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心理的安全性の基本⑥

■心理的安全性を向上させるマネジメント手法

(1)Google流の5つの手法
 
■OKR
OKRは、「Objectives and Key Results」の略で、「目標(Objective)」と「その目標を達成するための成果指標(Key Result)」を設定することで、会社全体の目標をメンバー一人ひとりに落とし込む方法です。これにより、メンバーは会社やチームでの役割を明確化でき、会社全体のビジョンも深く理解できるようになります。
 
■1on1ミーティング
1on1ミーティングとは、1対1で行われる面談のことです。心理的安全性の高い組織づくりには、対話が重要です。1on1ミーティングの活用は、メンバーとの対話に効果的な方法といえるでしょう。
メンバーから率直な意見を聞き、自身の成長やモチベーションの向上につなげることが目的です。Google社では、2週間に1度の頻度で実施されています。
 
■ピアボーナス
ピアボーナスとは、メンバー同士で報酬(ポイントなど)を送り合える成果制度のことです。毎月、会社からメンバーにポイントが付与され、会社やチームに貢献した人、成果を出した人に対し、感謝の気持ちとして報酬を送り合います。Google社では現金支給形式になっています。
 
■マネジャーへのフィードバック
評価制度は会社からメンバーへ、上司から部下へというケースが一般的ですが、Google社では半年に1度、メンバーからマネジャーへのフィードバックを匿名で集めています。集計結果はマネジャーへのフィードバックや人事評価の資料として採用されます。
 
■雑談
雑談は、時間のムダのように捉えられがちですが、信頼関係を築くうえで重要な役割があります。たわいのない会話がコミュニケーションを活発化させ、チームワークやパフォーマンスの向上につながります。

(2)心理的安全性を高めるにあたり注意すべき点
心理的安全性を高めることは、上司と部下が慣れ合いの関係になることではありません。たとえ部下であっても、上司の意見に賛同できない場合は「自分はそう思いません」とはっきりと異論を唱えられる職場環境を作ることが大切です。
また、上司が部下への指示や注意を行わなくてもよいというわけではありません。
その点に注意しつつ、誰もが率直な意見を言える環境を整える必要があります。

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