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ノーコードではじめる画像認識AI

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画像認識AI・物体検知AIをこれから学ぶ初心者向けテキストです。ノーコードシステムを使ってAIを自作しながら、データサイエンスの基礎を学べます。
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記事一覧

画像分類と物体検知は何が違うの?

おひさしぶりです! 毎年5月病にはならないのに、6月に気持ちがどんよりしがちな、ヒューマノーム研究所のえりこです こんなときは、さっぱり美味しい冷やし中華でも食べて、元気をだしたいところです。さっぱり美味しい麺類は、高温多湿な日本に住む人々に心の安息を与えてくれますよね。 さて、いきなり話が変わりますが、私の知り合いに麺類が大好きすぎて、麺類を画像で判定するAIを作成しようと奮闘している方がいます。麺料理には古今東西さまざまな種類のものがあるので、AI開発はかなりやりが

パンツシルエットをAIは判別できるのか?(2)|学習率と精度の関係性を調べてみた

こんにちは。株式会社ヒューマノームでインターンをしている井上と申します。 筆者は冬が終わって春がきたと思ったら、あっという間に夏のような気温でもうてんてこまいになっております…。相変わらず、気候の変化に合わせた服選びはとても大変です。 ということで今回は、前回書いたパンツスタイルのシルエットはAIで判別できるのかという記事の第2回になります! シルエットを判別するAIは当社が開発しているノーコード物体検知AI構築ツール「Humanome Eyes (以下Eyes)」を用

パンツシルエットをAIは判別できるのか?(1)

こんにちは。株式会社ヒューマノーム研究所でインターンをしている井上と申します。 最近、ようやく冬が訪れた感じがしますね。皆さん、気候の変化に合わせて服を選べていますか? 私は高校生までは制服があったのでパジャマしか持っておらず、シーズンごとにファッション記事を読み漁ってなんとか服を揃えています😅 そんな中で、「あのパンツのシルエットって、ワイドパンツ? テーパードパンツ?」となることがありました。日常ではあまり気にしていなかったのですが、検索をかける時に困るんですよねぇ…

動画を使って物体検知AIをつくる|第2回:AIの精度を改善してみる

こんにちは!ヒューマノーム研究所・インターンの塩谷です。 この連載では、アメフトの試合動画を学習データとした物体検知AIを、当社が開発する初心者向けのノーコードAIツール「Humanome Eyes」(以下Eyes)を用いて作成する流れをご紹介しています。 前回の記事ではアメフトの試合動画の中からボールを検知するAIを作成しましたが、正答率は10%にも及びませんでした。そこで今回は精度が上がらなかった原因を考察し、精度の高いモデルの作成を試みます。 前回の記事をまだお読

サンタさんになったパパをAIは見破れるか?

こんにちは。ヒューマノーム研究所のえりこです! 今日はみなさん、待ちに待ったクリスマス・イヴですね🎄 私のクリスマスの思い出といえば、「今日は絶対美味しいケーキを食べるんだ!!」と意気込んで、ミルクレープの美味しいお店に行ったら、完全に売り切れていたことでしょうか。。。 以前働いていた会社では、キラキラのクリスマスツリーの近くで夜景を作るお仕事をがんばっていましたが、みなさんは、あまり残業しないようにしてくださいね。いのちだいじに。 私の思い出話はさておき、お子様のいら

動画を使って物体検知AIをつくる|第1回:まずAIを作成してみる

こんにちは!ヒューマノーム研究所インターンの塩谷です。 この連載では、アメフトの試合動画を例としてとりあげた、動画を使った物体検知AI(ものを見つけるAI)を作成する流れについてご紹介します。AI構築には、当社が開発するプログラミングなしで簡単に物体検知AIを作れるツール「Humanome Eyes(以下Eyes)」を使っていきます。 「動画を学習データに」というと難しく聞こえますが、Eyesでは画像と同じようにプログラミングなしで簡単に物体検知AIを作成することができま

【検証】お手製てるてる坊主の顔をAIは認識できるのか?

