限としました。

5月10日にやる予定だったその「おハコの会」は二人の生配信対談でお送りします。以下詳細です。ご覧になってもらえたらうれしいです^_^

「噺家困窮事態宣言〜菊生・はな平対談生配信〜」


5月10日 14時より


落語配信ではなく、「今後の落語界」をテーマに二人で対談します。


出演 古今亭菊生 林家はな平


場所 YouTubeLive
https://youtu.be/xw-FOQlT0Dk


木戸銭 お気持ち↓
https://www.hanahei.jp/%E7%94%9F%E9%85%8D%E4%BF%A1%E8%90%BD%E8%AA%9E%E4%BC%9A/

5月10日に開催予定だった「おハコの会(仮)〜菊生・はな平二人会〜」が緊急事態宣言延長を受け、無期限延期とし、今回は生配信に切り替えてお送りいたします。

今回は落語の配信ではございません。
対談という形で二人で「今後の落語界について考える」というのをテーマにお話をさせていただきます。

二人の活動を応援していただける方はおこころづけという形で課金ができます。

困窮事態宣言サムネ

※強制ではございまん。皆様のお気持ちが私たちの活動を支えます。課金期間は5月15日まで可能といたします。尚、当日の機材トラブル、配信の不具合等でうまく配信ができない場合もございます。ご了承くださいませ。

落語について、また過去の思い出等を書かせて頂いて、落語の世界に少しでも興味を持ってもらえるような記事を目指しております。もしよろしければサポートお願いいたします。