学園祭学園「フェスタ」レコギジ 其の七「ミックス」前編

どうもこんばんは、humandogのサワダです。

 まず、こちらは基本的にレコーディングの記録・覚え書きとして書いていきます。が、これからレコーディングしてみたい!ってな人の参考にもなったら幸いでございます。

 現在、文化放送「超!A&G」界隈で局所的大ヒットを飛ばしているバンド"学園祭学園"のシングル「フェスタ」のレコーディングについて、どんなことがあったか、どんな手順で進めたのか、どんな機材を使ったかなど、数回に分けてざっくばらんに書いていきたいと思います。※サワダがエンジニアとして参加しました。※学園祭学園というバンドについては特に説明しないので、おのおので調べてみてね!

ミックス

 お久しぶりの更新です!

 ミックスは録音作業と並行しつつだったわけですが、しっかり腰を据えて取りかかったのは7日程度でした(昼間は仕事をしているので夜作業+休日で7日という意味ですが)。

 ところで、学園祭学園の音源制作では進捗具合を把握するため、プロジェクト管理ツールの「Backlog」を利用して作業を進めています。阿部君から勧められて使い始めたのですが、文字情報として残っていくので何かと便利です。今もそのログを見ながら、いつ何があったかを思い返して書いています。

 閑話休題。ミックスは僕の場合、基本的にはまずドラム、ベース、ボーカルの順で仕上げていき、曲の方向性を固めていくことにしています。この3つがしっかりしていればとりあえずOKとさえ思っている節があります。あとEQはなるべく引き算の考えで進めていきます。あくまでイメージですが、各パートの不必要な帯域をカットしていって、各パートの残った帯域で曲が成立しているイメージです。もちろん目立たせたいパートには、ブーストもしますけどね!(偉そうに書いておきながらそれができているかは・・・)そして今回からアナログのアウトボード機材が揃い始めたので、いろいろ試してみようと企んでおりました。

 細かく書いていたらキリが無さそうなので、各パートの処理についてざっくりと書いていくことにしますね!手抜き感あるー!

ドラム

 DAW上のEQやエキスパンダーで調整した後、バスドラとスネアにUniversal Audio 1176LNを通してます。スネアの太さが足りなかったので、さらにdbx 110を通して別トラックに録音し、低域成分を補強しています。アナログ機材を通した後、DAW上でプラグインも使っています。EQはProTools付属のChannel Strip、コンプはT-RackSのOpto Compressor、Classic Tube Compressor、Classic Clipper、Vintage Tube Compressor/Limiter model 670を使ってます。T-RackSシリーズ大好き!というかT-RackSしかちゃんと揃えて無いのですよね。FabFilterとか使ってみたい!

ベース

 2系統で録ったものを左右いっぱいにPANし、センターから聴こえるようにしています。当初はそのつもりは無かったのですが、いろいろ試して良かったのでこうしてみました。2系統で録っておいて良かったー!2系統ともにDAW上のEQで調整後、Drawmer 1960にステレオ音源として通してます(画像では通した後なので、既にステレオトラックとして扱っています)。通した後、DAW上でプラグインも使っています。EQはProTools付属のChannel Strip、EQ3、コンプはT-RackSのBritish Channel、Classic Clipperです。トラックが3つに分かれているのは、イントロや曲途中で少し処理を変えているからだったりします。

ボーカル

 DAW上のEQで調整した後、1176LNに通してます。通した後、プラグインではProTools付属のEQ3、T-RackSのOpto Compressor、DeEsser、Classic Clipperを使用しています。画像はEQ3の設定ですが、今見直すと結構過剰な設定してたんですね〜すっかり忘れていました。耳障りな倍音を探していって、鋭いQ設定でガッツリ削っている状態です。ローパスも落ち着いた印象にしたかったので、多めにやっちゃってます。

 長くなってしまったので、ミックス編も前後編に分けます!果たして後編で終えられるのか!?

次回、ミックス後編に続く!


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