こんにちは!株式会社ヒューマノーム研究所でインターンをしている井上と申します。 まだまだ暑い日が続いていますね。私は梅雨や台風の時期になると、幼稚園生の頃、遠足のためにみんなで「てるてる坊主」を作っていたものの、毎年雨天延期になったことを思い出します。そこで本稿では、この原因が梅雨や台風によるものではなく、私たちが当時作成していた「てるてる坊主」の顔が下手すぎて「てるてる坊主」として機能していなかった可能性をAIで検討していこうと思います。 この記事では、検証用のAIをノ

「ユーグレナ認識AI」を開発した件について、超異分野学会で発表しました

みなさん、はじめまして。 ヒューマノーム研究所のエンジニア、落合です。 今回は、先月8/27に開催された超異分野学会2022大阪大会に参加した感想と、現地の様子についてお伝えいたします。 超異分野学会は、中高生、大学教員、ベンチャーや大企業まで、さまざまな所属や分野の研究発表が行われる、まさに異分野融合の学会です。 今回、当社は「みんなで作ろうユーグレナAI!〜Humanome Eyesで作るユーグレナ認識AI」というタイトルでポスター発表しました。ユーグレナ社様と理化

トランプ画像で物体検知AI開発を学ぼう!|第2回:柔軟性の高いAIを作る

こんにちは!ヒューマノーム研究所・インターンの塩谷です。 この連載では、誰もが知っているトランプを題材に、物体検知AI(ものを見つけるAI)の構築の流れや実用的な知識などについて、実践を交えながらお伝えしています。 前回の記事では、約60%の精度でトランプのスート(ハートやスペードなどの記号)を判別するAIを作ることができました。今回は判定画像の背景やアングルなどに左右されない、より柔軟性の高いAIの作成を目指します。今回も、プログラミングなしで簡単に物体検知AIを構築で

【実験】おひなさまの顔をAIで検出できるか?

みなさーん、こんにちはー! ヒューマノーム研究所のエンジニアのえりこです。 あかりをつけましょ、ぼんぼりに〜。 …ということで、みなさん、明日はたのしいひなまつりですね! さて、みなさまは雛人形をかざりっぱなしにしておくと婚期が遅い、という説をご存知でしょうか? 我が家では雛人形セットが夏場前(5月の連休くらい)まで放置されていた時期がありました。そして現在、本当に30代半ばにして誰の嫁にもなってない私のことを考えると、正しいのかもしれないなぁ...というようなことを考

【実例紹介】自社開発したAIで外観検査を効率化!

「外観検査」とは、部品や製品など「もの」を作る工程において、部品や製品の表面をチェックし、汚れやゆがみ、傷、欠けなどがないかについて確認する検査のことです。自社で作成されたものが、国・業界・自社基準により定められた規定値を満たしているか?について管理するための重要な工程です。 その検査内容は多種多様。対象となる商品や、チェック箇所によってさまざまなパターンが存在します。 作成した機材に傷が無いか? 整形した商品にバリ(製品の加工時にできてしまう出っ張りやギザギザ)が残っ

トランプ画像で物体検知AI開発を学ぼう!|第1回:ノーコードで判別AIを作る

こんにちは!ヒューマノーム研究所・インターンの塩谷です。 今回の連載では、誰もが知っているトランプを題材に、物体検知AI(ものを見つけるAI)の構築の流れや実用的な知識などについて、実践を交えながらお伝えしていきます。 第1回目であるこの記事では、実際にトランプのスート(ハートやスペードなどのマーク)を判別する物体検知AIを構築します。AI構築には、プログラミングなしで簡単に物体検知AIを作れるツール「Humanome Eyes(以下Eyes)」を使います。パソコン操作が

ニラとスイセンを見分けるAIをiPadで開発してみた

新学期を迎え、街の木々にも新緑が目立ち始めました。皆様いかがお過ごしでしょうか。私はヒノキが本気で花粉を放出する季節を迎え、息苦しい今日この頃です。多数派のスギ花粉に敏感な方々はそろそろ店じまいされるご様子ですが、ヒノキ花粉はこれからが本番なのです(ゴゴゴゴゴゴ 改めましてこんにちは。ヒューマノーム研究所 次世代先端教育特命研究員の辻敏之です。普段は中学校と高校で教員をしています。 そんなわけで、春のうららかな日を堪能しております。ところでこの時期にしばしば起

【初心者向け】はじめての画像認識AIテキスト:番外編「大変なアノテーション作業を楽にするAIアノテーションの話」

こんにちは!ヒューマノーム研究所インターンの塩谷です。 この記事は初心者向けのノーコードAI構築ツール「Humanome Eyes」を用いて、物体検知AI(ものを見つけるAI)を作ってみよう、という連載の番外編となります。これまでの記事は以下のリンクからお読み下さい。 AI構築を勉強している方は「AIアノテーション(自動アノテーション)」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。今回はそんなAIアノテーションを物体検知AI構築で活用する方法についてお伝えし